おい!!ロイズの新しい見学施設が思いのほかすごいぞ!!!!
今年(2022年)の11月7日から、当別町太美のロイズ直売店で見学施設のプレオープンが始まりまして。
ROYCE’ CACAO&CHOCOLATE TOWN だなんて洒落た名前をつけたもんだね、どれどれちょっくら覗いてみましょうか、と軽い気持ちで申し込んだところ、
とんでもなかったぞ!!!!!!
ということをみなさんにお伝えしたくて書いています。
前提として
生チョコやポテチチョコで熾烈な北海道土産争いを今まで生き抜いてきたロイズですが、その工場は「あいの里」と「太美」の2ヶ所にあります。
そのうちの太美の方がちょっと場所を変え、2022年3月に「ロイズタウン工場直売店」として華々しくリニューアルしました。
で、それと同時に、工場のすぐ近くに「ロイズタウン駅」もできちゃったんです。
万年赤字路線ことJR北海道に新駅ができるというのは相当な一大事らしく、メディアにかなり騒がれました。民間企業がお金を出して駅ごと誘致するっていうモデル自体も珍しかったんでしょうね。
おかげさまで結構人が訪れているようで、その間にも入口の造園やら駅前のロータリー工事やらがすごいスピードで進んでいます。
そして現在、これまでついたてで仕切られていたスペースが満を持して開放され、見学施設のプレオープンと相成りました。
ちなみに私は地元民です。2週に1度ほどのペースでロイズタウンに行き、チョコをバカ買いしてニコニコするという生活を送っています。
妙に経過に詳しいのはそういうことです。
というわけで、施設内部レポートの始まりだ!
なんかすごいお金かかってない?
とりあえず、全体を通しての私の感想はこれです。
なんかすごいお金かかってる感じがした。
一般的に「工場見学」と言われて思い浮かべるものって、機械と白い格好をした人間とが頑張って動いている様をガラス越しに見ながら歩く、みたいなものでしょう。そうでしょう?
でもロイズはね、全然違いました。
あれは一種のテーマパークです。
見学は3階から始まります、とお姉さんに言われてエレベーターに乗りこむと、まずエレベーターが喋ります。
たしか「これからチョコレートの旅が始まります♪」みたいな感じだった。全然違うかも。うろ覚えでごめん。
この時点で「なんか世界観作りこんでね?」と思うわけですが、降りてびっくり。
いきなりジャングルです。私たちの旅はカカオのジャングルからスタートします。
カカオファームゾーン
ロイズは自社のカカオ農場をコロンビアに持っていて、そこでどのようにカカオを生産しているのか、そもそもカカオってどんな植物なのか、ということを展示を通して学んでいきます。
この展示が全体的に、ちょっと動かせたり、穴の向こうを覗けたり、ボタンを押すと作動したり、天井から声が聞こえたりと、参加型の工夫が絶妙に凝らされているんですよ。
周りの来場者はファミリー層が多かったんですが、小さなお子さんがもうキャアキャア言って展示で遊んでいて、ああ、これはすごいなと思いました。人を惹きつける設計。
あと、見学順路には一つも階段がありません。ゆったりとしたスロープで下っていくので、全館バリアフリーになっています。
マジで誰もが楽しめる場所をつくるぞというロイズの本気を感じました。
しばらく進むと左右をでっかいモニターに囲まれた場所に出て、カカオ豆のやたらリアルなpv映像(?)が見られます。気合い入ってんなあ……
工場体験ゾーン
次に通るのが、チョコの製造に関わるゾーンです。
プレオープン時点では工場は稼働していなかったんですが、本来は3階から1階の製造現場を見下ろして見学できるようになっているようです。
でもこれも、なんか不思議なんですよね。普通は現場と同じ視点レベルで見学しませんか?
色んな大型機械を全部上から見るのって、なかなかない体験だなと思います。なみなみのチョコが見えやすいようにしているのかな。
ここの順路にも「このハンドルを回して豆の焙煎を体験してみよう!」みたいな仕掛けがいくつもあって、元気なお子さんがウッキウキでブン回してました。本オープンまでに壊れるんじゃないだろうか。
それと、工場内の衛生環境のこともけっこう詳しく解説されていました。作業員なりきりカメラもあります。エアシャワーも浴びられます。
個人的にツボだったのはこの表示です。
カカオにふれないでください、なんて今までの人生で注意されたことがなかったからです。
なにやらシアターが……
次へ進むと、突然真っ白でやたら天井の広い空間に放り出されます。なにここ?天国?
壁一面にでっかいロゴ!一軍チョコのデザインパターン!ピカピカの照明!
もちろんお前もここで写真を撮っていくよな?と言わんばかりの圧を感じます。思わずパノラマで撮ってしまいました……
順路の先は、上映時間約4分のシアターです。
お姉さんが門番をしていて、前の回が終わったら開場しますね〜〜と説明してくれます。「フィルハーマジックの待機列の終盤みたいだな」と思いました。
そしていよいよ中へ……
このシアター、すごいですよ。
正面2枚と左右2枚の立体映像なんです。しかも、チョコの視点で製造ラインを注入から完成まで通っていく映像。FPS。チョコのFPS。
自分はシンプルなピュアチョコレートとして生まれ、隣のラインでは生チョコやポテチチョコが生まれている様子も見え、みんなでコンベアの先へ向かう。
最後に全ての完成したチョコレートがなぜか発光し、弾けて宙へと飛んでいく。
とんでもないもの見ちゃったな、と思いました(良い意味で)。4分も経った気がしません。正気か?カカオ中毒患者が見る白昼夢?
ちなみに多分これ、酔う人はめっちゃ酔います。コンベアの上を一人称視点でグワングワン進んでいくので。お姉さんも上映前に注意喚起してました。シアターをスルーして次へ行くことも可能だそうです。
大規模ゲームコーナー
さて、マップ上ではまだ工場体験コーナーのままですが、ここからは雰囲気がガラッと変わります。
お待ちかね、ゲームコーナーです。
製造ライン上の「型からチョコをはがす工程」や「チョコを吹き付ける工程」などを模したミニゲームがたくさん遊べる、夢のような空間です。やったね!
たしかゲームは6,7種類ほどあったんですけど、全部システムが違ったのが印象的でした。
ペダルを踏むやつ、ハンドルを回すやつ、シューティング、モーション連動などなど……贅沢だなあ。チョコを知るための設備とは思えないですね。
このあたりはフォトスポットもたくさんありました。大人子どもにかかわらず、とにかくはしゃげ!!いけいけ!!とロイズに背中を押されているかのようです。
思い出してたらもう一回行きたくなってきたな……大人になるとはしゃげる機会が極端に減りますよね……
ロイズコレクションストリート
一通りはしゃぎ終えたら、あとはゆっくりと鑑賞する時間です。
私は参加しなかったけど、自分だけのオリジナルチョコレート作り体験コーナーもありますよ。
いくつか写真でご紹介しますね。
この木はすぐに貼りきれないくらいびっしり実がなるんだろうな、と思いながらミュージアムを後にしました。
お疲れ様でした!
さてここまで、全体で1時間半くらいかかりました。あれ?そんなつもりじゃなかったのにな。
このコーナーで終わりくらいかな、と思うとまた次があって、ここで終わりだろう、と思うとまた次があって、の繰り返しです。
とにかくボリューミー。そんで、すごく面白い。飛び跳ねちゃう。
絶対にここでしか見ないだろうな、という展示やコレクションが多いので、なんだか得した気分というか、「貴重な経験をさせていただきありがとうございました」という気持ちになります。
でね、この施設見学、大人は1人1000円なんですよ。安ない?
もしかするとプレオープン価格かも(本オープンが始まったらもっと値上がりするかも)なんですけど、だからこそ今行っといた方がいいと思うんですよね。
見学予約はネットから申し込めます。今のところは全然混んでいなくて、前日や当日でも余裕で取れるっぽい。
札幌から電車で一本、ロイズタウン駅直結。当別は豪雪地帯なので、雪が本格的に降り始めるまでが勝負です!
(どこの回し者なんだろう。でも地元民なので、ロイズ周りがいっぱい発展してくれたら嬉しいんです……観光名所になってくれ……)
注意点としては、
・本当に思いのほか広いので、元気に歩く自信のない人には厳しい
90代の祖母を連れて行ったのですが、途中でヘトヘトのしおしおになってました。ごめん。
・飲み物があった方がいい
やや乾燥しているからかな?やたら喉が渇きます。お店の入口に自販機があるので、なにか買ってから入場するのがおすすめです。
・施設内、圏外
少なくとも楽天の回線は圏外でした。
・めっちゃ買っちゃう
見学施設を出るとそのまま1階の直売スペースに繋がるのですが、それまでチョコの美味しそ〜〜な映像をさんざん見てきたからか、購買意欲マシマシです。気をつけてください。
こんなところです。1階にはチョコだけじゃなく、正気じゃ買えない大きさのメロンパンやジャージー牛のソフトクリームなどもあるよ。
以上、ロイズの近況報告でした。本当にみんな来て。いっぱい来て。道内の人も道外の人も来て。面白いから。
今日はアップル&シナモンのプラフィーユショコラを紅茶と一緒に食べて寝ます。おやすみ!
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