見出し画像

【番外編】交感神経が過剰活動を起こすとなぜパフォーマンスが下がるの?


第1,2回では

『自律神経を安定させる』

『交感神経の過剰活動を抑える』


ということを説明しました。

第3回も交感神経が過剰活動を起こしてしまう理由について説明しようと思いましたが...




交感神経の過剰活動が
自身のパフォーマンスに悪影響を及ぼすと
なにが起こるのか


それをまずは皆さんに知っていただいた方が良いかなと思いこの番外編を作りました💡
ぜひ最後まで読んでいってください。


あのときのあれは
そういうことだったのか!!😨
という伏線回収を門井がしていきます🫡





このnoteを読んでくださってる方の多くはボディビル系の大会に出たことがあったり、パワーリフティングの大会に出たことがあると思います。



こんな経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか?


しっかりご飯を食べたはずなのに全然パンプしなかった

○大会当日浮腫んでしまった

大会の直前風邪を引いてしまった

大会終わった後めちゃくちゃ体調を崩した

普段上がるはずだった重量が全然上がらなかった

緊張で頭が真っ白になってしまった


これら全て交感神経の過剰活動のせいかもしれません...


なんとなくわかるけど何でそうなるかわからない
という方のために解説していきます!



まずは交感神経の働きを皆さんに説明しなければいけませんね!


交感神経は闘争逃走反応で活性化されます

目の前に敵が現れたときもしくは何かから逃げなければいけないときの身体の反応を思い返してください。


・むちゃくちゃ嫌いな上司が話しかけてきたとき
・見た目とんでもなく怖い人が絡んできたとき

そのときの自身の身体の反応を思い返してもらうとそれが交感神経がスイッチオンになっている瞬間です。


あいつをぶっ倒す!!みたいになったときは
交感神経maxスイッチオン🔥


要するに

強いストレスがかかるとき

に交感神経は過剰に活動しやすいです。



交感神経がONになると体内では何が起こるでしょうか?

敵と戦ったり逃げなければいけないので

・心拍数上昇
・呼吸数上昇
・筋肉への血流上昇

などを行いエネルギーを沢山消費するモードに身体をシフトさせなければいけません。


敵と戦ってるときにご飯を食べたりトイレに行っていては簡単に殺されてしまいますよね😇

交感神経が過剰に活動している状態では

胃腸の働きは抑制され
排尿,排便の働きも抑制されます


減量中または大会直前、下痢便秘になったりする方はほとんどではないでしょうか?


これも自律神経の働きによるものだと思います。


また私たちはそこに加えてトレーニングをし、筋肉に対して血流をガンガン流していきます。


そうすると胃腸に対しての血液が足りなくなり、
胃腸などの消化器に対しての負担も更に増えてしまいます。


また減量中は必ず除脂肪をするためにカロリーを削らないといけません。

要するに

低栄養状態(低血糖)

です。

低血糖のときは本当に危険な状態!
減量中だとしてもなるべく避けて通りたい


人間は低栄養状態(低血糖)に陥ると生命危機を感じるため闘争逃走反応を起こし交感神経を活性化させます。

要するに低栄養状態が招く『死』と闘い『死』から逃げるということ


血糖値が下がりすぎると人間は身体の中から糖(脳のエネルギー)が枯渇しているため脳が働かず死んでしまいます。
血糖値が下がりすぎるということは人間にとって避けなければいけない状態なのです。



またこの交感神経が活性化された場合
皆さんご存知

コルチゾールとアドレナリン


この2つのホルモンが体内で働き血糖値を安定させたり、血圧を上げたりとどうにかしてこの低栄養状態を避けようと働きます。


ですがこの2つのホルモン、慢性的に交感神経が高くなりすぎると...


枯渇してしまいます
(無限に分泌されるわけではない)


枯渇してしまった結果自身で2つのホルモンを生み出すことが出来なくなってしまいます。


特にアドレナリンは活発に活動しなければいけないときに必ず必要なホルモンです。

アドレナリンは心拍数を上げてくれたり、活力を生み出してくれたりとトレーニングや大会においてはなくてはならない存在です。


ですが日頃の姿勢や(第二回参照https://note.com/tk_high_on_life/n/n08cd37839aee)

栄養状態により交感神経が過剰活動を起こしてしまうとアドレナリンが欠乏してしまい、
いざ力を出したい大会当日に枯渇してしまっているパターンが多く見られます。


結果として肝心なときに筋肉に血流が回せなくなってしまいパンプしなかったり重量が上がらなかったりするわけです。


また大会当日でなくても減量中やピーキング中に突然パンプ感が弱くなったり心拍数が上げられなくなってしまうのもおそらくこれが原因の一つとして考えられます...



またアドレナリンが枯渇してしまっている人の特徴として

カフェインがやめられない

人が多いです。

カフェインは交感神経を刺激し、アドレナリン(カテコールアミン)の分泌を促進する効果があります。

アドレナリンが枯渇している人は自分でアドレナリンを生み出すことが出来なくなっているので外から強制的にカフェインを摂らないといられない中毒状態になってしまっているケースが多く見られます。



結果として冒頭でお伝えしたような状況にならざるを得ないというわけです。



そもそも現代社会ストレス過多で交感神経が過剰活動になりやすい世の中です。
更に私たちはそこに胸椎の伸展低栄養状態により更に自律神経に負担をかける生活をしています。



日頃の自分の姿勢や栄養状態を見直してみることで更なるパフォーマンスアップに繋がるかもしれません...


参考になったと思ったらぜひいいねとシェアをお願いします!!💪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?