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非エンジニアの人事がエンジニアや開発組織の解像度を得るには?

こんにちは。あるいはこんばんは。
ジンジニアで活動しているtakakazu(@tkkz1009)です。

最近、毎日アウトプットをしていてすごいなーというEMの須藤さん(@canly_em_aki)から以下の激励を頂いたので久々に書いてみたいと思います。(アドカレのときしか振り絞れない民)

内容についてですが、昨日須藤さんが執筆された以下記事の対比的な話として「非エンジニアの人事がエンジニアや開発組織の解像度を得るには?」について書きたいと思います。(どの人事領域にも言えることですが、今回はエンジニア採用に絞ってお話しできればと思います。)


解像度の課題

年末に以下の記事でも書きましたが人事が組織に付加価値を発揮するには以下2つの知見が必要かなと考えています。

人事が価値発揮に必要な2つの要素

開発組織の人事が躓く点としてエンジニア職種や開発組織に対する解像度が低いことが挙げられます。
専門知識もトレンドの変化が激しく、すぐに新しい専門用語が飛び交います。
EMやエンジニアが人事業務を行う場合、この解像度はクリアできますが開発経験のない非エンジニアがエンジニア採用を行う場合、このキャッチアップが課題になります。どうやってこの課題を乗り越えていくのか、その手法をいくつかご紹介したいと思います。
ただ、割と当たり前のことしかないので手法を知っていてもそれをやり抜くことが大事だと思います。

専門知識のインプット

メモって調べる!

「エンジニアとMTGするとき」、「Slackで飛び交う専門用語」、「JDで出てくるツールやキーワード」全てメモしましょう。メモしたら検索なり、生成AIで調べて要約してリスト化しておきましょう。当たり前のことですが意外とやらない人の方が多いです。分からないことを分からないままにせず、自分で知ろうとすることが第一歩です。

本を読みましょう!

非エンジニアがエンジニアや開発組織の解像度を上げるにあたって個人的に読みやすい本をいくつかならべます。

非エンジニアでも専門知識や開発で使われる用語などが分かりやく書かれています。採用担当以外でもおすすめです

以下からはちょっととっつきにくくなりますが、紹介。

開発だけではないですが、特に開発ではプロダクトに実現したい機能を開発するにあたり「不確実性」と向き合う必要があります。なぜ向き合う必要があるのか、どのようにして不確実性を少なくしようとしているのかが分かるとよいなと。

開発組織向けではないので普通に読めます。
開発チームでは昨今はスクラムなどアジャイルの開発手法を取り入れていますがその思想や手法を知っておくと良さそうです。

エンジニア職種の人柄や文化を知ろう。

エンジニアの発言や発信にアンテナを張る

エンジニアがどんなことに関心を持っており、どんなことは得意/苦手なのかを知っているとコミュニケーションが円滑になります。

日々アンテナを張っておくと良いと思います。社内のSlackはもちろんですが、SNS(Xが多いと思います)もチェックしましょう。社内のエンジニアはもちろん、競合他社のエンジニア職もフォローしておきましょう。(著名なCTOやVPoEとかも)

彼らが投稿している内容、Blogなどもチェックしてると社内だけではなくエンジニア職種全体の関心毎やトレンドが見えてきます。
また誰が界隈で有名かもわかってくると「〇〇さんみたいな人を採用したい」も理解ができるようになっていきます。

さらに一歩進めるのであればSNSでエンジニアが関心のありそうなこと(自社のTechBlogやイベント情報、求人など)も定期で発信していきましょう。

採用広報の人はやっていること多いですがリクルーターがSNSを活用していることが割と少ないように見えます。エンジニア採用担当であればエンジニアに届くような求人やアトラクトコンテンツを選考フローに乗せたときだけでなく転職検討前にも一定認知してもらう必要があります。

少しずつでよいので継続してエンジニアのフォローが増えていけば認知の影響力に寄与します。(もっとも採用色が強すぎてもよくないのでエンジニアが面白いなと思う投稿、コンテンツを第一に考える方が良いと思います)

コミュニティの文化を知る

SNS上でも一定知れますがエンジニアには言わずもがなですが、コミュニティ内での交流や発信文化というものが特に盛んです。

日々の勉強会イベントはオンライン/オフライン関わらず行われているので一度そこの空気や文化に触れてみてください。
オフラインだと学びの熱量を感じ取れるのと発信する人へのリスペクトが感じられます。
connpass上で気軽に参加してみてください。
技術カンファレンスも技術広報/採用広報でスポンサーすること踏まえて見に行くのも良いかと。

オンラインだとFindyやForkwellが主催したイベントがアーカイブスを残しているの気になるものは見てみましょう。

個人的には専門知識のキャッチアップよりもエンジニアコミュニティ全体から感じる学びの姿勢に刺激を受ける(自分も負けないくらい学ぶ)ことの方にこそ意義があると感じます。

人事系の交流会は多いですが、イベントでの学びの場や発信の場はまだそんなに多くないので自ら発信する機会を増やしていけると解像度を上げることにもつながります。

おわりに

いくつか紹介してみました。
これらのキャッチアップ踏まえて社内のエンジニアと会話してすり合わせを行い認識があってくると解像度が徐々に上がると思います。

しかし、最初だけ頑張ってもそんなに効果はないので日々キャッチアップし続けることが大事ですね。(もし手っ取り早くできるのであれば困っているエンジニア採用は最初からいないはずなので)

エンジニア経験ない人にとってはとっつきにくくてどうしても表面上の理解に留まりがちです。ちょっとずつで良いので一歩ずつ学びを継続していくがいずれ大きなステップに繋がっていきます。

余談

この話だけでに言える話ではないですが、小さな一歩一歩の積み重ねの大事さを以下の漫画が教えてくれます。

読んでない人は頑張って最新巻まで買いましょう。28巻では正論で串刺しにしてくれます。

少年漫画でありがちな身体能力の成長よりもトライ&エラーで工夫、仮設検証していく姿は社会人にとってめちゃくちゃ参考になりそうです。

「言語化」の大切さを何度も伝えてくれます。
話を聞いてなんとなく理解したつもりになっているだけではなだめで自分の言葉で説明できる理解度が必要だと高校生が教えてくれます。

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