【3】今年85冊を読み終えた私のおすすめ本
こんばんは、読書大好きマンです。
前回からタイトルが80冊→85冊に変わっていることにお気づきでしょうか。
少しずつ本を読み進めています。
今年中に100冊読み終えるのが目標です!
頑張るぞ〜。
#読書の秋2022 開催中ということで、私の3冊目のおすすめ本を紹介をしたいと思います!
前回の記事はこちら。
たくさんのいいねを頂きとても嬉しいです。
これをきっかけにフォローしてくださった方、ありがとうございます。
「オーダーメイド殺人クラブ」辻村深月
今回のおすすめは辻村深月さんの「オーダーメイド殺人クラブ」です。
今年のはじめに本をたくさん読もうと決めた時、友人におすすめの本ない?と聞いたらこの作品を教えてくれました。
辻村さんの作品はこれが初めてで、手に取るとなかなか分厚いし、「殺人」という危うい言葉を見て、病んじゃう感じの作品なのかな、と気後れしそうだったのですが、読み始めると面白い面白い。
376ページの長編を3日ほどで読み終えてしまいました。
ジャンルは、ノスタルジック、切ない、青春時代、感動、情動。といったところでしょうか(キーワードだけ抜き出すとなんか違うな)。
中学生のお話で、同級生を無視するとか、リストカットの話、動物虐待の表現も出てくるのでその辺は少しご注意を。
あらすじ
見どころ
長野の田舎が舞台なのですが、そんな場所での閉塞感、中学生特有の感情の揺れ動きが見事に表現されています。
青年期に孤独感や希死念慮を感じたことがある人、自分のことを誰かに理解してほしいと感じたことがある人には特に刺さるのではないでしょうか。
未熟者たちの初々しさや青臭さが文章から漂ってきて、アンたちの感情描写は見事で、心にダイレクトに響いてきます。
ラストスパートは、わだかまりがだんだんとほぐれ、昇華されていく爽快感や高揚感で読む手が止まらなくなりました。
ぜひラストの展開はご自身の目で確かめてみてほしいです。
まとめ
好きな一節
流れに逆らいたい、私はほんとはこうなのに、私はここにいるのに、他の子とは全然違うんだから一緒にしないで、なのに自分の生きる世界はこんなに狭いのかという息苦しさ。
何も知らないが故になんでもできるし、やらなきゃいけないことよりも、やらない方がいいことに目が向いてしまう。
身近な大事なものになかなか気づけない、自分を見つけてくれている人に気づけない。気づたくない。気づかないふりをしている愚かな自分。
あのどうしようもない孤独感を抱えて生きていた学生時代の私を抱きしめたくなりました。
職場の人間関係や、日常につまらなさを感じる人にぜひ読んでいただきたい。
この作品もいい
辻村さんの「かがみの孤城」が今年の12月末に映画公開されます。
「かがみの孤城」は2018年に本屋大賞を受賞した作品。
こちらも今年読んで非常に感動しました。
よかったらこちらも是非読んでみてください。
「オーダーメイド殺人クラブ」
「かがみの孤城」
おすすめです!