注意散漫な自分を飼いならす方法
私は集中力がない。すぐに関係ないことを考え出し,あれに手をつけ,これに手をつけと,行動がとっ散らかってしまう。結局,何もやり遂げず一日が終わる。そんなことを繰り返して来た。
そんな私も今では集中して作業できるようになった。昔に比べれば。参考にしたのは,『ヤバい集中力』という本。
個人的に,集中できないパターンは3つあると思う。
1.気が散りやすい環境
2.やることが明確でない
3.心配事がある
である。それぞれのパターンを知り,対策をすることで,集中しやすくなった。
1.気が散りやすい環境
そもそもヒトは,注意散漫な生き物である。危険に満ちた自然の中で生きられるように,さまざまな視覚情報や音に瞬時に反応するようにできている。だから,作業に関係ないものは,一切置かないことが大事。見えないところにしまう。スマホや食べ物などは特に危険。別の部屋に置いておく。
ひとつの作業に必要なものだけ用意し,終わったら片付ける。そして,次の作業に必要なものを用意し,終わったら片付ける。これを繰り返す。
音環境も大事。音楽や他人の会話が聞こえない環境をつくる。耳栓,イヤーマフ,自然音を聴く,といったことが有効。
2.やることが明確でない
やることが明確でないと,ヒトは動けなくなる。なにを,いつ,どこで,どのように,どれだけの時間やるか,を決める。また,マルチタスクは厳禁。シングルタスクをこころがける。以下のような作業記録とタイマーを用いることで,いまからやる作業の内容と時間を明確にし,マルチタスクや脱線を防ぐことができる。
また,ゴールがわかっていても,そこまでの道がわからないとヒトは動けない。そんなときは,タスクを分解する。ゴールまでのステップをできるだけ細かく分解していく。そして,ひとつひとつやっていく。
作業時間を設定する際には,ポモドーロテクニックが手軽だ。25分作業,5分休憩,をひたすら繰り返す。3回か4回くらいやったら。30分くらい休憩する。といった要領。タイマーを用いてスタートしたら,タイマーが鳴るまでひたすら作業をする。不思議なことに,タイマーをスタートしてしまえば,やる気と集中力が沸いてくる。
3.心配事がある
心配事により,脳の一部が占拠されてしまい,上手く働かなくなる。心配事への対策は,「心配タイム」をスケジュールすること。例えば,16時になったら心配事について30分取り組むと決めておく。そうすることで,いったん心配事から開放してあげることができる。心配事に取り組む際は,思い浮かんだことを,ただノートに書きなぐるだけでも効果はある。
おわりに
個人的に効果絶大だったのは,作業に関係ないモノを片付ける,作業記録をとる,タイマーを使う,の3つ。ぜひ試してみて欲しい。
それでも集中できないこともある。大事なのは,集中できていない自分に気づき,集中できないパターンのどれかを考え,適した対策をとること。これを日々繰り返すことで,注意散漫な自分の飼いならし方が上手くなっていく。
最後まで読んでくれて,ありがとう。
参考になれば幸いです。