アイデアを着実に実行する難しさ~「畳み人という選択」を読んで~
こんにちはコマキです。
実は10月が私の誕生日でして、会社の方から「Fire 7」をプレゼントしていただきました。
Fire 7をいただいたことにより、読書量が加速中。(笑)
本を良く読む方にタブレットはおすすめです。
そんな、DX化が進んでいるコマキが今回読んだ本は「畳み人という選択」です。
本書は幻冬舎の設楽悠介さんが「やりたい仕事ができるようになるため」の考え方や働き方について書かれている一冊です。
そこで、今回は私が重要だと感じた部分をいくつか抽出して、本書を纏めていきたいと思います。
■「畳み人」とは?
ビジネスにおいて「突発なアイデア」という大風呂敷を広げる経営者やリーダーを「広げ人」と仮に定義するならば、僕が本書で定義したい「畳み人」は、仕事のアイデアを形にし、着実に実行に移す仕事人のことです。
上記は本書で設楽さんが考えている「畳み人」の定義です。どんなビジネスの現場にもアイデアを広げる「広げ人」とアイデアを実行に移す「畳み人」がいます。私は、多くのビジネスパーソンは「畳み人」になることの方が多いのではないかと考えています。私自身「お客さんの依頼」や「上司からのミッション」など様々な物を畳まないといけない経験があります。そんな時に「畳み人」の能力が必要になってきます。
■畳み人にとっての重要なスキル
本書では畳み人の仕事術がたくさん書かれています。私の経験を通して、「畳み人」の能力として外せないものをいくつか紹介します。
①広げ人のアイデアを「はじめは」一緒に面白がれ
私も経験がありますが、広げ人は誰かに「自分が思いついたアイデア」を伝えたいのです。どんな難しそうなアイデアでも否定をしてはいけません。「はじめは」は一緒に面白がりましょう。広げ人は誰かに共感をしてほしいのです。まずは広げ人の背中を押してあげることが畳み人として必要な力です。
②畳み人は無限の選択肢を持って、戦略を立てろ
アイデアを形にする上で、色んなリスクが伴ってきます。そのリスクに対して対応できる解決策を用意しておく必要があり、設楽さんは5つ程用意するべきだと述べていました。様々なリスクに対応できる解決策を用意しておきましょう。
③まず、指示されたことを着実に実行せよ
上司からの指示や、お客さんからの依頼をそのまま実行することを意味している訳ではありません。相手からの指示や依頼の意図や目的を想像した上で、実行に移すこと事が重要だと本書では述べています。「資料を作って」など上司に指示されたことをそのまま作るのではなく、「作った資料はどんな風に使われる予定ですか?」など聞き返すことが重要です。この質問をするだけで、相手の意図や目的を探ることができます。
■何故、畳み人が何故必要なのか?
ここまで「畳み人」の定義と必要な能力について触れてきました。実際の現場では畳み人の人材が不足していると設楽さんは述べています。
つまり、どの企業も畳み人を求めている状況です。着実にアイデアを実行できる「畳み人」を目指すことで、今後のキャリアの可能性も広がるはずです。
■畳み人は広げ人ににもなれる
広げ人は「畳む技術」を持っています。自身も畳み人としての経験を持っているからです。
畳み人としての力が評価され、広げるチャンスが巡ってきます。
広げ人を任された時に気を付けないといけないことがあります。
それは「一人二役」で進めてはいけないことです。広げながら畳むのはかなり難しい作業です。何故なら、広げるアイデアがリスクを考え、広げきれなくなるからです。
私も同様な経験があります。
私は新規事業を創っていく立場なので、広げながら畳むことを立ちあげてた時はやっていました。広げながら畳むことを行うのは難しく、アイデアが畳みきれない時期が続きました...
もやもやしている中、事業部長に壁打ちMTGの機会を何度もいただき、アイデアが形になってきました。
以上の経験からも、私は事業を作ることやアイデアを形にすることは難しいことだと考えています。
あなたが、広げ人になった時、畳み人を見つけることからやってみてください。
■風呂敷を広げた後に実行までに落とせるか
最後に私が一番重要なスキルは、本書で述べられているアイデアを着実に実行する能力だと思います。どんなに良いアイデアを思いついても、実行できないと意味がありません。アイデアを着実に実行できる「畳み人」のスキルは今後求められてくると考えています。