駐在員として活躍するために必要なこと
海外で仕事をすると、うまく進まないことの方が多くて、時に疲労困憊になることがありますね。実際に難しい局面にも多く出くわします。
ついつい「できない理由」にばかり目が行ってしまうことがあります。
しかし、当然のことながら、できない理由を並べたところで何も生まれない(改善しない)のですよね。できない理由を考えて、整理して、議論したとしても、疲れが倍増しますね。
これは極めてもったいない時間です。
難しいことが起きた場合に一番意味のある時間の使い方は、ファクトを確認し、「不可能を可能にするためにどのようにすればよいか」についての議論や、思考をすることです。
言うは易しですが、行うは難し。
日ごろから自分の思考の習慣に気づいて、「できない理由を考えているな」と思ったら、「(一見不可能に見えることを)可能にするために」時間を使うことに思考を振り分けてみる。
思考の習慣というのは、変えられます。
毎日自分に問うていると、自然と「できる理由を考える癖」に変わってきます。そしてコツもつかめるはずです。
シンガポールに駐在しているときに、こんなことがありました。
遅めのランチであるお店に入りました。14時だったので空いていたのですが、1人だったのでカウンターに座りました。
座った席にクーラーがガンガンに当たるので、店員さんに
「クーラーが当たって寒いので、あっちの席(4人席)に移動してもよいですか。」と聞くと、
「あそこはグループの席だから(ダメ)」との返事がありました。
(いま14時だから、もうグループ来客は来ないのではないかな?と思いつつ)「もしグループが来たらまた移動するから、移ってもいいですか?」と聞きますと、
「上の人に相談するから待ってください」と言われました。
そして、上司らしき人が戻ってきました。その上司のとった行動は???
最初に対応してくれたスタッフから話を聞き、エアコンの送風口の羽を上に向けて、私に風が当たらないようにしました。以上!これだけで全て解決!
できない理由で頭がいっぱいになる人と、どう工夫したら問題解決出来るかを考えている人の違いです。
おそらくこの上司は「このお客さんが寒がらずに食事ができるようになるにはどうしたらよいかな?」と考えたのだと思います。
最初のスタッフは「このお客さんは4人席に座れるかどうか(答:否)」と考えたのだと思います。
できるようにするにはを考えるコツは、
「本来解決すべきことは何か?」の再定義ができるかどうか、
でもあると思います
できる理由を考えるとき、むやみやたらと考えず、問いの再定義をしてみることをお勧めします。
オフィスでもどこでも、仕事ができる人とできない人は何かが違う!