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『早朝からありがとうございます』が納得できない 天邪鬼な私はオジサンの機嫌を損ないがち

わたしの仕事は通常10時が始業なのだが、朝当番というものが存在する。朝当番は早朝5時から稼働して、ほかのチームメンバーに早朝に対応した事項があれば引継ぎする。

リモートや出張に出ているメンバーも多いので、やりとりはteamsというグループチャットで。『お疲れ様です、いまから業務に入ります』みたいなメッセージを入れてぬるっと始業するのが常だ。

ところがどっこい。この会社に移って2年ちょっとが経とうとしているが、このぬるっと始業するときの一言にいまだに馴染めずにいる。何回見てもひっかかるのがこのフレーズ。

『早朝からありがとうございます。いまから業務に入ります』

5時から働いている、朝当番のひとに向けての一言。『早朝からありがとうございます』
イヤ大事、とっても大事です、この気遣い。
でもね、みんな流れ作業的に、ルーティン的に付け加えるこの言葉。10時になると、通常稼働のメンバーからずらっとまるっと、そっくりそのまま同じメッセージが7個くらい並ぶのだ。

きっと『早朝から』まで文字を打ち込んだら、予測変換で『ありがとうございます』と出てくるに違いない。その『ありがとうございます』に、『ありがとう』の気持ちはどのくらいこもっているのだろうか。だって、早朝から働いた人はキッチリ13時には仕事を終える。なんなら通常稼働メンバーのほうが、残業で+3、4時間長く働くことのが多いのに。

そう思うと、本当に朝から面倒な対応を終えて、『ありがとう、まじでお疲れ様!』と思うとき以外、わたしは『お疲れ様です、いまから業務に入ります』と送るにとどめている。だって、過剰な感情表現はなんだかむずがゆいんだもん。

7個の『早朝からありがとうございます』のあとに、一個だけある『お疲れ様です』は、なんだかそっけなく見えてしまう。ああ、こういうことにイチイチ引っかかっちゃうから、協調性がないと言われるのだ。うん、自覚はあるよ。

でも自分が朝当番のとき、『早朝からありがとう、いまから業務に加わります』とジサン上司からチャットが飛んできた。若干のマイナーチェンジが加えられただけで、なんだか『ありがとう』味が増した気がする。ちょっとだけ喜んだわたしって、単純だ。あ、納得。きっとオジサンたちも、予測変換の『ありがとう』できょうも一日頑張れるんだ。

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