逢坂冬馬さん「同志少女よ、敵を撃て」
第11回アガサ・クリスティー賞、2022年本屋大賞を受賞したこの作品の舞台は1942年第二次世界大戦中のソ連。
18歳の少女セラフィマの絶望と怒りを感じる1章を読むと、怒りと悔し涙が心に湧き出て480ページあるこの物語を最後までいっきに見届けたくなります。
奈倉有里さんと逢坂冬馬さんの対談「文学キョーダイ!」でこの作品は「戦争とジェンダー」がテーマだと話がありましたが、ロシアとウクライナ、イスラエルとハマスが争う今だからこそ「命の意味」、「女性の生き方」を深く考えさせられた作品でした。
「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬
早川書房/2021.11発行
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