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「食べる」だけは我慢しないと決めた日。

かねてから身体のために、
お菓子をほどほどに控える生活を送ってきた私。

甘いもののドカ食いを控え、
イライラをなくすため、
美容と健康のため、
とにかくお菓子と距離を置いてきた。

そして最近の節約ブームに伴い、
コンビニに近寄らない生活を決行。

さらにさらに、
週一の買い出しさえお菓子を買わないことで
完全に断ち切ることに成功。

食べるのは、
会社のお土産や知人からの頂き物など。
もちろんご好意なのだから無碍にせず、
このときばかりはメリハリつけて
しっかり美味しく頂く。

「普段食べてないからいっそう美味しいし、
節約にもなって幸せ!」

そう思っていた。

だが、この生活にもほんの数日前、
終わりを告げた。

仕事のストレスが重なり
ヘトヘトになって帰宅したある日、
夕食をとったあともキッチンを無意識にフラフラしていたのだ。

いつもなら「なんか食べたいな」という
やんわりとした食欲はさっさと寝ることで解消していた。

でもこの日は違った。
今欲しいのはのんびりお風呂に入ることでも、
ぐっすりベッドで寝ることでもない。

温かい飲み物とささやかな甘いものなんだ、
代わりが効かないんだと強い欲求があった。

「食べる楽しみ」を失った私

もともと、私はカフェとスイーツが大好きだ。

お酒とつまみで
金曜日の夜を労うのも好きだけど。

何でもない日にコンビニスイーツの新作を買って
いくつかある紅茶とコーヒーからピンとくるものを選び、
きちんとお皿に盛ってゆっくり頂く。

または近所の散歩や買い物途中に
ふらっとカフェに入り、
本を読みながらまったりケーキを頂く。

場所がちょっと変わるだけで、
家での読書とはまた違うフワフワとした、
でも何時間でも本の世界にのめり込めるような感覚を覚える。

この数百円でできる幸せが、
何より自分の気持ちを癒していたのだと最近になって気づいた。

幸せを犠牲にしても欲しいものとは?

そもそも間食を控えて食後のデザートに食べる、という段階で
十分健康効果はあるはずだった。

そこで自分の幸せを害するレベルに絞ってしまったのは、
先述の通り節約のためだった。

この節約についてはまた別記事で書きたいが、
まぁ端的に言えば今の仕事がしんどすぎて
貯金を少しでもしたかったから。

お金さえしっかり貯まれば、
しばらく辞めても乗り切れる。
転職だって怖くなくなる。

この思考取り憑かれた結果、
お菓子断ちに手を出したというわけだ。
※実は同じくささやかな楽しみの月1外食も我慢していた

だけど、ここで気がついたのだ。
削っていい節約と最低限守るべき出費があると言うけど、
食べる楽しみは削っちゃいけなかったんだと。

もちろん食は健康の要という理由もあるが、
私の場合(一見浪費に見えても)
気持ちを豊かで健やかに保つために
我慢すべきではなかったのだ。

むしろ他の趣味―
手芸やお菓子作り、ゲームなんかは
工夫次第で出費を減らして楽しむことも、
来月に持ち越すこともできる。

でも月に数回、節度を守って息抜きをしていた
食事は絶対守らねばならなかったんだなぁと。

心を削りすぎると、小さな幸せすら見失う。
無駄に思えても、自分にとって欠かせない大切な時間がある。
私の場合はそれが、たまのカフェや外ご飯であったこと。

そんな学びを得た、今日この頃です。

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