糖質ゼロ/フリー/オフ/カットの“甘い”言葉には落とし穴があります
清涼飲料水をはじめ、さまざまな加工食品に、
糖質ゼロ、砂糖不使用、
◯%オフ、◯%カット、フリー
など、いかにも健康そうな言葉が並んでいます。
しかし、それと引き換えに使用されているのが、人工甘味料です。
人工甘味料は、その原材料や製法から常に有害性が指摘されてもいます。
今回は、よく使われる代表的な3つの人工甘味料に焦点を当てて、その有害性について解説します。
(記事の文末に動画を貼っています)
3つの人工甘味料とは
はじめに、代表的な3つの人工甘味料を挙げます。
アスパルテーム
スクラロース
アセスルファムK(カリウム)
この3つです。
皆さんのご自宅に、
清涼飲料水、スポーツドリンク、
缶コーヒー、ノンアルコールビール、
ヨーグルト、アイスクリーム、
ゼリー、プリン、ガム、チョコレート
等ありましたら、原材料表示を見て確かめてください。
アスパルテーム
アスパルテームを聞いたことがなくても、味の素のパルスイートという商品をスーパー等で見かけたことはないでしょうか。
これがアスパルテームです。
アスパルテームは砂糖の180〜220倍の甘味を持っています。
アスパルテームは体内で代謝されると、
フェニルアラニン(50%)
アスパラギン酸(40%)
メチルアルコール(10%)
に分解されます。
その内のアスパラギン酸は、
脳の神経細胞を過度に興奮させてダメージを与える懸念があります。
また、神経細胞をサポートするアストロサイトという細胞にも悪影響を及ぼし、アスパラギン酸が知能を低下させる疑いが持たれています。
また10%ではあるもののメチルアルコールは、体内で代謝を経て生じるホルムアルデヒド(建材の接着剤)に発ガン性があると指摘されています。
1997年、アメリカ・がん予防研究センターのデボラ・デイビス博士は、
「アスパルテームは脳腫瘍を引き起こす要因の可能性がある」
と指摘しています。
ワシントン大学医学部のジョー・オルニー博士は、
「20年以上前のアスパルテームの動物実験で認められたものと同じタイプの脳腫瘍が、アメリカ人に劇的に増えている」
と警告しています。
さらに、2005年にイタリアで行われたラットを使った動物実験では、アスパルテームによって白血病やリンパ腫の発生が認められました。
アスパルテームには、必ずL-フェニルアラニン化合物という言葉が添えられています。
これには理由があります。
フェニルケトン尿症といって、L-フェニルアラニンをうまく代謝できない体質の子どもが摂ると、脳に障害が起こる可能性があります。
そのために、注意喚起の意味でこの言葉が併記されています。
皆さん、それでも口に入れたいですか?
スクラロース
次はスクラロースです。
スクラロースの化学構造は、
ショ糖(スクロース)の3つの水酸基(-OH)を塩素(Cl)に置き換えたものです。
塩素が含まれることからも分かるように、スクラロースは毒性の強い有機塩素化合物の一種です。
有機塩素化合物は、DDT等の農薬やダイオキシンで知られています。
何を隠そう、スクラロースは農薬の開発中に偶然発見された副産物です。
当然、動物実験で気になる結果が出ています。
スクラロースを5%含むエサをラットに4週間食べさせた実験で、リンパ組織である脾臓と胸腺に萎縮が認められました。
リンパ組織は免疫と深く関わっているので、免疫に悪影響が出る可能性があるということです。
それでも使用されるのは、スクラロースは砂糖の約600倍の甘みがあり、コスパがよく、使い勝手がいいからです。
アセスルファムK
3つ目のアセスルファムKは、砂糖の約200倍の甘みを持っています。
が、こちらも動物実験で気になる結果が出ています。
イヌにアセスルファムKを0、3%、もしくは3%を含むエサを2年間食べさせた実験です。
0、3%群でリンパ球の減少が、3%群では肝臓障害の際に増える血液検査項目ASTが増加し、さらにリンパ球の減少が認められました。
つまり、肝臓にダメージを与え、免疫力を低下させる可能性があります。
代表的な3種類の人工甘味料を解説しました。
人工甘味料が含まれる食品の原材料表示を見ると、1種類ではなく2種類以上使われることがほとんどです。
単独使用だと、スッキリしない人工的な甘さになってしまうからです。
これをカクテルのように混ぜ合わせると、人工的な甘さを薄めることができます。
とくにアスパルテームとアセスルファムKを合わせると自然な甘さを出せるので、この2つは黄金の組み合わせと言えます。
ぜひ、スーパーコンビニで、ご自身の目で確かめてください。
人工甘味料 or 砂糖?
では、こういった人工甘味料入りの食品と砂糖が入っている食品とでは、どちらを選べばいいのか、という話です。
人工甘味料は本来は自然界に存在しない物質なので、人体への影響は未知数です。
人工甘味料はそれが含まれる食品を排除すれば、ほぼ摂取ゼロにすることも可能です。
砂糖は料理で使うこともありますし、摂取量ゼロというのは現実的にはあり得ません。
数々のデメリットもありますが、サトウキビという天然の植物を原料にしています。
量をセーブすればやむを得ないのかな、と思っています。
サプリにも人工甘味料?
その代表は、プロテインまたはアミノ酸サプリです。
20種類あるアミノ酸の中で、半分以上の11種類は苦いことで知られています。
中でも、プロテインで大きなウエイトを占めるアミノ酸(筋肉の材料であるバリン、ロイシン、イソロイシン)の3つは非常に苦く、そのままではとても飲めません。
そのため、多くの商品には今回話した甘味料が使われています。
ドラッグストアに陳列されているプロテインは、ほぼほぼ全滅だといって構いません。
アミノ酸も同様で、例えば大手でも、FANCLの「アミノエナジー」には3種類全部の人工甘味料が入っています。
DHCのアミノ酸にもアスパルテームが含まれています。
人工甘味料の代わりに、
ステビア、ラカンカ(自然の植物)など、
安全性が高いと思われるものを使用している商品を、頑張って探してください。
もう一つ人工甘味料が含まれる可能性があるのが、ビタミンCサプリです。
とくに顆粒や粉末の場合には注意が必要です。
ビタミンCはカプセルや錠剤の形で封じ込めないと、酸っぱくてとても飲めないからです。
必ず、原材料表示をチェックしてください。
まとめ
今回は代表的な3つの人工甘味料、
アスパルテーム
スクラロース
アセスルファムK
について解説しました。
アスパルテームには、L-フェニルアラニン化合物という言葉が添えられています。
それぞれ動物実験では気になる結果が出ています。
アスパルテームは知能低下や脳腫瘍、
アセスルファムKは肝臓障害とリンパ球の減少、
スクラロースはリンパ組織である脾臓と胸腺に萎縮が認められました。
これらの人工甘味料は、自然な甘さに近づけるために同時に2種類以上使うことがほとんどです。
人工甘味料はプロテインやアミノ酸、ビタミンCのサプリに入っている場合もあります。
成分表示を必ずチェックしてください。
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