①共通テストで戦う受験生に向けてー切り替え力を高める2つの方法
平均点の低い試験に見舞われることほど大変なことはない。ただでさえ大変な状況の受験生に配慮してくれればよかったのに。とはいえ、与えられた環境は変えられない。平均点の低い中では、皆気持ちを引っ張られるので、切り替える力がアドバンテージになる。切り替え力を高める2つの方法を紹介したい。
1 切り替えの動作を本番前に練習しておく
過去のことは変えられないと頭ではわかっていても、ふとした瞬間に思い出すと頭を離れなくなってしまうことがある。
昔のドラマで"by gone"が口癖のキャラクターがいた。何かが起こっても"Bygone"(過去のことだ)といって前向きに進む。これを参考に、不安にかられたら、頭の中で"by gone"と唱えて指をはじくことにした。指をはじいたらそのキャラクターを思い浮かべて頭の中のものを消す。これを訓練だと思って繰り返した。
試験本番、よりにもよって試験開始前の静かな待ち時間に、前の科目で書いた回答が気になり始めてしまった。
"By gone" 静かに指をはじく。
訓練していた成果が出た。
どんな言葉でも、どんな動作でも、何を思い浮かべるのでもいいと思う。大切なのは、本番までの期間、不安になる度に同じ動作を繰り返して訓練しておくこと。
2 他人のかわりに受けると妄想する
仮想の映画の中。今にも墜落しそうな飛行機。操縦桿を握るパイロットには立て直せそうにない。前方に海面が見えてきて乗客たちは絶望に包まれる。「ボブ、お前がかわれ」主人公が声をかけられ、操縦を交代し、最悪の状態から機首を立て直そうと頑張る。なんとか飛行機が再上昇すると機内は乗客たちの拍手に包まれる。
このボブと同じで、結果を立て直すために声をかけられた別人だと思って別人の目で眺めて臨む。その別人は自分がすごいと思う人なら誰でもいい。どんなに難しい状況でも、どんなに残り時間がなくても、その別人が自分と同じ立場に置かれたら同じ状況から再上昇させるはずだ。
3 最後に効くのは切り替え力
本番当日、試験会場に持ち込めるものは限られている。そんなときでも試験時間までもちこめるのが切り替え力。逆境の中、ここまで頑張ってきた受験生を応援しています。