FigmaのPMに学ぶ、デザインの変化と、若手UIデザイナーに求められること
Timersデザイナーのみふです。
先日Design Matters Tokyoに参加して、FigmaのPMであるYuhkiのセッションを聞き、デザインワークとツールが進化する中でデザイナーに求められるものの変化を考察しました。
スタートアップのインハウスデザイナーとして、若手として、今求められることを交えて記述します。あくまで主観的で、私もこうなりたい、一緒に働くならこういう人がいいという気持ちが強めに入っていることをご留意ください。ペーペーのデザイナーの戯言と思ってください。
薄々理解が浸透し始めているように、デザインはただ画を綺麗にするだけの仕事ではなくなりました。社会とデザインの距離が近づいたようにも感じます。
ツールは進化し画を作ることが最低コストで済むようになってきました。
私も画を作る作業より、プロトタイプやUXのパターン出し、認識合わせやユーザーとのコミュニケーションに時間を使っています。
ツールの進化でUIを作ることがより簡単に
私がデザインを初めた18歳から4年間の間で、WebデザインツールがPhotoshopからIllustratorに移行したのも束の間、UIデザインに特化したツールとしてXdやSkech、そしてFigmaを主流に使うようになりました。
sketchやFigmaには、UIを作る作業をシンプルかつ短時間で作れるような機能があふれていて、画を作るということがどんどん簡単になっています。
画を作るだけなら誰だって、20分あれば作れるようになります。Yuhkiはワークショップ内の10分間で、そこにいる80人が全員Figmaを使えるようにして見せました。(みんなデザイナーだから、という前提はあるもののそれでもシンプルです。)
☝️Design Matters TokyoでFigmaを使って複数人で恐竜のコラージュをするワークショップ
根本的な課題の解決に注力できる時間が増え、体験を作ることを求められるように
UIkitやインスタンス、オープンソースライブラリを活用することによって、デザインを作る時間が圧倒的に短縮されます。そのため、短時間で様々なデザインパターンを作ることができ、課題を根本的に解決できるアイデアを考える時間が増えました。
Design Matters Tokyo / Yuhki Yamashita / Redesigning designより引用
コラボレーションを厭わない姿勢が必要
複数人のデザイナーチームの場合や、Figmaのように複数人で同時に編集できるツールを使う場合、フィードバックやコラボレーションを吸収してブラッシュアップできるかどうかが大切であるように感じます。
誰かが自分が作った物を触ることや、(いい意味で)まねされることに慣れる、無駄なプライドを捨てる姿勢が必要です。私はプライド高い系デザイナーでまだ時々捨てきれないプライドを発見して悲しくなったりしています。
デザインはナレッジをグラフィカルに共有できる
アートの一部でもあるデザインは、著作権などで守られていてどこまでを「自分の物」とするかの線引きが曖昧です。とくにUIやwebなどのデジタル媒体はそうですよね。
一方で、「再現性がないから全てオープンにしても大丈夫」というデザイナーもいます。
私個人の意見ですが、特にUI/UXデザインのナレッジは共有していきたいです。
世界のUI/UXデザインをアップデートするために、オープンソースとしてよりデザイナー同士でブラッシュアップされるとすごく面白い!と思っています。
デザインがデザイナーだけのものではなくなった
☝️Design Matters Tokyo / Yuhki Yamashita / Redesigning designより引用
Figmaに移行して、デザイナーだけがデザインツールを使うのではなく、PMやエンジニアがFigmaを触ったりするようになりました。
私はチームや会社よりももっと大きな、社会や世界という規模感で、デザイナーだけがデザインすることが減っていくのだろうと考えています。
公開されるデザインと思考
タイムリーな話題ですが、東京都の新型コロナウイルス対策サイトのUIがFigmaに公開されています。(Githubも公開されていました)
ビューワーが多すぎてひらけないこともしばしば
このように世の中の物がどうやって、どんな思いで作られているのか目でわかるようになって、ナレッジが世界中に拡散され、デザイナーの生産性が高まるような未来がすぐそこにあると思います。
オープンソースとして開放し、それらを組み合わせることによってデザインの時間短縮に繋がり、世の中の課題を解決できるアイデアが早くたくさん出せるようになっていくと素敵ですね!
エンジニアの勉強会のような物に憧れます。
(一緒にイベントできる方募集中)
Timersが求めるデザイナーに必要なものは"経験"より、"体験を作る気持ち"
Timersではデザイナーを積極採用中!ですが、画のクオリティよりも思考ができるかという点を重視しています。
画のクオリティ、センスの有無、作成に時間がかかることなどはフィードバックを吸収したり、センスを磨いたり、ツールに慣れたりする努力によって習得できるものです。なので、「未経験OK」。
積極採用中です!