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お金は“わかりやすすぎる”評価軸──そこに縛られすぎていないか?
学生時代や社会人になりたての頃は、お金を稼ぐことに対する貪欲さが強かったかもしれません。しかし、ある程度貯金ができ、生活のスタイルが安定してくると、そこまでお金に執着しなくなる──そんな人は少なくないのではないでしょうか。
私自身も、投資の値動きに一喜一憂していた時期があるのですが、今では「単なるポイントの数字」のように捉え、冷静に見られるようになりました。
“もし今の10倍の資産があったら…”という妄想
もちろん、ときどき想像してしまいます。「仮に資産が10倍あったら、どんな暮らしになるだろう?」と。
食べるものは変わるのか?
住む場所は変わるのか?
気軽に使う金額も、今の10倍になるのか?
現実にはどうなるか分かりませんが、そんな妄想をするのはちょっと楽しいものです。
お金が全てを判断する“強烈な指標”
それにしても、お金とはあまりに分かりやすい評価軸です。
全世界のあらゆる人が共通の基準として使っている。
“定量的”に数値化できるため、判断材料としてはあまりに便利。
しかし、一方で私たちの「幸せ」や「やりがい」といったものは、もともと定性的な要素。感情に関する部分を、全部お金のフィルターを通して考えていいのだろうか?という疑問を感じます。
便利な反面、お金に縛られることで本来もっと広いはずの思考や行動が狭まってしまう可能性があるとも思います。
お金=能力の評価なのか?
世の中には「お金を稼ぐ=能力が高い」という図式が存在します。しかし、実際にはさまざまな要素が絡み合っています。
生まれ育った環境
たまたま入った会社の待遇や業界の景気
人脈や運
確かに能力とお金の間には“緩い相関”があるかもしれませんが、決してイコールではありません。それでも、お金を稼ぐと“自分が素晴らしい”と勘違いしやすいのは、お金があまりに明確な基準となっているからでしょう。世の中がそれを評価軸としているため、私たちも無意識にそれを“成果の証”として認めてしまうのだと思います。
まとめ
お金に対するモチベーションは、時間や状況によって変わる。
大量の資産があったらどうする? と妄想してみるのも悪くない。
お金は“わかりやすい”評価軸だが、それに縛られている可能性がある。
お金=能力だと考えるのは短絡的。さまざまな要因が稼ぎに影響する。
私たちが日々の選択をするとき、少なからず「お金」という基準を考慮せざるを得ません。しかし、それが自分のすべてを決めるわけではないということを、ときどき思い出したほうがいいのかもしれません。自分が本当にやりたいことや、心から幸せを感じることは、お金以外のところに見つかる場合も多いはずです。