「うぬぼれるな」って毎日自分に言う。~巨人の肩の上に立つ~
どうも、支持政党は甘党の宮本です。
習慣の話です。
私事ですが、毎朝早く起きる習慣が出来てきました。
早起きの習慣が出来た秘訣と心得ているのは、
「枕元でスマホの充電をしない」
「最低でも寝る1時間前からはスマホの画面を見ない」
「起きてからやることを決めておく」
必然的に夜寝るのも早くなります。
そして体調良いです。
お試しあれ。
さて、
以前の「謙虚たれ」ということを読み返していると、指針として固めていく上でもう少し補足して整理したいな、と感じていたので、書いてみます。
ちょっとした気持ちの持ち方で、常に兜の緒を締めることができる、という話です。
(2200字です。少し長いので、画像も入れてみました)
巨人の肩の上に立っている
大学時代、論文やレポートを書くときや、調べ物をするときに利用していた、Google Scholar。
この検索画面のトップページにある言葉です。
「巨人の肩の上に立つ」
これは、アイザック・ニュートン(万有引力の人)が知人に宛てた書簡で用いた表現のようです。(更にルーツを辿るともっと昔みたいやけど、割愛)
私がかなたを見渡せたのだとしたら、それは巨人の肩の上に乗っていたからです。
(英語: If I have seen further it is by standing on ye sholders of Giants.)
-Wikipediaより
初めてこのフレーズ見た時に頭に浮かんだのは、
戸愚呂兄やん、という陳腐な反応しか出来ませんでした。
色んな訳し方があると思いますが、要は、
『先人たちの積み重ねがあるから新しい発見や進展がある』ということ。
やっと、今になって実感するフレーズだな、と思ったわけです。
(自分の大学時代のレポートなんていうのは、いかにテーマの大筋を外さずに過去の文献からヒントを拾い、それっぽく肉付けするか、という何とも新たな知見の発見とは程遠い小手先のテクニックでしたが・・・。)
巨人の巨人たる所以
継続すること。
まさにこれに尽きると考えています。
この強さと言ったら本当に気が遠くなります。
小さな会社をスタートして、やっと1年半という若輩からしますと、
想像もつかない領域です。
僕が現在関わっている「手袋」は、この東かがわという地に130年以上も続く産業です。
(ざっくりとした歴史はこちらから。)
1888年が香川の手袋産業の始まり、とされていますが、
どんな時代だったかと言うと、それこそTVもねえ、ラジオもねえ、みたいな時代。
日清戦争(1894年)、日露戦争(1904年)よりも以前なので、もはや歴史の授業級です。
さて、
僕らは、この手袋という産業の魅力や多様性といった側面を知ってもらうことを日々考えながら活動をしています。
商品を企画したり、販売したり、記事として発信したり。
その中の商品企画という部分で言うと、
ゼロ→イチといったアプローチというよりは、すでにある良さをいかに純度高くお伝えできるか、を僕たちは意識しているので、メーカーさんがすでにやったことのあるようなことをベースにして、そこからアレンジをして、というのがほとんどです。
もちろんアレンジの仕方とか、何が「良い」とするかというのは、突き詰めれば感覚の部分ではあるのですが、土台が無いと成り立ちません。
まさに巨人たちの積み重ね(土台≒巨人の肩)があってこそであるわけです。
だからこそ、
最大限の敬意と理解は必要だし、本気で向き合わないといけないなと思うわけです。
調子に乗ろうもんなら、土台を崩す=間違った伝わり方をしてしまう。
間違った伝わり方、つまり誤解を解きほぐすのは至難の業だと思います。
伝統や歴史というのは、一時のブームとして消費されてはいけない、と思っていますし、「コンテンツ」っていう耳に優しい言葉で安易に片付けてはいけないと日々考えています。
130年も続く産業でいうと、今までも色んな時流や流行りなどが迫ってきては去っていき、という歴史があったのだと思います。
そういった波に翻弄されつつも、絶やすこと無く産業として継続しているという巨人の大きさを毎日実感します。
腕がなるねぇ・・・
巨人はとても大きなものを積み上げてきた、そして、それに関わるということは敬意と本気が必要だということを書きました。
でも、ただ肩に乗っているだけではいけません。
ここで思いついたのは、ハンターハンターの「ボ」のイメージです。
(またも富樫義博の漫画ですが・・)
巨人の肩の上にいると思いきや・・・
実はその巨人も巨人の上に立っている、みたいな。
(※本編はそんなニュアンスやったかは忘れましたが)
多分何事もそんな感じで繰り返されているのだろうな、と。
今のタイミングで出来ていることは、土台があるから出来ているし、その土台を活かしてまたどこかで次のタイミングにバトンをつなぐ。
それまでにしっかりと積み上げていくのが今、「自分の番」としての役割なのかもな、と。
そして、
「今は自分の番」なんだと意識をすると、偉そうにできるはずもない。図に乗れるはずもない。
そんな恥ずかしいことはないと思います。
じゃあ何を積み上げられるか?
これが難しいけど楽しい。
まさに「腕がなるねぇ」ってことで頑張る次第です。
だから僕は「うぬぼれるな」と毎夜、寝る前に自分に言い聞かせています。
この習慣は朝の早起きよりも、何倍も大事な習慣だったとさ。
ほなほな。
追伸:巨人、巨人言うてますが、阪神が好きです。