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創作意欲の詩
感情のひとつひとつを記す。
例えば、知らなかったこと、新しく知ったことを記す。知らなかったことが恥ずかしかったということも記す。好きなアーティストのライブに鼓舞されて、どんな感情でも記そうと思ったことを記す。そして様々な感情が湧き上がってくる。それを記そうと思うけれど、忘れてしまう、悲しい、そんなことも記して。
この世で一番怖いのは、忘れてしまうこと。
楽しかった思い出とかもそうだけど、中学時代どんなキャラを演じてたとか、それで疲れてしまったこととか。高校に入って、勉強を頑張れていたことや、実は見栄だけ張ってやっぱり勉強わかんなかったこと。しんどくなって入院したけど案外その生活も悪くなかったこと。でも風の強い日の屋上はすごく震えたこと。
一足歩いたらひとつ落し物をするようで、それが怖くてもう歩きたくなかったんだ。
でも失くしたことさえ吟じれば身軽になった。
なにもかも捨ててしまっていいと思った。
持ってる全部が壊れても、紙とペンで詩を書こう。
それさえ雨に濡れても、僕の口で短歌を詠もう。
この世で一番怖いのは、詠えなくなること。
だから吟じて、吟じて、吟じて、
屋上は、禁じ手、
私の言葉だけを、信じて。
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