【アダルトチルドレンの地獄】苦痛が理解されづらい理由
アダルトチルドレンの苦痛はなかなか理解されません。
抱え続けたものを共有できる「誰か」がひとりも居ないということも希死念慮の一因なのでしょう。
そもそも何故、理解されづらいのだと思いますか?
毒親育ちが周囲にあまり居ないから?
同じ思いをしたことがある人が居ないから?
確かにこれらも理由のひとつでしょう。
しかし、一番大きな原因はアダルトチルドレンの生き方にあると僕は考えています。
当事者であればご存知でしょうが、アダルトチルドレンは幼少期から過酷な環境を生き延びる為に様々な能力を身につけています。
どれもが「自己の喪失」を前提とした捨て身の生存本能です。そのうちのひとつである「過剰適応」が我々の首を自ら絞めるものになっています。
常に親の顔色を窺って生きてきたアダルトチルドレンは、その生き方が当たり前となり、何処に居ても相手が誰であっても常に期待に応えようと必死になります。
当然、自身の本音は隠し続けるのです。
それによって完成するのは、相手にとって理想的な自分です。
そのイメージの所為で、どうしてもアダルトチルドレンたちは苦痛を吐き出しづらくなります。
明るく気丈に振る舞うことがほとんどでしょうから、特にそうなるのです。
そんなイメージが定着した中で、突然アダルトチルドレンが本当の自分を出したとしても、受け入れられる方は多くないでしょう。
これが、アダルトチルドレンの苦痛が理解されづらい仕組みだと考えています。
自分を守るための生存本能が、自分を殺す毒にもなっている。そんな皮肉で理不尽な状況から脱するためにも、ACは改善をするべきなのです。
まずは己を知ることから始めませんか。