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気が付けば、そこにいた。

たまにそんなことがある。

自分の意思で選んでいるようで
”それ”とはまた違った何かに
導かれるように、辿り着く場所。

▶︎

インドへのフライトを
1ヶ月先へ延ばし

数日前まで1ヶ月ほど
岡山県真備町にいました。

連日のようにニュースで流れるこの地名。

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そう、
西日本豪雨により甚大な被害を受けた町です。

ニュースでもよく取り上げられる
末政川の決壊現場がある有井地区。

決壊現場から50mほどの場所に
僕はいました。

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多くの犠牲者を出し、家が流され
家は残っても全壊やそれに近い。

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2階まで水がきた家も多く、
家の中や外はめちゃくちゃ。

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屋根の上やベランダから
ヘリコプターやボートで助けられた人も多い
そんな地域です。

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▶︎できることは、ないだろうか。

昨日まであった家が住めなくなり
昨日まであったものが使えなくなり
昨日までそこにいた人がいなくなる。

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急に避難所生活が始まり
急にあらゆるものを廃棄する生活が始まり
急に家族がいない生活が始まる。

想像するだけでも怖いことが現実で起き
そんな現実が地球のどこかではなく

日本で起きているということ。

車や電車、飛行機で数時間の距離にある場所。

同じ国に住んでいるけれど
自分の生活には影響がないから
ニュースや新聞を眺めて終わる。

まあ、そんなときもある。
でもそれでいいのだろうか。

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突然、環境が大きく変わり
精神的、肉体的な負担が計り知れない中で

連日の猛暑。迫り来る台風シーズン。
高齢者の方だけの家もある。

なんとか一刻も早く
落ち着いた生活を取り戻そうと

毎日毎日
朝から晩まで無理をしている被災者の方々。

無理をし過ぎて、
熱中症で倒れられる方も増えています。

自分にできることは、ないだろうか。
自分にできることは、何があるだろうか。

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1日でもいい、数時間でもいいから
現地でお手伝いできるかもしれない日を
カレンダーを見て確認してみてください。

8月じゃなくてもいい。
9月でも10月でもその先でもいいんです。

もちろん、
現地に来るだけが支援ではありません。

資金提供や、物資提供も立派な支援
情報拡散によって風化させないことも支援。

自分にできることは、ないだろうか。
自分にできることは、何があるだろうか。
考えるだけでもできるはず。

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▶︎他人事ではなく、自分事。

河川の氾濫と聞くと
大きな川が溢れるイメージがありました。

今回僕がいた有井地区

決壊した末政川は街中でよく見るような
お世辞にも大きいとは言えない小さな川。

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このサイズの川が決壊するだけで
今回規模の水害が起こるということは

全国どこでも
自分が被災する可能性があるということ。

明日は我が身。

他人事ではなく、自分事なのです。

もしかすると、自分が被災する時がくる。
見知らぬ誰かに助けられる時がくる。

あなたは

いま、自分にできることを
きっと、理解しているはず。

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▶︎いま、本当にひつようなこと。

豪雨から1ヶ月が経ち
被災地の現状をどう想像しますか。

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1ヶ月も経ったから、もうだいぶ復興した?

結論から言うと

復興への道のりは
まだまだこれから。先が長いです。

みんなが想像するより何倍も長い長い道のり。

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被災地は、まだまだ支援を必要としています。

ボランティアや募金、物資提供など
支援の方法は様々ですが

僕がここで伝えたいのは
何より今、必要なのは人手だということ。

屋内にある水害に遭った家財の搬出や
屋外に出された家財やゴミの積み込みと移動
床剥がし、壁や天井の取り壊し
泥出し、消毒、掃除などなど

国や行政の支援だけでは解決できない
重機が入れない

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人の手でしかできないことが沢山あります。

まだまだ沢山あります。


▶︎現場作業を支える運営ボランティア

僕は末政川沿いにある
下有井公民館を拠点として
1ヶ月活動をしてきました。

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今回は
災害NPOチーム旅商人の仲間に加わり
倉敷市社会福祉協議会(以下、社協)と連携し

より現場に近い場所で
サテライトの運営をしていました。

※サテライトとは、ボランティアセンター(以下、ボラセン)の支部のようなもの。被災エリアが広いため、担当エリアを細分化し、より現地に根付いた活動をする。

ボランティアといえば
現場作業のイメージが強いかもしれない。

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もちろん現場作業が基本ではあるけれど

それ以前に、被災された方々は
一軒一軒、一人一人求めているものが異なる為

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本当に必要な作業内容とタイミングを把握する
現場調査が必要不可欠なんです。

その現場調査を元に
全国各地から来るボランティア希望者を
適切な現場配置、人数配分する必要があり
それを行なっているのがサテライト。

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直接現場を訪れ、作業のボリュームを把握し

被災者の方々とコミュニケーションをとり
関係性を作り上げることで

被災者の方々、ボランティアの方々
お互いが共に気持ちよく
現場での作業をできるようにする裏方の役割。

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▶︎導かれたそこに、あったもの。

僕は東日本大震災で2回、熊本地震で1回
NPOを通してボランティア活動をしましたが
いずれも現場作業で

今回、初めてサテライト運営という役割で
災害支援活動を行いました。

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1ヶ月という長期での活動も初めてで
長いようで早かった怒涛の1ヶ月でした。

普段では考えられないくらい朝早く起き
サテライトの準備、ニーズ調査や現場調査
ボランティアの受入と現場案内
一般ボラの活動が終了する2時半以降は
翌日の準備、NPOの仲間で現場作業、MTG…

コインランドリーへ着くのは
日が沈んだ頃。

そんな毎日の連続でしたが、
どこか心が生き生きしていて
無理していたわけでもなく

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言葉を選ばずに率直な気持ちをそのまま記すと

本当に楽しかったです。

インドへ仕事で戻らなければいけなかったので
切り上げて来ましたが

欲を言えば、もっといたかった。

不謹慎に聞こえるかもしれないけれど
それが素直な気持ち。

▶︎チーム旅商人に集った仲間達

災害NPOチーム旅商人とは

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普段は旅商人として
珈琲や抹茶をキッチンカーで販売している
亮章さんと拓さんが

災害時に活動する災害NPO。

今回は亮章さんが岡山、
相棒の拓さんが広島で活動。

僕は以前から親交のあった亮章さんのもとへ。

亮章さんがスケボーで日本縦断をしていた時に
僕が発見し、声を掛けたのが出会いだった。

大阪難波のひっかけ橋で
大きなバックパックを持っていたので
「宿なければうちに来ませんか?」と。
(←宿がないと決めつけるあたりが旅人。笑)

それから数年ぶりに再会したのが今回。

現場入りする前に電話で話し、
お互いの想いに共通するものもあり
共に活動することになった。

そして、そこに
亮章さんや僕の繋がりなどで集まった仲間達。

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初めましての人ばかりだけど
本当に素敵な人が集い

真剣に被災地に向き合い
全力で日々活動していて

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微力ながらも復興の一手を担っていたと思う。

先にも記したけれど

楽しくて、もっといたいと感じたのは
チーム旅商人に集った仲間たちがいたから。

世界中、日本中を旅している人たちが集い
旅人ならではの発想力と行動力で変化し続け

真剣に、そして楽しく活動できる
刺激的なチームでした。

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居心地が良くて予定を延ばして滞在する
まるで旅先のようなことが起こるチーム。

現地で出会ってくれた、共に活動したみんな
本当にありがとう。ありがとうございました。

また会いましょう。

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▶︎若者こそ被災地へ

ボランティアの受け入れをしていて
強く感じたことは

年齢層が高く、若者が少ない。

もちろん若者0というわけでもないし、
年配の方々が多いのもいいことだけど

単純に、若者が少ない。

大学生、夏休みでしょ!
夏休みなんて暇でしょ!(語弊ある)

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被災地へ来て欲しい。
ボランティアに来てみて欲しい。

めちゃくちゃ感じることあるよ。
テレビやネットだけではわからないもの。

大学生の長期休み家でくすぶってないで
ちょっと飛び出してみて!

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↑僕が真備を出る最終日、コインランドリーで偶然出会ったバイクで日本一周中の大学生ふたり。すぐに声を掛けて、翌日からボランティアへ行くことになった。笑

▶︎旅人こそ被災地へ

僕と亮章さんが共感し合った部分でもある
『旅人だからこそできること』について。

もちろん、旅人にとどまらず
来れる全ての人に被災地へ来て欲しいけれど
ここでは旅人に向けてメッセージを。

僕たち旅人の強みはフットワークの軽さ。

気づけば予定になかった場所にいる。
気づけば予定よりも長く滞在している。
そんなことが当たり前のようにできる旅人。

それは紛れもなく強みです。

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僕たち旅人は旅をする中で
たくさんのトラブルに出会う。

自分自身の力で乗り越えることもあれば
多くの場合、誰かが手を差し伸べてくれる。

見ず知らずの人が
無償の愛を与えてくれたはず。

困っている時は助け合う、支え合いの大切さ。

それを知っているはず。教えてもらったはず。

その恩を、愛を、次に送らなきゃ。

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▶︎暇を持て余す素敵な人たちへ

最後に1つ。

1日2日の短期ボランティアも大切。

でも現地をより深く理解し、
より良い運営をするためには
長期ボランティアの存在が被災地支援では
大きな力となります。

長期といっても1ヶ月とか気張らなくていいから
1週間くらいでも入れる人が重宝されます。

それから

看護師、マッサージ師、料理が作れる人、珈琲を淹れれる人、重機を運転できる人、MTやダンプを運転できる人、水道・電気・土木関連の仕事に携わったことがある人、発信力のある人、傾聴力のある人などなどその他にもたくさん、被災地にはあなたの経験や知識を求めている人がいます。

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自分は何もできないなんて、
そんなことないよ。あなたが必要。

▶︎あなたにできる選択肢はたくさんある。

※当記事を投稿した西日本豪雨の発生1ヶ月後(2018年8月)に、支援募集のための具体的な連絡先や支援方法に関しましては、一部削除・変更しております。

①短期、長期ボランティアを希望する人

少しでも災害支援に興味を持たれた方は下記までご連絡ください。
石田拓人:takutooishidaa@gmail.com

②資金提供ボランティアを希望する人

チーム旅商人が長期的にボランティア活動を継続するための資金に活用させていただきます。長期ボランティア組はもちろん給料をもらっているわけではなく、身銭を削って被災地復興に向け毎日頑張っていますので、数百円でもカンパ頂けると助かります。

災害臨時NPO『チーム旅商人』では、以下の口座にて活動寄付金のお願いをしています。

<活動寄付金のお願い>
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ゆうちょ銀行
【店名】〇三八
【店番】038
【預金種目】普通預金
【口座番号】1432483
ヨコヤマ タク
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お手数ですが、お振込いただいた方は
旅商人亮章・08031002288 / ryosyo.h@gmail.com
へ電話かメッセージをお願いします。

▶災害臨時NPO『チーム旅商人』
2011年東日本大震災発生時より、各所で水害支援を行ってきた旅商人拓(たく)、2015年常総市鬼怒川水害より加わった旅商人亮章(りょうしょう)を中心に発足。主な活動内容は、泥出し等の現場作業、ボラセン運営のお手伝い、ニーズ調査、コーヒーの炊き出し等を、社会福祉協議会や信頼できるNPO団体と連携し、状況に応じて行っています。

③物資提供ボランティアを希望する人

被災地では日々、必要な物資が変わります。実際、支援物資でも大量に余っているものも目にしてきました。本当に必要な物資を有効活用されることを望まれる方は、こちらのリストから選んで支援して頂けると助かります。

Amazonほしい物リスト(災害NPOチーム旅商人)
https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/1O04VM4LP088V?&sort=default

④情報発信ボランティアを希望する人

この記事をより多くの人に見てもらえるように、拡散して頂けると助かります。

人それぞれできることは違います。
是非、ご協力お願いします。

【ご報告】

タビイクではpolkaを通して災害支援金を募っておりました。そこで集まった支援金はすべて災害NPO『チーム旅商人』の活動資金へ寄付させて頂きます。ご支援頂いた方々ありがとうございました。

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動きましょう。
あなたが必要です。



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