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衝撃!! 虐待防止パンフレットに「宗教虐待」が:学習性無力感と宗教虐待について

今朝、いつものルーティンでXを観ていたら
https://x.com/ac_ccp/status/1762252010286620955?s=20

ぴろりん(@HirJw2)さんのポストに目を奪われました。
(ぴろりんさんから、引用の許可を頂き掲載させていただきました)

東京都が発行している「それって虐待かも」というパンフレットの中に、なんと「宗教虐待」が!!

「『地獄』に落ちるなど言葉で脅され宗教活動等への参加を強制される」

このパンフレットに触れた瞬間、宗教2世の私には衝撃が走りました。

もしもこのパンフレットが40年以上前に存在していたなら、私の人生はまったく異なったものになっていたことでしょう・・(野球部に入りたいと思っていたし、大学に進学したかったのです・・)

このパンフレットは、宗教的な虐待だけでなく、身体的・心理的・性的な虐待やネグレクト、さらには虐待の対象となっている人がいる可能性について、「自分や友人が困っているかもしれない。我慢せずに助けを求めよう」というメッセージを伝えることを目指しているようです。

また、このパンフレットが出されるという事実は、宗教的な活動を強制されていた団体にとっては相当なプレッシャーになるでしょう。まさに公的な文書の影響力は計り知れません。

では、宗教2世としての視点からもう少し深く考えてみましょう。

宗教的な虐待を考える上で、それ以前に身体的・心理的な虐待で学習性無力感(もしくは学習性絶望感)に陥っている子供たちが存在することにも目を向けるべきです。彼らは声を上げることさえできない現実に直面しているのです。

Wikipedia「学習性無力感」からの引用です

”学習性無力感(がくしゅうせいむりょくかん、英: Learned helplessness)とは、長期にわたってストレスの回避困難な環境に置かれた人や動物は、その状況から逃れようとする努力すら行わなくなるという現象である。他の訳語に学習性絶望感、獲得された無力感、学習性無気力がある。“
”なぜ罰されるのか分からない(つまり非随伴的な)刺激が与えられる環境によって、「何をやっても無駄だ」という認知を形成した場合に、学習に基づく無力感が生じ、それはうつ病に類似した症状を呈する。”

私たちが受けてきた宗教虐待は、深い無力感を抱かせるものでした。
助けを求める言葉が言いにくく、口に出すこともできませんでした。
この現実を直視し、新たな社会課題として取り組んでくださる支援者の皆様に、私は知っていただきたいと思い、ここに語らせていただきます。
一人ひとりの状況は異なり、勝利の鍵を持った方程式など存在しません。
ただ、宗教虐待を受けている子供たちにとって、「この方なら安心して話せそうだ」と感じさせてくれる存在が一人でもいることは、彼らにとって救いとなるのです。
私は40年以上前から、そんな支援を求めていました。

最後に、このようなパンフレットを作成・配布していただいた東京都さんに、心から感謝申し上げます。


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