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試験直前のおみくじ「困難、勉強しなさい」ガーン
大学受験必死に勉強して、合格順位ほぼビリでギリギリ合格した私は、とんでもない頭脳集団に所属してしまった。ここには色んなタイプの頭の良い人がいる。地頭が良くて理解力が高い人、長時間集中して勉強し続けられる人、スタート時期がめちゃくちゃ早い人、写真記憶できる人。
それから、試験で良い成績を出すのに向いている性格の人もいる。不安症で、すでに合格圏内にいるのに勉強し続けないと落ち着かないタイプは「合格すれば良い」というマインドの人に比べてどんどん成績を伸ばしていく。だけど、ずっと苦しそうにも見える。私から見たら全然嫌味とかではなく、何で既にそんなに成績良いのに焦っているの?と思うくらい。
対して、私はどうだろう。決して1を知れば10に応用できる要領の良いタイプではない。どちらかというと、ゴリゴリなるべくたくさんの問題を解いて、持てる武器をできるだけ持ちまくって、それでも何とか戦えるレベルになれるか怪しいって感じ。それでも、ここには私以上のゴリゴリタイプがいて、まじで意味わからんぐらい起きてから寝るまで勉強し続けている人がいる。努力できるのも才能ってこういうことなんだろう。こういう人からしたら、私はなんてちゃらんぽらんなんだって思われているかもしれない。
勉強自体はそんなに嫌いじゃないけれど、勉強に注力することで他のことを犠牲にすることが嫌い。例えば、私は食べることが好きだから、勉強しながら食事とかもってのほかだし、片手間のお座なりな食事をするぐらいなら食べない方がマシ。コンビニは嫌。スーパーのお惣菜も嫌。あと、勉強時間を確保するために食事は何分以内とか決めたくない。焦って食べさせないでくれ。
それから、運動していないと気が済まないからランニングも疎かにしたくない。何なら色んな予定をちょこちょこ詰め込んで忙しい時期より、勉強しかやることがない試験前の方がランニングの時間を確保できている気がする。
食事と運動は絶対死守したい一方、見た目に関してはどうでも良くなってくる。勉強のモチベーションを上げるために、メイクばちばちファッション決め決めにする友達もいたけれど、私は試験が近づくにつれてすっぴんスウェット、どんどん芋っぽくなっていった。パジャマにしているズボンでそのまま学校の図書館に行っていた。花粉の時期が近づいてきて、肌荒れも加速していったので、もう本当にブス。
皆んなであーだこーだ言いながら、試験に挑んでいくこの経験は、多分人生最後なんだろうな。超直前期に流石に若干皆んなぴりぴりした空気が存在していた時以外は楽しかった。一緒に合格祈願に行って、おみくじを引いて「困難、勉強しなさい」と書かれていた時は笑った。ちゃんと結んで帰った。
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試験は2日間朝から晩までで、何より長時間で首が痛い肩も痛い。ぐるぐる回したかったけれど、それをしたらカンニングかと怪しまれるかと思ってできなかった。2日目の朝起きたら、首の後ろが本当に石板ぐらい凝り固まりすぎて、寝違えたかと思った。ただ張っていただけだった。
試験の休憩中、斜め後ろに座っていた男の子のところに毎回毎回彼女がきて、ふたりで1つの椅子に座って答え合わせし始める。最早ネタだ、こりゃ。家の外と中の区別がつかないご様子。周りの人がほとんどイヤホンしているのが、目に入らぬか?
そんなこんなで、とりあえず体調不良とか交通の乱れとか、変なアクシデントなく全て終了。3個選べのところを、2個選んでいたりしていて、自己採点しながら叫んだけれど。
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次の日やったことは、35キロのロングラン。飽きるまで走った。ちゃんと試験2日分のランも、取り戻しておいた。大満足。こういうところ、やっぱり自分変だなっていう自覚はある。普通終わったら飲み会とか行って、何ならオールとかしてたりするんじゃない?
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