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2024 Summer Vaction: Utahの旅(19)

July 9, 2024
Bryce Canyon National Park


Under The Rim Trail

今回のメインイベントであるので、再度紹介したい。バックカントリーのトレイル。

トレイル概要

  • トレイルの長さ:

    • 全長は約37 km(23マイル)である。ハイキングの開始地点から終了地点まで一方向に進むトレイルであるため、片道の距離として考慮する必要がある。

    • 標高差(累積標高増加量)は約1,676メートル(5,500フィート)とされている​。

  • 主なトレイルヘッド:

    • ブライスポイント: トレイルの北側の起点。壮大な景色が広がるビューポイント。

    • レインボーポイント: トレイルの南端の起点で、標高が高く、広大な景色を楽しむことができる。

    • スワンプキャニオンコネクタートレイル: トレイルの途中でアクセスできるポイントで、短縮コースとして利用できる。

  • スタート地点

    • ブライスポイント: 北側の起点であり、トレイルはここから東と南へ進む。

    • レインボーポイント: 南側の起点であり、ここからスタートすることで最終的な登りが少なくなるため、多くのハイカーに推奨される​

  • ハイキングの所要時間:

    • 全区間を通してハイキングする場合、通常は2〜3日を要する。ハイカーは計画的にキャンプ場所を設定し、適切なペースで進む必要がある。

  • キャンプサイト:

    • トレイル沿いにはいくつかの指定キャンプサイトがあり、これらのサイトでのみキャンプが許可されている。事前に許可証を取得する必要がある。

重要な注意点

  • 水の確保:

    • トレイル沿いの水源は限られており、場所によっては全くないこともある。ハイカーは十分な水を持参し、浄水装置を用意する必要がある。

    • 水については、Water Cacheも可能

    • Watre Cacheについてはこちらの記事↓

  • 天候と季節:

    • 夏季は非常に暑く、冬季は雪と寒さが厳しい。最適な時期は春と秋であるが、それでも天候の急変に注意する必要がある。

  • ナビゲーション:

    • トレイルは比較的よく整備されているが、地図とコンパスまたはGPSデバイスを持参することが推奨される。特に霧や天候の悪化時には視界が悪くなることがある。

ルートの見どころ

  • フードゥ:

    • 奇岩が立ち並ぶフードゥの景観は、Bryce Canyonの象徴的な光景である。特に朝夕の光で美しく映える。

  • ナチュラルブリッジ:

    • トレイル沿いで見られる自然のアーチ。自然の侵食によって形成されたこの橋は、写真撮影の人気スポットである。

  • スワンプキャニオン:

    • 緑豊かな峡谷で、多様な植物と動物が生息している。トレイルの途中で一息つくのに適した場所である。

  • ヨビムパポイント:

    • トレイルの南端近くに位置し、広大な景色を楽しめる展望ポイントである。グランドステアケースや遠くの山々まで見渡せる。

私たちの旅程

トレイルヘッド

レインボーポイント: 南側の起点。標高がブライスポイントより高く、累計獲得標高差が小さいため、レインボーポイントから開始した。

アクセス:ブライスキャニオン国立公園のシャトルバスは園内の一部までしかアクセスできない。逆に、園外へのサービスも行っている(↓)

Under The Rim Trailは片道で終えるにも関わらず、スタートポイントのレインボーポイントはこのシャトルサービスの圏外となる。逆に、終点であるブライスキャニオンはシャトルサービスの圏内(8番駅)となるため、シャトルバスを使うことができる。

レインボーポイントへの送迎

園内のシャトルがないトレイルヘッドまでの送迎は、プライベートのサービスを使うしかないため、国立公園のサイトに載っていた会社に連絡したが、ほとんどが連絡取れないか、そのようなサービスはやっていないとの返事だった。

唯一、連絡が取れ、送迎可能だったのがBryce Canyon Scenic Tours and Shuttle Serviceだった。

↑画像をクリックするとリンクに飛びます

通常であれば朝の9時と昼の1時にツアーを行っているようだが、私たちは早く出発したかったため、7時に送迎をメールで前もって依頼した。メールの応答は時期はずれ(4月頃)でも早く、対応はかなり良かった。

自分たちで時間を指定する場合、他と相乗りが可能か、プライベートを希望するかで値段が変わるのだが、私たちは相乗り可能を選択した。相乗りの場合は一人$30である。

ビジターセンターの駐車場は1時間しか停車できないため、少し離れたところにあるオーバーフローパーキングでのピックアップが指定された。

キャンプサイト

どのキャンプサイトを確保するかは旅程によるのだが、私たちは1泊2日でトレイルを完了する予定だったので、トレイルの真ん中辺りのキャンプ場を予約した。

Iron Spring:レインボーポイントから近い
Natural Bridge:
レインボーポイントから近い
Swamp Canyon:人気のあるキャンプ場。標高が高く、景色も良さそうだったが、もしサンダーストームに遭遇した場合に安全かどうかわからなかったことと、旅程の中間地点まで到達していないため、今回は見送り
Right Fork Swamp Canyon:ちょうどトレイルの中間点であること、標高が低いことからここを予約することにした
Yellow Creek:ここまで来るにはすこし歩く距離が長い
Right Fork Yellow Creek:レインボーポイントから遠いのとここまでくるならキャンプなしで終える方がいいと判断し、見送り

Backcountryのための許可証を兼ね備えたキャンプ場は以下のサイトで予約できる。

これまでの経験では、バックカントリーの許可証あるいはキャンプ場はいつも人気で、予約期間がオープンになると同時に埋まっている感じだったので、今回も予約できる時間になったらすぐに予約したら、全然人気がなくて驚いた。

7月9日の水源の状況

前日の7月8日にビジターセンターで確認したところ、4つの場所で水を確保できるとのことだった。

Iron Spring:Iron Springのキャンプ場の少し先にある水場。トレイルから少しそれる場所にあるようだった。7月9日の状況は確認しなかったが、クマと共有しているよ、という怖い看板があった。
Swam Canyon:Whiteman Connecting Trail沿いにあるクリークで水場があるようだったが、かなり少ない感じだった。流れているので濾過・煮沸したら問題ないのだろうと思うが。この量では不安になる気がした。
Yellow Creek:これまでと違って比較的水量は多かった。流れている割に、大腸菌が発生しているらしく、濾過は2回するように言われた。できるだけ使いたくない水源だと思った。
Right Fork Yellow Creek:川と呼んでいいぐらいの水量だった。

このような状況だったので、前日にWater Cacheしておいて本当によかった。結果的にどこの水源も利用しないでトレイルを終えることができた。

いつものバックカントリーより気をつけたこと

水源が限られていることは前から調べて知識はあったが、熱波は予想外だった。すでにValley of Fire State ParkやZion National Parkで1時間あるいは1kmにどのくらいの水を消費するかは感覚としてもってはいたが、やはり今回はいつもより水分の摂取に注意を払った。

行動食:トレイルの途中食欲はあまりない感じがしたので、簡単に食べることができるものを準備した。日本のウィダインゼリーがアメリカでも最近手に入るので、少し重くはなるのだが、喉が渇きやすいナッツやチョコレートが入ったトレイルミックスではなくウィダインゼリーを持っていくことにした。

ウィダインゼリーはChargelという名前でアメリカで販売されている。

飲料:先の記事でも書いたが、運動中、水だけでは電解質が足りず吸収されにくいため、電解質を含むスポーツ飲料の粉末をたくさん持って行った。ただし、この粉末を入れた容器は匂いがつくため、クマ缶にしまう必要がある。なので、500mLのペットボトルに水を移し、スポーツ飲料を随時調製した。さらに、毎回このスポーツ飲料を飲み続けるとやはり糖分のせいか喉が乾くので、通常の水も飲むようにしていた。

食事:水をいつもより多くもって歩くので、食事も限定し、フリーズドライで揃えた。過去のオリンピック国立公園やグランドキャニオン国立公園のバックカントリーでは乾燥野菜を持ち込んで、料理をする余裕もあったが、今回はそういうのは全部やめて、最小限の水で料理ができて、洗い物が必要ない準備をした。いつもお世話になっているのが、尾西食品会社のアルファ米ご飯シリーズとアマノフーズの味噌汁。

味噌汁はゴミの削減のため、中身だけジップロックに移して、食べる時はスノーピークのマグカップで、あとはキッチンペーパーで拭いて終わり。洗い物ゼロで済ませた。

ネッククーラー:見た目は本当にダサいのだが、首にクーラーを巻くことで熱中症を予防することにした。そんなにいいものではなく、水につけて膨張させて使うもの。クーラーボックスやホテルの冷蔵庫で冷やせる時は冷やして使った。アメリカのアマゾンでは10本セットとかで売っているが正直そんなにいらない。思ったより何度も使えるので。

速乾性Tシャツ:アウトドアショップのREIが作っているTシャツなんかで速乾性が高いものが売っている。速乾性の生地を使ったTシャツなどを準備。

どのくらい影響があったかは不明だし、対策として正しかったかもわからないが、とにかく思いつく限り、熱中症対策を行った。

続く

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