話し方は「いかに聞くか」
今回は『人は話し方が9割』から話し方について書いていこうと思います。よろしくお願いいたします。
■まずはじめに
私は著者の永松茂久さんの講演にも参加したことがあります。
永松さんはこの本を「はなきゅう」と呼んでおり、本書と『人は聞き方が9割』、『喜ばれる人になりなさい』の3つで1セットとおっしゃっていました。
特に『喜ばれる人になりなさい』は感動もので生き方について考えさせられた本でおすすめです。
今回は「はなきゅう」について書いていきます。
■話す力は「スキル」より「メンタル」
「自分は話すのが苦手」という人は苦手な人の会話を避け、大好きな人と話す時間を増やすことで会話はうまくなるそうです。
というのも、なぜ話すのが苦手と思っているのでしょうか?
おそらく、1度や2度の注意や失敗を受け、傷つき、自信を失い、会話を怖がっているのではないでしょうか?
話すのが苦手なのではなく、話せるというメンタル状態に持っていくのが苦手なだけです。
まずは大好きな人たちなど否定のない空間に身を置き、自己肯定感を高めましょう。
■コミュニケーションの3大原則
コミュニケーションの達人が知っている3大原則を紹介します。
人は誰もが自分ことが一番大切で、一番興味がある
誰もが自分のことを認めてほしく、わかってほしいと熱望している
自分のことをわかってくれる人のことを好きになる
つまり、人は自分に深い関心を寄せてくれる人を好みます。
また、本書では「いかに話すか」より「いかに聞くか」を提唱しています。話し方において一番大切なことは聞くことであるということです。
コミュニケーションの3大原則からもわかるように相手は自分に興味を持ってくれる人を好みます。自分のことばかり話しすぎると相手はどう思うでしょうか?
まずは相手の話を聞きましょう!
この人はどんな人で、どんなことに興味があるのか関心を寄せて理解することから始めましょう。
そのためにまず聞こう!
■相手にしゃべらせる「拡張話法」
コミュニケーションの3大原則より、人は自分の話を聞いてくれる人のことを大切に思います。
話がうまくいく人たちが使っている話し方のテクニックとして拡張話法があります。
拡張話法の流れとして、感嘆→反復→共感→称賛→質問です。
感嘆:「へー♪」「えー⁉」「そうなんですかー!」
反復:相手の話を繰り返す 「へー、○○ですか」「○○、いいですね♪」
共感:相手の話に感情を込めて理解を示す 「わかります」「大変でしたね」「よかったですね」
称賛:「素敵♡」「すごい!」「さすがだね♪」
質問:相手の話をさらに展開 「それで、それで?」「ねぇ、もっと聞かせてよ」
実際、拡張話法は本当に相手がどんどん楽しくなって話してくれます。
■好かれる話し方
〇相手の求める話をする
「うまく話そう」と思えば思うほど、相手にもう会わなくていいかなと思われるきっかけを作ってしまうそうです。
「お役に立ちたい」という気持ちで話すと、自然と相手にも伝わり、相手も自分の言葉に耳を傾け始めます。
自分の話したいことではなく、相手が求める話をしましょう。
ビジネスでも同じで、売り込むのではなく、相手に役立つ情報を届けることが重要です。
相手が何を求めているかを知るためにもやはり、聞くことが大事です。
〇名前を呼ぶ
初対面でも名前で呼ぶと一気に心理的距離を縮めることができます。
自己紹介をして相手の名前を聞いたらすぐに名前で呼ぶようにしましょう。
名前を呼び続けることで自分が相手の名前を覚えることができるメリットもあります。
〇一緒に笑う
人は「笑わせてくれる人」よりも「一緒に笑ってくれる人」が好きです。
3大原則の人は誰もが自分をわかってくれる人を好きになるからです。
無理に笑おうとせず、まずは共感することに努めましょう。
〇余計なひと言を言わない
よく、「それ嫌いなんだよね。」と言って場をしらけさせる人がいます。
はい、新入社員の時の私です!
なんでも正直に言えばいいというものではなく、必要の場面でむやみに相手を傷つけるのは避けましょう。
自分が嫌いだとしても、相手に寄り添う言葉を発しましょう。
たとえば「そうなんだ。好きなんだね。」、「いいことだね。」などです。
相手に共感する言葉、寄り添う言葉でコミュニケーションをつなげていきましょう!
今回はここまでです。
読んで実践すればあなたの会話のレベルは上がります。
ぜひ読んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。