不登校支援で感じる、教育と福祉の違い
こんにちは、やっちーです。
前回の投稿、たくさんの方に読んでいただき、ありがとうございました。
noteの世界は、とてもやさしい方が多くんだなと思いました。
今回は、以前に書いたこちらで書ききれなかったこと。
今回のテーマは、
どちらが正しい、とか、どちらが間違っている、
という話ではなく。
私自身が子どもの支援に携わるようになって感じた、
なんとも言葉にできない違和感というかギャップというか・・
子どもの支援に携わって1年目。
あくまで福祉職である私個人が感じた見解です。
1つのモノの見方、感じ方だと思って読んでいただけたら幸いです。
子どもの支援で大切にしていること
先日読んだ本の中にこんな言葉が書いてありました。
これを読んで、なるほどな・・
と思ったのです。
もちろん全ての子どもに当てはまるわけではないけれど。
私たちは断片的な子どもの様子しか見ていない。
その裏では、一日に何回いや何十回も、
この不安に襲われている事もあるのかもしれない。
そういえば我が子の登校渋りの時も、
学校の日だけじゃなく、休みの日も、
気持ちが不安定になっていたのを思い出します。
学校を休んでいるから、解決しているわけじゃないんですよね。
私は福祉の現場での対人支援を長年やってきました。
そこでは当たり前のように、個別の支援をしてきて。
その人に合わせた環境をつくる、
ということを関係者とケース会議を重ねて、
個別の目標を作ってやってきたのです。
その感覚で、初めて学校での支援に入ってみると。
教育は全員に平等。
決められた環境に子どもたちが合わせていく。
という、これまでの福祉の視点とは全く「違う」世界だということに気づかされました。
教育にも福祉にも、それぞれの役割が合って、
どちらが良いとか悪いとかではないんですよね。
この違いによって、
解決できなくなっている問題があるとしたら、
そこは個人の努力だけではなく
社会とか組織のシステムを変える必要があるのかもしれない。
考えてみれば当たり前ですが、
学校では担任の先生が1人で同時に35人~40人の生徒をみているのです。
1人1人に合わせて・・
なんてやっていたら、授業を進める事も難しくなってしまいますよね。
教育と福祉の連携。
これからますます必要になる気がしています。
学校が考える不登校のゴールとは?
私は今、学校に配属されている相談員、という立場。
学校に行けない、教室に入れない、という悩みを抱えた子どもがいた時。
子どもや保護者と面談をして、
担任や管理職の先生と話し合いをしています。
でね、当然ながら
「どうしたら学校に行けるのか?」
「どうしたら教室に入れるのか?」
というのがゴールになるわけです。
学校を休みがちだった子どもが、久しぶりに登校したら、
「○○さん、学校に来れてすごいね!」
と色んな先生が声をかけてくれる。
でも1日登校した後からまた
しばらく休む、なんてことも多くて。
学校に行けたからって、その子の抱えている課題は解決していないこともあるんじゃないかな。
そして、不登校の解決をどう考えているか?
っていうのは、子どもや親、一人一人が違うこともある。
学校で子どもの支援に関わるようになって、
私の中でモヤモヤしていたものの正体をあえて言葉にしてみると・・
子どもの困り感が置き去りになっていないか?
困り感って一言で言っても、
実際には、家庭環境や子どもの特性など、
色んな要因が隠れていることも多いです。
学校で相談員を始めた頃、
まずは相談できる場所があることを知ってもらおうと、
給食の時間に各クラスをまわって、
一緒に食べていました。
そこで、担任の先生とも、
長期欠席している子、様子が気になる子、
についてお話を伺って回りました。
小学校の先生は、1日中教室で授業をしているので、
なかなかお話しする時間がないんですよね・・
でね、休みがちになっている子の話をしたときに、
「この子は兄弟も休みがちなので」
と言われることがあって。
確かに学校でも兄弟で休みが多いご家庭もあります。
しかし、その子が休んでいるのは、
兄弟が休んでいるから。
だけではないと思うんですよね。
本人はどうしたいのか?
家族はどうしたいのか?
同じ方向に向かって進んでいけないと、
その子のゴールにはたどり着くことはできない。
と思ったりするわけで。
こうして学校で子どもの支援に関わってみて、
教育の場にも、福祉職や心理職、
違う関わりで支援をする職種が入って、
連携していく仕組みって大事だなと感じます。
特に不登校の支援の場合は、
学校の中だけではなくて、
学校以外で相談できる場があると、
選べる選択肢が増えるのかもしれない。
不登校のゴール=学校に行くこと
だけではなく、
その子らしくいられる環境をつくること
も大切な支援だと思うから。
まだまだ、
自分に何ができるのか?模索しながら、
今日も学校で子ども達に元気をもらいながら
頑張ります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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ではまたね。