健康増進と介護予防の促進
2024年9月議会が始まっています。定例通り、これから一般質問(議員が市政全般について何でも聞ける)となります。9月9日~10日の2日間にわたって11人の議員が本会議場の質問席に登壇します。私は10番目、9月10日の14:00~14:30ごろの間に質問に立ちます。与えられた時間は質疑合わせて1時間となります。
先立って、一般質問の内容についてお知らせします。質問項目については既に市長部局や教育委員会に通告しております。
1.健康増進と介護予防の促進について
(1)医療・介護で予防的事業を促進し、医療費や介護サービス費を抑えていく考えを持ち、具体的に取り組んでいるか。広域的、地域的、し好的、志向的など対象を定めた視点も含め、尋ねる。
体調を崩した時や、加齢的な衰えから来る日常生活への支障など、困った時にサービスを受けられることは、医療や介護の分野においては社会保障として当然のこととなっていますが、これは、サービス受給者が増えれば増えるほど、市民の皆さんで負担している保険料財政や、税金で支えている市や県、国の財政を圧迫してしまい、回りまわって市民の皆さんのフトコロを圧迫することにつながってしまいます。
本当に困った時にサービスが安心して受けられるよう、安定した運営が大事で、そのためには財政を過度に圧迫しないよう、つまりはサービスを受けることなく健康的に過ごせるよう、健康増進や介護予防に、市民の皆さんが日常的に取り組んでいただくことがものすごく重要なことです。
でも、当たり前のこととは思いつつも、なかなか行動に移せないというのが大半の市民の皆さんの心理ではないかと感じています。その心理を前向きにしていただくため、健康増進や介護予防の取り組みには、きっかけや興味、魅力などの仕掛けが必要だと考えます。
現状その仕掛けがいかがなっているのか、まずは確認するため、健康増進や介護予防の取り組みが、広域的、地域的、し好的、志向的など目的や対象を定めてどのように行われているか、尋ねます。
(2)予防的事業への参加率などの実績を踏まえ、取り組みをどう検証評価し、今後はどう改めていこうと考えているか。
一般会計から、国民健康保険や介護保険の特別会計への繰入金は年々右肩上がりの傾向もしくは高止まりの状況にあり、予防的事業の効果が上がっていない一つの結果と見ることもできます。効果が上がっているかどうか何らかの形で検証していかなければならないと思います。検証方法や評価結果は現状どうあるのか、それらを受け改めていく考えはあるのか、尋ねます。
(3)予防的事業が広がり、住民各層で促進されていくには、カンフル剤的な要素や、楽しさの追求が必要だと考えるがいかがか。具体的には健幸ポイントの拡充や生涯学習への取り込み、懸賞制度創設などを考えていくべきではないか。
予防的事業がしっかりと根付いている、機能しているという実感がなく、一部の熱心な方たちの間でヘビーローテーションで行われているとすら感じてしまいます。ヘビーローテーションの行き過ぎは市民各層の参加を促進するにあたっての課題になると思いますが、一方で、熱心な方の存在は重要で、その熱意に周囲が感化され、行動へと伝播していくことは狙うべきことと思います。
熱心な方が周囲を巻き込みやすいような取り組み、無関心な方が興味を持つような仕掛け、それはカンフル剤的な要素、または楽しさの追求が必要ではないでしょうか。ヒトはなかなか意義だけでは行動に移ることができないのが実際です。
甲州市では、予防的なことに取り組むことを進める健幸ポイントがあると思いますが、さほど広がっていないと思います。健幸ポイントを獲得することのお得感をもっと増して、例えばポイント付与の対象を拡充する、ポイントの使途を拡充することが、意義は薄いかもしれませんが、カンフル剤的なことにはつながるのではないかと考えるのですが、いかがでしょうか。
また、楽しさの追求という点では、趣味し好が合う者同士が集う場、生涯学習で取り組む活動に、時に予防的事業を取り込むなど、楽しみながらも知らず知らずのうちに予防的取り組みをしている仕掛けもあるべきだと考えますが、いかがでしょうか。
もっと言えば、欲を引き出すような取り組み、健康増進や介護予防の効果が顕著に表れている方を検証する仕組みがあってもいいのではないでしょうか。
以上お尋ねします。