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#48 「ちょっとだけ」から始まる怠惰

人間てのは、どうも怠ける生き物らしいのでね。

たとえば座禅中に「少し足が痛くなったな」と思って座布団を敷く
すると今度は「せっかくだからお茶でも飲むか」と茶を淹れる
すると今度は「お茶を飲んだら何か口さみしくなったな」と茶菓子を食べる
すると今度は「甘い茶菓子を食べたら辛いものを口にしたいな」と酒を呑みだす
すると今度は「酔っぱらってきていい気分だから、ちょっとだけ」と布団を敷いて横になる

ほら、あっという間でしょ。
「少しだけ」「ちょっとだけ」の気のゆるみが、どんどん自分を怠け者に落としていくんです。

とある日のお説法

昨夜から仕事に追われて「今朝のnoteは更新できないな」と思った。

しかし小学2年生のときくらいに、母が通っていたお寺の苑主さんからこの話を聞いたことをふっと思い出す。

「ああ、今日書かなかったら、私は座布団を敷くことになりそうだな」

お酒まで持ち出す前に、思いとどまれた。


いいお説法だったなあ。こんなふうに30年経った今も思い出せるような文章を書けるようになりたい。



















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