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1月2月に読んだ小説まとめ

半分自分の備忘録的な感じで、今年の1月2月に読んだ小説を紹介します。 形式としては、最初にタイトル、著者名(敬称略)、単行本初版発行年度を記載して、その後に大きなネタバレにならない程度の簡単なあらすじと感想を書く感じ。 冒頭にも書いたけど、半分は自分の備忘録的なところがあるので、あらすじはだいぶざっくりしています。紹介している本を読んだことがある人に、「ここ省略するのはおかしいだろ」と怒られる可能性もあるような感じでしか書いていないことを最初に謝っておきます。 加えて、語り口

    • 均一な白黒世界を生きる

      先日26歳になった。 この歳になっても、生きることの意味が分からなくなる時がある。 結局↑を書いた時から大して何も変わっていないのだろう。ただ、生きることの意味は分からないのに、死にたくはない。そんな思いから生にしがみついているだけである。 最近気付いたが、私は⾮常に“⽣きている実感”が少ない⼈間であるように思う。 ここで、「そもそも“⽣きている実感”とは何か」という疑問が当然⽣じるわけであるが、私はこれを⼈⽣における⼿触り感と称しておくことにする。⼈⽣における⼿触り感と

      • そうだ、飛鳥に行こう(前編)

        「最近研究室とバイト先と家の往復ばかりで遠出していないな」 そう思った私は、ボサボサの寝癖を急いで直し、上着を羽織って家を飛び出た。 研究が思うように進まないという苛立ちもあったかもしれない。日々の中でやらなければならないことの多さと、それに対する時間のなさ、また先行研究に向き合えば向き合うほど浮き上がる自分の無能さにむしゃくしゃしていたようにも思う。 そんな様々な思いを胸に、家を飛び出した私は地下鉄に飛び乗り京都駅へ向かっていた。 京都駅に着くと、そこは多くの人で賑わって

        • 「人の痛みに気付く人になってください」

          私が通っていた中高の校長先生がよく言っていた言葉だ。 最近やたらと、私の頭の中でこのフレーズがこだまする。 この言葉は、小さい子どもに親がよく言う 「自分がされて嫌なことは他の人にもしないように」 といった類のものとは少し言葉だと思う。 ポイントは”気付く”という部分。 「人の痛みを考える」 でも、 「人の痛みを思いやる」 でもない。 ”気付く”ことが大切だと言っているのだ。 これは、それぞれの人が抱えている”顕在化していない問題”に目を向けることなのではないかと思う。

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        1月2月に読んだ小説まとめ

          自分の無能感

          不意に自分の無力さ、無能感のようなものに苛まれて何もできなくなる時がある。 「別に死にたいとは思わない。でも自分が生きている価値が分からない」 そんな感覚だ。 私は京都の私立中高一貫男子校を卒業後、京都大学文学部に落ち、慶應義塾大学文学部に入った。世間の評価は分からないが、自分の中では劣等感みたいなものが常にあったように思う。 奈良の私立中高一貫男子校を卒業後京都大学に進学した父。父が通っていた中高は、中学受験で私が落ちた学校だった。 小学生の時も高校生の時も私は父に及ば

          自分の無能感

          なぜ文章を書くのかということ

          小さい時から何かを書くということが好きだった。 小学生2年生で父親からお古のノートパソコンをもらった時は、父親の真似をしてはてなブログを始めた。 小学3年生の頃にはクラスの演芸会みたいなので、自分の書いた小説の朗読をした。激スベりしていたのを今でも覚えているが、書いている時間はとても楽しかった。 かといって別にライターになりたいわけでも、小説家を目指したことがあるわけでもなかった。大学生の時にはネットメディアで3年ほどインターンをしていたこともあったが、3年もしたらもうこの

          なぜ文章を書くのかということ

          ”完璧”の追及について

          何事においても妥協点を見つけるのは大事だ。 何事においても完璧なんてものには基本的に到達できない。 そもそも自分の中の完璧のラインというものは日々変化する。 昨日の段階では「ここまでいったら完璧」と思っていたラインというものが、新たな知識を得たり経験をすることで完璧はもっと上にあるのだと気付かされる。 かくいう私も2000字ぐらいまで書いたnoteの下書きが10記事ほど溜まっている。日々の生活の中でこれは疑問に思う、これに対して自分の意見を書きたいなと思うたびに記事を書き始

          ”完璧”の追及について

          昨今のTwitter炎上案件について

          一昔前に比べてよくTwitterは炎上するようになった気がする。 そもそも言葉で何かを伝えるというのは思っているよりも難しい。 というのも、言葉というのは表面的な意味以上に、その背景に暗示されている意味が大きいように思う。その背景を形作るのは文化、教育などだろうか。同じ単語を使っても人によってニュアンスが違うといった経験をしたことは誰しも一度ぐらいあるだろう。 一昔前に比べてTwitterのユーザー数はとても増えた。同じ背景を持つ人間なんて誰一人として存在しないのだから、

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