コラーゲンを口から入れるのは、意味ある?意味ない?
肌のハリツヤに欠かせないのがコラーゲンです。
しかし、コラーゲンサプリを摂ることには、「効果がない」という意見もあります。
実際の所どうなのか、最新情報を混じえて解説します。
コラーゲンサプリ購入のポイントもお伝えします。
(記事の文末に動画を添付しています)
コラーゲンサプリ「意味がない」理由は?
コラーゲンは、タンパク質の一種に他なりません。
タンパク質は、その最小単位であるアミノ酸が数百から数千結合したものです。
それが、胃、小腸の前半の十二指腸、後半の空腸の3箇所で、段階的に細かく分解されていきます。
数百以上つながったタンパク質
➡️数個から数十個程度のペプチド
➡️一つ一つのアミノ酸
アミノ酸まで分解されたものだけが小腸から吸収される、と思われていました。
コラーゲンサプリを飲んでも、アミノ酸の単位まで分解されては、もはやコラーゲンの原型も骨格も全く留めません。
だからコラーゲンとしては活用されない。
こういう理論でした。
ところが、その理論が根底から崩れた!
その後の研究で、一つ一つのアミノ酸まで分解されなくても、
アミノ酸が2つ、または3つ結合した状態であれば、小腸で吸収される
ことが分かってきました。
しかも、
①一つ一つのアミノ酸よりも、2つ3つの方が吸収されやすいこと
②アミノ酸が3つ結合したトリペプチドはきわめて吸収に優れること
が解明されています。
ここから、コラーゲンサプリに対する見方が、少しずつ変わりました。
コラーゲンの構造は、グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリンという3つのアミノ酸で半分強を占めます。
この3つのアミノ酸が結合したトリペプチドであれば、その状態で吸収される可能性が高くなります。
どのようなコラーゲンサプリがよいのか
まずは、コラーゲンそのもの、タンパク質そのものである商品。
これは、豚足や手羽先、フカヒレなど、自然の食品に含まれるコラーゲンを取り出したようなサプリです。
タンパク質はそもそもアミノ酸同士の結合が強く、分解消化が非常に困難です。
コラーゲンは、上の図のように3重螺旋構造をしています。
この螺旋をほどくことから始めなくてはいけません。
コラーゲンの状態で口から入れても、すべてが小さな単位になるとは限らず、一定量は消化されません。
個人差はありますが、未消化に終わる部分、無駄が発生するので、価格は手頃ですが、あまりお薦めできません。
お薦めできるのは、ある程度小さな単位にしたコラーゲンペプチド、または低分子コラーゲンと呼ばれる商品です。
コラーゲンペプチドであれば、最初から相当細かくなっているので、少なくともトリペプチド(3つ)までは分解される確率が高くなります。
おそらく、コラーゲンサプリの多くは、コラーゲンペプチド、または低分子コラーゲンのタイプだと思います。
コラーゲンペプチドの中でも選りすぐりの商品
イチオシは、グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリンという3つのアミノ酸のトリペプチドで入っているサプリです。
これであれば、そのまま腸まで運ばれて吸収できるので、限りなく100%に近い吸収率になります。
ここで、ある疑問が浮かぶかもしれません。
「トリペプチドは、胃や十二指腸で消化分解されて、バラバラのアミノ酸にならないのか」。
ところが、一定の条件を満たせば、そうはならないことが、近年分かってきました。
「X-Hyp-Gly型トリペプチド」
左からアミノ酸X、ヒドロキシプロリン、グリシン(Gly)が連なったトリペプチドであれば、消化されずにそのまま小腸まで届くことが確認されています。
さらに、グリシンが端っこにあると吸収が高まることも分かっています。
この事実は、長年コラーゲンの開発を続けてきたFANCLの研究報告です。
FANCLからは、この形態のコラーゲンサプリメントが販売されています。
より確実に吸収され、より確実にコラーゲンとして体で活用するには、このタイプの商品がお薦めです。
トリペプチドタイプのコラーゲンサプリは、FANCL以外からも販売されています。
ビタミンCとの相乗効果
体のコラーゲンを増やすには、ビタミンCも一緒に摂ってください。
コラーゲンを構成する3つのアミノ酸の内、ヒドロキシプロリンは体内でプロリンが化学反応を起こすことによって生成されます。
プロリンがヒドロキシプロリンに変換する時に、ビタミンCが必要です。
ヒドロキシプロリンの生成量が少ないと、コラーゲンの合成量も少なくなります。
ビタミンCに美肌効果があるのは、これが理由です。
多くのコラーゲンサプリは、ビタミンCも含んでいます。
しかし、ビタミンCは100以上の仕事があるので、それとは別にたっぷり摂ることが大切です。
ビタミンCサプリに関しては、下の記事を参考にしてください。
まとめ
コラーゲンサプリは、長らく「効果がない」とか言われていました。
コラーゲンを含むタンパク質が、一つ一つのアミノ酸まで分解されて原型がなくなるからです。
しかし、アミノ酸が2つまたは3つ結合したペプチドであれば、小腸で吸収されることが分かりました。
なかでも、アミノ酸が3つ結合したトリペプチドは、きわめて吸収に優れることが解明されてきました。
トリペプチドの状態で吸収されたならば、コラーゲンの材料として使われる割合が多くなります。
コラーゲンサプリを選ぶのであれば、最低でもコラーゲンペプチド(低分子コラーゲン)商品、お薦めはトリペプチドの状態で入っている商品です。
また、体のコラーゲンを増やすには、ビタミンCの摂取も不可欠です。
この記事の内容については動画もアップしています。
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