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努力の正体
どうも、ハヤカワです。
努力って何だろう。
今回はこの問いについての僕の考えをまとめようと思います。
まずは、辞書的な意味について。
どりょく【努力】
目標の実現のため、心身を労してつとめること。ほねをおること。
(出典:広辞苑)
「労する」「骨をおる」なんて言葉からも、もしかしたら努力とは苦しいもの、辛さを伴うもの、なんていうイメージを持っている人も少なくないかもしれません。
僕の思う努力は少し違います。
努力とは、
目標の実現のため、必要な知識や技能を習得すること
だと考えます。
辞書の意味から「目標の実現のため」以下の文章を変えてみました。
こう考えるようになったキッカケは、名古屋でアルバイトをしている時に、先輩社員の方から言われた一言です。
「ハヤカワ君をみていて、『努力量=知識量』だと感じたよ」
当時、携帯ショップでタブレットを販売する仕事をしていたのですが、自分が扱う商材以外の知識がないことが不安で、朝1時間前に現場入りして、パンフレットを読み漁ることを繰り返していました。
すると、商品やプランに関する知識の幅が広くなり、どんな用件で来店されたお客様にも対応する事ができるようになりました。
そうして対応可能なお客様の絶対数を増やすことで、それなりに販売実績を増やすことに繋げられたのです。
そんな時にかけてもらったのが先述の言葉です。
(ちなみに先輩は必要最低限の知識で圧倒的な販売数を叩き出す人でした)
知識を増やす過程は、苦しかったかと聞かれるとそうではありませんでした。むしろ、知識とともにできること、話せることが増えていくことは楽しささえ感じました。
こうして、僕は誰とでも商談ができるようにと、知識の幅を広げる選択をして、結果としてその目標は達成しました。しかし、先輩と比べると販売量は雲泥の差でした。僕の努力で出せたのはあくまでそれなりの結果でした。
販売数を増やすという目標に対しては、僕の努力は大きな成果をあげられなかったのです。
差をつけたのは、僕の考える努力の第二の要素、「技能」でした。
会話のテクニックや商品や価格の見せ方など、足りないところだらけでした。
この時、僕にとっての努力の定義が定まりました。
それが、「目標の実現のため、必要な知識や技能を習得すること」です。
なので、その過程の辛さや苦しさは関係ないのです。
どんな方法であろうと、目標に向けた知識や技能の習得ができればそれを努力と呼んでしまえばいいのです。
「努力は裏切らない」なんて言葉をたまに聞きますが、そんなことはありません。挑戦が多ければ多いほど、結構な頻度でで裏切ります。
いくら努力をして知識や技能を習得しても、目標に到達できなければその努力は報われたとは言えません。
しかし、目標を達成するためには、そのための知識や技能の習得は不可欠です。
僕の好きな「はじめの一歩」と言う漫画に、こんな名言があります。
努力した者が全て報われるとは限らん しかし! 成功した者は皆 すべからく努力しておる!!
(出典:はじめの一歩 42巻)
これは、主人公・一歩がボクシングを始めるきっかけを作った鷹村守が、初めての世界タイトル戦に臨む際に、所属ジムの会長・鴨川源二が贈った言葉です。
この時の鷹村の対戦相手ブライアン・ホークは、才能だけで世界チャンピオンまで上り詰めた男です。国内最強と謳われた鷹村ですら、下馬評では不利と目される中、その努力を知る会長だからこそ贈る事ができた励ましの言葉だと思います。
詳しい内容が気になる方はぜひ読んでみてください。手に汗握る作中屈指の名勝負です。
報われない努力は確かにある。どんなに頑張っても、出来ないことはあります。例えば、今の僕がダンクシュートを決めたいと思っても、おそらく自分だけの力では不可能でしょう。
しかし忘れてはいけないことがあります。
それは、努力の価値は自分自身が決めるもの、だと言うことです。
努力が報われなかった時、周囲から無駄な努力と貶されることがあるかもしれません。しかし、努力によって得た知識や技能は、確実に自分の血肉に変わっています。
今は実を結ばなくとも、いつか別の機会で、別の目標に向けて努力するときに、かつて努力したことが役に立つかもしれません。
誰が何と言おうと、積み重ねた努力は自分だけのものなのです。
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