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コロナより恐ろしい蔓延している老害

時間の深みからまたしても
あの秘密の誰かの声が聞こえる
「なんにもないのに
 なにもかもある
 それこそ私の最大の贈り物
 それを私は愛と呼ぶのだ」
       谷川俊太郎

元東京都知事の石原慎太郎が
「ALS」を業病と言った。
あまりの愚かさに
間抜けさに
唖然とした。

「業」の意味がまったく分かっていない。
そこらの
前世は王子様
前世はお姫様
前世はうなぎ
前世は虫
そんなのを「業」だと思いこんでいることを
自ら暴露したわけだ。

そんな浅はかな人間に
そりゃろくな小説が書けるわけもなく
三島由紀夫や
大江健三郎に比べられるわけもなく
良くて百田尚樹とどっこいどっこいってとこだ。

ともかく
この年寄は
なにも分かっていない
それが知れるが怖くて致し方がない
自分が嫉妬を抱く相手よりも
長生きしたことだけしか勝てなかった
敗北者でしかない。

誰に負けた?
誰にも負けていないのに
自分で負けたと思っている
被害妄想からなる敗北者。

三島や大江への嫉妬
敗北感だけではなく
彼の中にあるのは
弟である
石原裕次郎への嫉妬からくる劣等感だろう。
弟の周りには彼を慕う多くの仲間が集い
ただいるだけで輝き
その存在は同年代の同業者にもあこがれであり
彼に会った人間は
その輝きに、皆、引き込まれていったという。

そんな弟を見て
感じる必要もない劣等感を
三島、大江をみて
感じる必要もない劣等感を持った
哀れな自信のまったく持てない
自分というものの価値を拒否した男は
弱者を見つけては叩くことくらいしかできない。

誰も自分自身には興味を持ってくれないといじけた男は
地位だ名誉だ金だに依るしかなく
結局は都知事止まりに終えた人生の末期
怖くてしようがないのだろう
自身の人生がまったく意味のないこと
別に石原慎太郎である必要はまったくなかったこと
誰でもできたこと
小池百合子のほうが上に見られること
そんな現実を見せられて
怖くてしようがない哀れな老人だ。

長生きをしたということだけが
ただいるだけでも大切だよ
いてくれるだけでいんだよ
そう言われた人間に勝てた唯一のこと。。。

そんな勘違い被害妄想が彼の人生。

以上は
彼の
石原慎太郎レベルの思考によるところの
二束三文にすらならない「優生思想」で生を考えたら
自分の中で優位に立てば立つほど
自分が惨めな人間でしかないことを思い知らされていくという「地獄」の話。

「なんいもないのに なんかある」
その声を聞こうとしなくなると
石原慎太郎になっちゃうよ。

金があろうが
地位があろうが
常に劣等感に苛まれ
誰もそんなこと思っていなくても
「自分は意味のない人間だ」
ってイジケていなければならない。

なにもなくても
笑顔の人は
なにかがあっても
それを誇らない
もたない人を卑下したりしない。

なくなったら
それはそれ。

持ち物の優劣でしか生きれない人間にはわからない世界。

「業」というのは
わたしをわたしたらしめている一切合切。
良し悪しではない。
こうしたからこうなった、そんな単純なことではない。
業も縁も因も果も良し悪しではなく
自分を受け止めるということ。
外に向けての言葉ではない。
こうした言葉を安易に使うな。
わからない世界だ。

いまここを生きることに努めよう。
他者の生を否定する暇があったら
自らの生の大事を考えよう。






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