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2024 Summer Vaction: Utahの旅(13)

July 7, 2024
Zion National Park

Visitor Center

シャトルでビジターセンターまで戻ってきた。
とりあえず、涼みたいという気持ちと、Overlookでみた鳥が本当にカリフォルニアコンドルだったのかを確認するために。

インフォメーションセンターのレンジャーはイマイチなことが多いが、隣にWildlife専用のデスクがあったので(バックカントリーの許可証担当とか)、そこのお兄さんに聞いてみた。

Turkey VultureもCalifornia Condorも同じところにいるよ。写真あったらみせて!と言われて旦那が撮影した写真を見せたら、一蹴だった。

これはTurkey Vulture(ヒメコンドル)だね!

薄々気づいていたし、そんな簡単に絶滅危惧種に出会えるとは思ってなかったけど、Angels Landingsのトレイルのところにいたレンジャーに教えてあげたい。もっと勉強しろ、と。

お兄さんに言わせれば、「模様が全然ちがうから、みたらわかる。さらに、カリフォルニアコンドルはモニターされているから、今年生まれた1歳未満以外の鳥はすべてタグたついているんだよ」とのこと。

ですよね。私も色々調べましたけど、みんなタグついてたんですよ。
でも、Overlookでみた鳥はみんなついてなかったし、模様も違ったんですよ。素人でもわかるのに、なんなんだ、あのレンジャーは。ほんと適当。

あとから適当に撮っていた複数羽のコンドルの中にも、拡大してみてもやっぱりタグがついていのはいなかった(残念)

そして色々、カリフォルニアコンドルについて教えてもらった。

California Condor(カリフォルニアコンドル)

まず、ヒメコンドルとカリフォルニアコンドルの生息地に差はないらしいが、カリフォルニアコンドルのほうが圧倒的に大きいらしく、近づいてきたら、ヒメコンドルは逃げるとのこと。勝てないからさ、と言っていた。

このレンジャーのお兄さんですら、West Rim Trail/Angeles Landingのエリアに行って観られる確率は50:50とのこと。あのあたりの岩壁に巣があるのは確実なので、探したスポットとしては間違っていないけど、かなり広い範囲を飛ぶので、運によるのかも。

ヒメコンドルは絶滅の危機に瀕していないのに、カリフォルニアコンドルは絶滅の危機に瀕しているのか、については、まず、一般的に彼らは死肉を食べるスカベンジャー。人間が狩りをして、肉を持ち帰ったあと残った鹿などの動物の内臓を食す。この、人間の狩りで使われた銃弾の材料に用いられたのが鉛で、それが内臓にも残っており、その鉛に冒された内臓を食べることによってスカベンジャーたちは死に至ったらしい。

ヒメコンドルもカリフォルニアコンドルも同じように鉛中毒にさらされるのだが、ヒメコンドルは1回に複数の卵を産み、その周期も短いのに対して、カリフォルニアコンドルは2年に1回しか卵を産まず、その数は1つという圧倒的な生産性の低さから、数が激減したとのこと。

なので、カリフォルニアコンドルの再生のため、22羽(お兄さんが言うには)、のカリフォルニアコンドルをすべて一度捕獲し、保護プログラム下で管理し、卵を人工的に孵化させ、不慮の事故(飛べないのに飛ぼうとした雛が死んだりとかもあるらしい)で雛が死んだりしないように管理した。あと、卵を人工的に孵化したことで、カリフォルニアコンドルは毎年卵を産むようになったとかで、生産性を2倍に上げたらしい。

その結果、なんとか600羽ほどまで増殖に成功し、その半分の300羽ぐらいは、自然に返しているとのこと。そのなかの3羽が今、ザイオンにいるらしい。

3羽って、めっちゃ少ないやん!!

しかも去年、ビッグマザーがインフルにかかって死んだとか(2023年に高原病性鳥インフルエンザが流行ったらしい)。

管理下にあるカリフォルニアコンドルも、できるだけヒトの手を入れずに回復させているとのことで、タグにはセンサー(GPS?)のようなものがついているが、それが数日動かないとかなると様子を見に行ったりしてるらしい。巣とかにも近づかないようにしてるとのこと。

たまに、別の理由で鹿とか狩りすることがあれば、その死肉をそっと差し出しているとも言っていた。

サンディエゴ動物園などに繁殖センターがあるらしい。
国家プロジェクトとして保護プログラムを遂行し、もちろんまだ絶滅危惧種であるものの着実にその数は増え、自然に返したものも自力で繁殖、縄張りを広げているとか。すごいなと本当に思った。

そんな豆知識を教えてもらい、やっぱりヒメコンドルかと再度落胆して、駐車場へ。

Watchman Campground

車をピックアップして、この日の宿であるWatchman Campgroundにチェックインすることに。

ビジターセンターの駐車場を出るとその奥にあるのがWatchman Campground。チェックインはセルフチェックインとなっており、すでに支払いも済ませてあるので、自分たちのサイトに進む。

サイトはすぐに見つけることができたが、直射日光が当たる、影のないサイトで、何もすることがなくなってしまった。

一旦、園外にでて、買い出しを済ませようとなった。

Springdaleに買い出し

また戻ってきた、Sol Foods。

キャンプ用の食材の買い足しをする。今日もサラダを買って、さらにお肉も。ビールも軽めのやつとしっかりめのやつを買い足す。

まだ暑いし、アイスクリームが食べたくなったので、あまり美味しそうではなかったが、アイスクリームを買って食べた。

予想通り、マサチューセッツのアイスクリームのような濃厚さはなかった。
それでも、久しぶりのアイスクリームに満足。

満足したので、Zion National Parkに戻り、Watchman Campgroundに戻ることにした。

続く

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