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呑めないなら潔く烏龍茶

お酒を飲み始めた20歳の頃、あんまりお酒は好きじゃなかったけれど
「とりあえずビールで」
という周りの空気に合わせて手を挙げていた。そうしないといけない、マナーだ、と。

でもビール、苦い。お子ちゃま舌の私には美味しさがよくわからない。ビールを頼んでも、いいペースではグラスが空かない。

そのうち、最初に
「とりあえずビールの人〜?」
と全体に聞かれた際、
「すみません、レモンサワーで」
と言うようになった。

でも、お酒に酔うって楽しいか?と疑問が湧いてきた。その後の身体の倦怠感がうざくて、色んなクオリティが下がることにイライラする。ジュースの方が美味しい。そんなに好きじゃないのに、健康を自ら害する必要ある?

それから今は24歳
「あ、ウーロン茶で...」
と恐る恐る言う。一応、申し訳なさそうに。言い始めた当初は、言いづらいことこの上なかったけどだんだん慣れてきた。たまたま私の周りには、飲みたい人が飲めばいいじゃんという考えの人が多いのかもしれないけれど。

正直、お酒を飲もうと思えばそれなりに相手に合わせる程度には飲めると思う。飲んだほうが、相手も気分がいいだろうということは知っている。でも、アルコールが好きじゃない。好きじゃないから、ドリンクがすすまない。

すすまないドリンクを頼むより、もう烏龍茶を潔く頼んだほうがいいんじゃないか。お酒に酔ってなくても、場がウェーイとなっているのは楽しい。

むしろ飲んでなくてすみません。それなのに誘ってくれてありがとう、と心の中で感謝の手を合わせている。

飲まない分、食べる。飲む人と飲まない人が一緒に居酒屋に行くと、お会計で差をつけたりする場合がある。でも、そんなことがなくても全然もやもやしないくらい、食べるし好きなものは注文する。

***

飲めるけど、飲まない人をソバキュリアスというらしい。sober(シラフ)とcurious(好奇心)の造語。禁酒や断酒と違うのは「あえて飲まない」という点。私は、かっこよく言えばソバキュリアス。

あと、基本二次会はよっぽど気が乗るか目上の人としか行かない。(私が二次会行ったら、おっ!と思ってね。)やっぱり酔っ払いとシラフの間にはベルリンの壁がある。ついていけない。

飲み会どこがいい?って聞かれた時は、
「すみません、飲まないのでできればちゃんと食べられるところがいいです」
と伝えることが多い。バーとかだと困っちゃうこともあるからね。

でも、これだけは勘違いしないで欲しい。誘って欲しい。飲み会大好き!ってほどでもないけれど、誘われないのは悲しい。めんどくさいヤツだなあ、私。

飲まないことで何か大切な機会や人間関係を逃しているかもしれない。それがわかっていても、お酒が好きじゃないから飲みたくないという気持ちが勝つ。

仕事とか、飲みニケーションっていうじゃん。恋愛面だと、私はお相手が飲もうと飲ままいとどっちでもいいけれど、パートナーとお酒を楽しみたい!っていう人には合わせられない。

まわりが飲んでいる分には、是非どうぞどうぞという気分。むしろ、絶対私に気を遣って飲まないとかやめてください。飲めなくても、そりゃあ場が盛り上がれば自分も盛り上がってくるので。すっごく楽しいので!

正直、コスパは悪いなとは思う。ランチだったら2000円もあれば美味しいものが食べられるのに、4000円出してこのレベルのごはんかあと思う。まあ、もはやコミュニケーション代だと自分に言い聞かせている。

***

Wikipediaより
とりビーって!
聞いたことない、使ったことない。

時代はスマドリ(スマートドリンキング)。

アサヒビールが提唱し始めたらしい。

渋谷にはスマドリバーという場所もあるらしい。

SUMADORI-BAR SHINUYA
こういう場所、東京にしかないもんな。

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