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コラーゲンサプリは結局のところ「買い」なのか?

昨日の記事では、コラーゲンを口から入れることは「意味がない」のかどうか、その点を説明しました。

それを踏まえて、コラーゲンサプリに関して、3点補足します。

補足するのは、
①コラーゲンサプリを飲むタイミング  
②コラーゲンサプリは果たして肌に届くのかどうか 
③総合的に考えてコラーゲンサプリは「買い」かどうか
 
以上3点です。

コラーゲンサプリを飲むタイミング

これは分子量、つまり細かさの度合いによって違ってきます。

昨日の記事で、コラーゲンサプリは大きく分けて3種類あることを記しました。

コラーゲンそのもの(タンパク質状態)
②ある程度細かい単位にして吸収性を高めたコラーゲンペプチド(低分子コラーゲン)
③アミノ酸が3つ結合した吸収率抜群のトリペプチド

①タンパク質状態のコラーゲンは、食後に飲んで下さい。

タンパク質は、アミノ酸が数百から数千個結合したものです。
細かく分解していくには、消化器がもっとも活発に働く食後でなければ困難を極めます。

③トリペプチドは、空腹時の摂取をお薦めします。

トリペプチドは、そのままの状態で小腸から吸収できます。
であれば、むしろ消化器の影響を受けない方が好都合です。

問題は、両者の中間である②コラーゲンペプチド(低分子コラーゲン)のケースです。
これは空腹時がよいのか、食後がよいのか、ビミョーなところです。

どちらかと言えば、空腹時がよいのではないかという気がします。
ある程度は分解されているのですから、ほんの少し消化酵素を分泌することでスムーズにトリペプチドまで分解されるからです。

私がトリペプチド状態のサプリをイチオシするのは、
①その抜群の吸収率
に加えて
②飲むべきタイミングがハッキリしている
こともあります。

コラーゲンサプリは肌に届くのかどうか

小腸で吸収されたものが、果たして肌に使われるのかということです。

じつは、これがまたビミョーな問題です。

コラーゲンは、
顔面の肌を含む体全体の皮膚、
腱、骨、軟骨、歯、血管、目の隔膜

など、体のあらゆる場所に存在します。

コラーゲンの材料が血中に入ってきても、それがどこに使われるのかはわかりません。
多くが首から上に行ってくれれば都合よしですが、それは誰にもわかりません。       

それを踏まえて、次の項目です。

コラーゲンサプリは「買い」かどうか

「買い」かどうかは、それぞれの考え方、優先順位、予算等で結論は違います。

「予防よりも美容の方が大切だ」と考える方、美容のウエイトが高いと思われる仕事についている方(人前で話す、美容関連、YouTuber)。
そういう方は「買い」だと思います。

とは言え、コラーゲンサプリはけっして安くはありません。
予算ギリギリの人がそちらを優先すると、予防に必要な予算が残らなくなる可能性があります。
くれぐれも慎重に判断してください。

一方で、「美容も大切だけど、やはり予防が第一」と考える方は、コラーゲンサプリは優先順位は低くなります。

予防のためには、まずはベースサプリであるマルチビタミンミネラルです。

それ以外では、
個別ビタミン
抗酸化成分
プロバイオティクス(善玉菌)
EPA/DHA

あたりが続くのかなと思います。

コラーゲンサプリの位置づけは、その次に来ると考えてよさそうです。
この段階でその予算が残っている方は、検討の余地があると私は考えます。 

まとめ

①コラーゲンサプリを飲むタイミング

タンパク質のままの状態で配合されているサプリは食後に飲んで下さい。

アミノ酸が3つ結合したトリペプチドの場合は、空腹時の摂取をお薦めします。

その中間のコラーゲンペプチド(低分子コラーゲン)は、ビミョーなところですが、私は空腹時がベターだと思います。

②コラーゲンサプリは肌に届くのかどうか

コラーゲンは、肌以外にも、体のあらゆる場所に存在します。
したがって、コラーゲンサプリを飲んでも肌に届くかどうかは、これもビミョーなところです。

③コラーゲンサプリは「買い」かどうか

これは美容と予防のウエイト、それぞれの優先順位や予算によって決まります。

「予防よりも美容の方が大切だ」と考える方、美容のウエイトが高い仕事についている方は「買い」だと思います。

一方で、「美容も大切だけど、やはり予防が第一」と考える方は、コラーゲンサプリは優先順位は低くなります。

この記事の内容については動画もアップしています。
合わせてご覧ください。


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