ケーキの切れない非行少年たち(2020/1/26再投稿)
「愛された記憶は人を支える」という、昨年亡くなった田辺聖子さんのアフォリズムでもあるこの言葉を、ずっとずっと大切に思ってきたけれど、私の思う「愛する」とは何だったのか。
愛すると言うことは、あなたが大切だよと伝えたり、抱きしめたり、よく出来たねと褒めたり、あなたのこんなところが素敵だよと伝えたり、、、、、だけでは無かった。
「出来ないことが出来るようになること」や、「自分自身を知ること」「分からないことが分かるようになること」を、出来るようにすること、きっかけを作ること、そのために知識が必要なこと……。ここでは書ききれない多くのことを全てひっくるめて、愛する。「“愛され”た記憶は人を支える」のだと感じた。
見えていることが全てではない。とは、よく聞くけれど、もしかしたら、全ては見えていることなのかもしれない。角度を変えてみて、考えを変えてみて、知識を携えれば、見えてくるものがたくさんある。
もちろん、愛していなければ、見えないもの。