【大学受験】シグマ

微分にほんの僅かだけ触れた息子氏。
自分で参考書を見て「積分」を調べ、「はあはん、これって微分の逆バージョンね」と薄い（ホントにうすーい）理解をしていた。
定積分と不定積分の部分をほんの少しだけ読んで、わかった気分になっている。

「なんかもう数学検定２級で合格できそうな気がしてきた」
などとほざく始末。
さっきまでなにもわからないと半ベソ顔で言っていたくせに、今では微積を完全制覇したような態度。

「ちょっと数学検定２級の一次試験をやってみてもいい？」
と言い始めた。
息子氏、小学校の時に準２級を取っていて、中学受験が迫ったので２級は中学に入ってから取得する、という話になっていた。
「まだ難しいと思うよ」
「自信があるからやらせてよ」
としつこく、鬱陶しいことこの上なかったので、勝手にやらせることにした。

３０分後。
「円の方程式ってあるけど、これなに？」
と言ってきた。
だから言ったこっちゃないと思ったが、とりあえず簡単に説明してやった。
なぜか偉そうな態度の息子にイラっとしながらも、自分をなだめてなんとか息子氏に納得させた。
息子は再び問題を解き始める。

５分後。
「ねえ、シグマってなに？　あと、ベクトルってなに？」
あー、鬱陶しい。
数学Ｂまであんたやってないでしょ。だから無理だって言ったんだよ。

さすがにわからない言葉だらけで萎えた息子氏。
教えるべきか、突き放すべきか、どうしようかと悩んでいたら、あのアホ、勝手に別の本を読み始めてしまった。
ワシャ、もう知らん。

ところがまた、しばらくして息子がやってきた。
「お父さん、ハロゲンって第何族元素なの？」
このアホには自分で周期表見て調べろと小一時間言いたい。

このウザい人間に勉強を教えるのはストレスＭＡＸになるので、やっぱりプロに任せた方がいいなあ、とつくづく思った休日の午後だった。(´ω｀*)

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