【選手名鑑】『競争と団結で再び目指す”J2の頂”』~ファジアーノ岡山(2024シーズン)~
GK(Goal Keeper)
#1 堀田 大暉(ほった だいき)
足元のスキルと安定感のあるセービングが持ち味のGK。正確なパスでビルドアップに関与し、驚異的な反射神経でピンチを防ぐ。岡山での2年間では60試合に出場し、ピッチ上で経験を積みながら着実に力を付けてきた。今季はブローダーセンと激しい守護神争いが予想される中、既存選手と阿吽の呼吸でプレーできる点は強み。今年1月には第二子が誕生して、二児のパパになった。今季はスパイクを慣れ親しんだアディダスからミズノにチェンジしてプレーしている。
#13 金山 隼樹(かなやま じゅんき)
在籍7年目を迎えるチーム最古参で、最年長。豊富な経験をもとに、チームを正しい方向に導く。30代後半に差し掛かっても向上心は衰え知らず、今季も貪欲に出場機会を狙う。量・質ともに厳しいGKトレーニングを先頭に立って取り組む姿は、後輩のお手本。最後までボールに食らいつく姿、絶対にゴールを割らせない気持ちは、質の高いトレーニングを築き上げる上で欠かせない。これまでに岡山で一緒に戦ってきた盟友の思いも背負って、J1昇格にトライする。RSK山陽放送でオンエア中の『KICK OFF! OKAYAMA・KAGAWA』では名司会ぶりを発揮した。
#21 川上 康平(かわかみ こうへい)
東洋大から入団したGK。「キーパー!」の大声を政田に響かせ、吉岡GKコーチの過酷なトレーニングに食らいついている。コーチだけでなく先輩にも積極的にアドバイスを求める強烈な成長意欲の持ち主。GKは実績と経験を兼ね備えた実力者が揃っているため試合出場のハードルは高いものの、濃密なトレーニングを積み重ねてカップ戦でチャンスを得たい。筋力アップにも取り組んでおり、齊藤を筋トレの師匠と慕う。
#49 スベンド・ブローダーセン(すべんど・ぶろーだーせん)
ドイツ代表として東京五輪を戦ったGKが、岡山に加入した。実際に見ると、188cm89kg以上に体の大きさを感じる。特に下半身の太さはGKグループ随一。地面を力強く踏み込むパワフルなセービングで、勝利を引き寄せる活躍に期待が膨らむ。近い味方にパスをするよりも、サイドにロングボールを蹴り分けるのが得意。来日3年目にして日本語がペラペラ。チームメイトとはほとんど通訳なしでコミュニケーションを取り、プレー中も「○○、あと一歩だけ右!」など流ちょうな日本語でコーチングしている。日本語の教科書は漫画『スラムダンク』。最近は『ワンパンマン』も愛読中。愛称は“ブロ”と“ダーセン”。
DF(Defender)
#2 高木 友也(たかぎ ゆうや)
推進力と左足のキックが武器のサイドプレーヤー。昨季はホーム金沢戦で鮮烈な移籍後初得点を決めるも、定位置を掴めず。しかし、イレギュラー起用にも冷静に対応。アウェイ・藤枝戦とアウェイ山形戦では、未経験の3バックの左で急きょ出場したにも関わらず、粘り強い守備と積極的な攻め上がりを発揮し、マルチプレーヤーとしての顔も見せた。今季はケガで出遅れているものの、WBは最も輝けるポジション。ゴールに向かったプレーを貫き通すことが最大のアピールになる。縦に豪快に突破する姿を見たい。日焼け止めを塗ることなく白さを保てる美肌の持ち主。2月16日に入籍を発表した。
#4 阿部 海大(あべ かいと)
昨季は武者修行先の秋田でキャリアハイの35試合に出場し、吉田監督の下で守備を磨き上げ、大きな自信を掴んで岡山に帰ってきた。プレーに一切迷いがなく、素早い出足でピンチの芽を潰し、相手選手に思い切ってチャージする強気な守備を披露している。奪ったら勢いそのままに駆け上がり、攻撃にも積極的に関わっていく面でもアピール中。プロキャリアをスタートさせたクラブで活躍し、J1昇格を成し遂げることに燃える。昨季限りで退団した濱田の背番4を受け継いだ。
#5 柳 育崇(やなぎ やすたか)
在籍3年目を迎えるパワフルなCB。対人能力の高さと空中戦の強さはリーグ屈指。両ゴール前で抜群の存在感を発揮する。昨季はキャプテンを務めたこと、後方からパスを組み立てるスタイルにチャンレンジし続けたことで、苦楽を経験しながら成長した。今季はCBに新たなライバルが加入したことで、し烈なポジション争いを繰り広げている中、クロスやロングボールを跳ね返す力、セットプレー時に競り勝ってシュートを打つ力は頭一つ抜けている。副キャプテンとしてチームを熱く引っ張っていく。得点者の背中を激しく叩く“手荒い祝福”も健在。
#15 本山 遥(もとやま はるか)
昨季は中盤戦以降に3バックの右のポジションを手中に収め、DFとしての実力を示した。機動力を生かしたカバーリング範囲の広さは、広いスペースを守ることが求められる今季の3バックにおいて重要な能力。機を見た持ち運びと前方への配球で攻撃にも貢献できる。普段の佇まいは非常に冷静だが、ピッチ上では喜怒哀楽を爆発させる熱い男。昨季に見せた、敗戦後にサポーターに深々と頭を下げる姿は、プロとしての責任感の表れ。今季はたくさんの笑顔が見たい。趣味はミステリー小説を読むこと。プレシーズンは木村と一緒にいることが多かった。
#16 河野 諒祐(かわの りょうすけ)
右足のキック精度はチーム随一。右サイドを駆け上がってから蹴り込むクロスは非常に鋭く、背番号16が右足を振り抜くたびにチャンスが生まれるほど。セットプレーのキッカーとしても研ぎ澄まされ、同い年の柳育とのホットラインで相手に脅威を与える。右WBは末吉と柳貴と争うが、ライバルからの刺激を原動力に成長を重ねてポジションを勝ち残ってきた不屈の男は、唯一無二の武器を引っ提げて今季も定位置争いを戦っていく。
#18 田上 大地(たがみ だいち)
新潟から加入したクレバーなCB。戦況を見極める眼を持ち、攻守両面で的確なプレーを選択して勝利に導く。フィジカルを生かしたタイトな守備だけでなく、両足で正確なロングフィードを左右に蹴り分け、曲げて落とす直接FKも装備。後輩からは“大地君”と慕われ、J1昇格を3度成し遂げた経験をチームに還元する。新潟では田上町の観光大使を務めた。岡山にも田上寺(でんじょうじ)があるので、ぜひ。愛犬はコーギーのHARUちゃんとボーダーコリーのAKIちゃん。
#43 鈴木喜丈(すずき よしたけ)
加入初年度の昨季はシーズンを通して主力を担い、チームで2番目に長い3098分プレーした。オフにはJ1への個人昇格が噂されたが、今季も雉のエンブレムを付けて昇格を目指す。最大の持ち味はボールを持った時の落ち着き。最終ラインで相手のプレッシャーを受けても、簡単にいなしてボールを前に運び、攻撃のスイッチを入れる。左SBと3バックの左を経験したことで、機を見た攻め上がりを身に付けた。柳育、バイス(※昨季に退団)に感化され、相手ゴール前では躊躇なく左足を振り抜き、ネットを揺らす気持ち良さにも目覚める。新体制発表会見ではスーツモデルを務め、端正なルックスを惜しげもなく披露した。
#55 藤井 葉大(ふじい ようた)
非常に大人っぽさを感じさせる高卒ルーキー。練習では先輩たちに全く臆することなくプレーし、落ち着いた振る舞いを見せる。武器は対人守備と左足のキック。特にDFとGKの間に蹴り込むクロスは非常に球威があり、豪快なヘディングシュートを引き出す。飯塚高では[4-4-2]の左SBでプレーしていたため、3バックの左でのプレーはボールを受ける体の向きを含めて適応途中。しかし、フィットすれば一気に化けそうな予感。
#88 柳 貴博(やなぎ たかひろ)
琉球から加入した大型WB。相手とぶつかりながらでもサイドを突破していく馬力があり、球際のバトルと空中戦で相手を圧倒しながらサイドを守れる強さと高さを併せ持つ。セットプレーでの得点にも期待が膨らむ。“柳”が2人いるため、呼び分け問題が勃発中。チームメイトからは“タカ”と呼ばれているが、監督やコーチからは“柳”と呼ばれており、まだ完全には定まっていない模様。山形と仙台では木山監督の下でプレーした。
MF(Mid Fielder)
#6 輪笠 祐士(わかさ ゆうじ)
加入当初は守備に特長のある選手だと思っていたが、3列目からの飛び出しや急所を突くスルーパスでチャンスを作る姿を見て、イメージが180度変わった。昨季のハイライトはアウェイ東京V戦。針の穴を通すスルーパスでルカオの移籍後初得点を演出した。これまでの2年間は不動のアンカーとして替えの効かない存在だったが、今季は新たに加入した経験豊富な実力者とポジションを争う。オフシーズンは支援してくれる方々への“挨拶回り”を行うなど、義理人情に厚い。
#7 竹内 涼(たけうち りょう)
清水で4年連続キャプテンを全うした男が、岡山でもキャプテンに任命された。立ち振る舞い、発言、人間関係の構築など全てが模範的で、木山監督も全幅の信頼を寄せる。プレースタイルは万能なボランチ。守備では危険なエリアを埋めつつ球際も激しく戦い、攻撃では左右に大きくパスを供給しながら鋭い縦パスでチャンスを作り出す。“リョウ”が3人いる中、愛称は“タケ”。フィールドプレーヤー最年長で、藤田とは同学年。
#10 田中 雄大(たなか ゆうだい)
今季はクラブを背負う覚悟を持ち、背番号10を付けて戦う。一つひとつのプレーの質にこだわり、シュート練習では確実にネットを揺らすことに注力している。シャドーのポジションは、今までよりもゴールに近いため、昨季のアウェイ熊本戦で決めたテクニカルなシュートが増えそうだ。1年目の5得点1アシスト、2年目の4得点1アシストを塗り替える結果を残し、チームを昇格に導く。シティライトスタジアムでヒーローインタビューを受ける日を全ファジサポが待っている。ユニフォームの売り上げランキング1位。
#14 田部井 涼(たべい りょう)
横浜FCから期限付き移籍した昨季は7月から先発出場を増やし、タイムアップの笛と共にピッチにぶっ倒れるほどの全力プレーを続けてきた。元々はパスでゲームを組み立てる司令塔タイプだったが、岡山ではハードワークを身に付け、攻守においてチームに貢献できる選手に。ボランチでは唯一の左利きであるため、左サイドへのスムーズな展開で攻撃にエッセンスを加える。先輩とも後輩とも円滑にコミュニケーションを取ることができ、完全移籍となった今季は副キャプテンに任命された。プレシーズンでは太めのヘアバンドをお試し中。14番は高校、大学、横浜FCでも背負ってきた思い入れのある番号。
#17 末吉 塁(すえよし るい)
スタミナとスピードを武器に、タッチライン沿いを何度も上下動するサイドプレーヤー。昨夏に千葉から期限付き移籍で加入すると、献身的なプレーでファジサポの心を掴み、今季から完全移籍となった。右サイドでも左サイドでもそん色なくプレーできる器用さを持つ。WBは新たに内側でのプレーも求められる中、カットインからのシュートやクロスに飛び込む動きで体現している。練習後は裸足ジョギングでの体のケアを欠かせない。穏やかな性格は小柄も相まって、みんなから愛されている。髙橋にいじられがち。
#19 岩渕 弘人(いわぶち ひろと)
いわきから加入したアタッカー。昨季は半年で7得点を記録し、7月は6試合で5得点を挙げて月間MVPを受賞した。裏に抜け出すタイミングとシュートテクニックに優れ、得点を奪える場所と形を知っている。“フィジカルのいわき”から加入したため、パワーやスピードに特長のある選手というイメージを抱いていたが、足元の技術も非常に高くて器用な選手と印象が改まった。MF-DF間でも難なくプレーし、ターンも軽やか。いわき仕込みのプレスには迫力と連動性があり、高い位置でかっさらってからのショートカウンターも期待できる。名前の由来は、岡山県出身のミュージシャン甲本ヒロトから来ているらしい。居残りでFKの練習にも励む努力家。
#20 井川 空(いがわ そら)
昨季はケガに泣かされたが、最終節・金沢戦で復帰すると全身全霊をかけて約20分をプレー。アンカーでパワフルな守備と正確なパスを発揮し、スケールの大きさを感じさせた。今季は完全移籍となり、岡山の地で再起を誓う。リーチの長さは、広いカバー範囲、懐の深いボールキープと攻守両面に生きる。ボランチだけでなく3バックでもプレー可能。ファジレッドのユニフォームを着て、Cスタでプレーする日をファン・サポーターも本人も待ち望んでいる。
#24 藤田 息吹(ふじた いぶき)
神出鬼没のボランチ。無尽蔵のスタミナで、前後左右広範囲にプレーする。右サイドでパスを出したと思いきや、次の瞬間には左サイドでボールを奪うことも。球際のバトルに強く、こぼれ球への反応も早いため、独力でマイボールにできる。元来は守備に定評のある選手だったが、前所属の山形で攻撃センスも磨いた。愛媛では木山監督の下でプレーしており、指揮官からの信頼は厚い。J通算306試合出場。“イブ君”と呼ばれ、後輩に慕われている。
#25 吉尾 虹樹(よしお こうじゅ)
法政大から入団したMF。インサイドキックがとにかく正確で、芝をキレイに走るグラウンダーパスは一見の価値あり。ボランチやシャドーのポジションで、味方と連係連動しながらチャンスを作り出す。プレシーズンではWBで起用され、サイドでも正確な技術を発揮して流動的な攻撃を展開していた。大きなリアクションで感情を表現するタイプではないが、内には熱いものを秘めている。「吉尾海夏(横浜FM)の弟」ではなく、「岡山の吉尾虹樹」としてJリーグに名を残す。
#27 木村 太哉(きむら たかや)
背番号をプロ1年目に付けた27番に変更し、初心に帰る気持ちで大卒4年目のシーズンに臨む。俊敏性を生かしたドリブルと豪快にゴール前に飛び込むプレーで、勇敢に得点を狙っていく。アグレッシブなプレスで、守備のスイッチも入れる。スライディングでギリギリのボールを残し、最後まで走り切り、全身全霊でチームのために戦う姿は、ファジアーノスピリッツそのもの。勝利した試合終了後に披露する喜びの舞い(ダンス)はサポーターの心を鷲掴みにしており、名物になりつつある。
#42 髙橋諒(たかはし りょう)
左サイドから正確なクロスを供給し、一気にビッグチャンスを創出する姿は、まさに必殺仕事人。WBは慣れ親しんできたポジションであるため、昨季よりもゴールに絡むプレーが増えるだろう。左足のキック精度が目立つが、右足でも正確にボールを扱えるため、縦への突破とカットインを選択肢に持ち、相手との駆け引きで優位に立つ。常に笑顔でプレーするサッカー少年の心の持ち主。ユーモアに溢れ、SNSでは独特な世界観で笑いを取っている。今年から登録名が”高橋”から”髙橋”へ変更。
#44 仙波 大志(せんば たいし)
再び広島からの期限付き移籍延長を決断した。「止める・蹴る」の基礎技術が非常に高く、どれだけ相手のプレッシャーを受けてもボールを奪われない絶対的な自信がある。軽やかにクルクルとターンするドリブルは、唯一無二。「右に行こうかな、やっぱりやーめた」の要領で相手に的を絞らせず、攻撃に変化を加える。ボランチでのプレーが続いているが、シャドーでのプレーも見てみたい。末吉や藤田と一緒にいることも多く、先輩の懐に入るのが上手なのだろう。
FW(Forward)
#8 ガブリエル・シャビエル(がぶりえる・しゃびえる)
今季の目玉補強だ。2017年の夏に当時J2の名古屋に加入すると、半年間で7得点14アシストを記録。爆発的な活躍でチームを昇格に導いた。J1では5年間プレーし、成績は132試合16得点12アシスト。正確無比な左足を自由自在に操って繰り出す、ドリブル、パス、シュートはどれも一級品だ。主な仕事場はバイタルエリアになる。独特の間合いとリズムを持ち、ピタリと足元にボールを収めるため、相手は簡単に飛び込めない。虚を突くループパスやワンタッチパスなど、アイディアに溢れるチャンスメイクで観衆を魅了する。日本での実績、能力は十分。あとは、どれだけコンディションを上げることができるか。チームの命運を握っていると言っても過言ではない存在だ。
#9 グレイソン(ぐれいそん)
昨季、韓国2部リーグで13得点を決めたブラジル人ストライカー。クロスを点で合わせる感覚に優れ、豪快なヘディングシュートでゴールを狙う。大柄ではあるものの、ボールタッチが柔らかい。空中でも地上でも最前線で起点になり、タイミング良くパスを出して味方を生かすこともできる。宮崎キャンプでの練習試合では得点こそ奪えなかったが、アシストでチームに貢献した。前線からのプレスも献身的に行い、自分の背中でパスコースを消してから寄せる姿からは意識の高さを感じる。得点力、器用さ、献身性で初のJリーグに挑む。練習の前後はルカオ、シャビエルのブラジル人トリオで一緒にいることが多い。
#11 太田 龍之介(おおた りゅうのすけ)
大学を経由してトップチームに入団した初のU-18出身者。明治大では関東大学リーグとインカレの優勝などを経験し、2023年度のインカレでは大会得点王に輝いた。何でも器用にこなす万能型FW。中央でのポストプレーだけでなく、スペースに流れるプレーでも前線に起点を作ることができる。クロスを合わせる形やこぼれ球を押し込む形など、多彩な得点パターンを持ち、前線からの守備も献身的に行う。背番号11はクラブからの期待の表れ。プロのピッチでも即戦力として活躍できれば、チームの得点数がアップし、悲願達成に近づく。ユニフォーム売り上げランキング2位。
#29 齋藤 恵太(さいとう けいた)
前線からのプレスは殺気立っている。爆速のスプリントで一気に守備のスイッチを入れ、パスコースを制限するだけでなく、少しでもチャンスがあればボールをかっさらう。Cスタでは2年連続でホーム最終戦に高速カウンターから得点を奪い、ファジサポを黙らせた。脅威だったスピードが味方になる、これ以上に心強いことはない。練習では常に前向きな声を掛け、味方のチャレンジを称える。趣味の魚釣りはルアーを一から作るほど本格的。得点を多く決め、魚をたくさん釣り上げ、公私共に大漁を達成したい。
#99 ルカオ(るかお)
圧倒的なフィジカルとスピードで相手をなぎ倒しながらゴールに迫る姿は、まさに“ルカ王”。昨季は切り札として途中出場から流れを引き寄せに引き寄せまくったが、1得点しか奪えなかった。どんな時でもチームのために戦ってくれるからこそ、背番号99がネットを揺らして喜ぶ姿をたくさん見たい。今季からお子さんと奥さんが来日したため、さらに気合いが入っている模様。一つひとつのプレーから感じる迫力と力強さがアップし、引き続き相手チームにとって厄介な存在になることは間違いない。プレシーズンではスパイクを4年間愛用したナイキからプーマにチェンジしている。