ビタミンEサプリメントの選び方・3つのポイント
昨日の記事では、ビタミンEが細胞の質を守り、さまざまな病気を予防することを記しました。
そして、ビタミンEが持つ力を十二分に発揮させるためにはサプリメントが必要だ、ということも付け加えました。
今回は、ビタミンEサプリメントを選ぶ際にチェックしていただきたい3つのポイントについて解説して、国内外の商品をピックアップして紹介します。
また、ビタミンEサプリメントの効率的な摂取方法についても補足します。
(記事の文末に動画を貼っています)
⒈ 天然かどうか
合成のビタミンEは、今ではほとんどありませんが、それでも稀に見かけます。
天然と合成では、活性力も吸収率も違います。
天然は合成の約1、5倍の活性力、約2倍の吸収率を持ちます。
天然なのか合成なのかは、パッケージの表示を見れば分かります。
d-トコフェロールと書かれているのが天然、dl-トコフェロールと書かれていたら合成です。
⒉ 混合トコフェロールのもの
正確に言うと、ビタミンEという名称の栄養素はありません。
下の図にある、8種類の栄養素の総称としてビタミンEと呼んでいます。
このうち、左上のαトコフェロールのみが生理活性があり、他の7つは有益な作用はほとんどないと、長いあいだ考えられてきました。
ビタミンE=αトコフェロール。
そのため、今でもαトコフェロールのみ配合の商品があります。
が、近年の研究で、他の7つも重要で、8種類がバランスよく含まれるものがよい、という考え方に変わってきました。
なかでもγトコフェロールには、むくみの解消、冠動脈(心臓)疾患の予防、抗炎症作用などの働きがあります。
4種類のトコトリエノールも、少量含まれているだけでも強い効果があることが分かっています。
⒊ 含有量
ビタミンEは、全身にわたる細胞膜の抗酸化作用に働くことに加えて、脳や副腎、卵巣など脂質が多い臓器を活性酸素の攻撃から防御します。
そのため、ビタミンCに次ぐ大量の摂取が望まれます。
厚生労働省が示す成人の1日当りの目安量は5〜7mgです。
これでは、話にならないくらい足りません。
周回遅れと言わざるを得ません。
では、健康増進に必要な摂取量はどのくらいでしょうか。
私は、1日に200〜300mgを目安に摂取することを推奨します。
最低でも200mgです。
少な過ぎてもダメですが、ビタミンEは多過ぎるのも問題です。
脂溶性ビタミンであるビタミンEは、どんどん体内に溜められるため、入れ過ぎると毒性が出やすいからです。
上限については見解が分かれますが、私は上限の目安を300〜400mgと考えています。
先ほどの表を見ると、耐用上限量700mg、900mgなど表記されていますが、それは多過ぎる思います。
では、1日200〜300mgを前提に実際のビタミンEサプリメントを見ていきます。
国産サプリメント
【FANCL】
1日当たり253mg。
内訳は、
αトコフェロールが150mg、
γトコフェロールが100mg。
4種類のトコトリエノールが合わせて3mgです。
トコトリエノールが少なすぎるように思えますが、トコトリエノールはこのくらいの量でも能力を発揮します。
FANCLのビタミンEは、最新の栄養学が盛り込まれた商品であるような気がします。
【DHC】
301、5mg。
総量としては問題ありません。
【ネイチャーメイド】が268mg
が、DHCとネイチャーメイドは、ビタミンEの内訳が表記していません。
書いていない場合、通常はすべてαトコフェロールです。
ということで、国内メーカーのお薦めはズバリFANCLです。
輸入サプリメント
アメリカ製のサプリメントは、ほとんどが400IU(268mg)含まれています。
含有量はこれで十分です。
全てのトコフェロールとトコトリエノール、つまり8種類全部が入ったビタミンEを見つけることが出来ます。
ビタミンEコンプリートとかビタミンEコンプレックスという名称がついています。
2つほど見つけたので紹介すると、
一つはBluebonnet 社。
価格が、やや高いのが難点です。
もう少し安い商品になるとコレです。
MRMというメーカー。
内容を見ると、1日2粒と書いてありますが、2粒飲むとビタミンEが703mgになるので1日1粒で十分です。
さらに、ビタミンEと一緒に飲むと効率がよいビタミンC、リポ酸、コエンザイムQ10まで配合されています。
まとめ
ビタミンEサプリメントの選ぶポイントは3つです。
① 天然かどうか
天然は合成の1、5倍の活性力。2倍の吸収率を持ちます。
② 混合トコフェロール
αトコフェロール以外のもの、とくにγトコフェロールが含まれているものを推奨します。
③ 含有量
少なすぎず多すぎないもの。
200〜300mgがお薦めです。
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