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賢者の贈る「三樹の教え」と『こころ』

今年度初出勤で『管子』のいわゆる「三樹の教え」に出合いました。
https://kanbun.info/koji/ichinenkoku.html

終身の計のような大層な思いがあったわけではなく、いずれは母校で働きという想いから教員をやっているだけの自分でもその通りだなと思わされました。古典は時を超えて、語り読み継がれてきたものなので、いつの時代においても新しいものです。

さて、昨日ふと思い出して、O・ヘンリー『賢者の贈り物』という短編小説に出合い直しました。
私の大好きな『美女と野獣』と同様に「思いやり」の大切さを教えてくれるものです。
結城浩さんによる翻訳
https://www.hyuki.com/trans/magiCopyright (C) 1999 Hiroshi Yuki (結城 浩)
【NHKによる人形劇(これを見て不覚にも泣いてしまいました…)】
https://www2.nhk.or.jp/school/watch/bangumi/?das_id=D0005260032_00000
元になった聖書の記述にも触れられていて、非常に構成が丁寧です。以前キリスト教系の学校に勤めていた際、初めて本格的に聖書に触れたのですが、さすが古典だけあって新しい発見が多くありました。
【『賢者の贈り物』を初めて知るきっかけになったCMについての記事】
https://mediabridge.hu/ja/shaddy-cm-hungary/
【原作の無料オーディオ、英語の勉強をしたいという人はぜひ!】
https://youtu.be/1jtZlU6VeLU?si=nuMzZcDLlNjA88Fu
https://youtu.be/35Cp8cc7ceg?si=YMYwHkqTvt-h0eKb

最後に夏目漱石『こころ』の一節を紹介して記事を閉じたいと思います。
「私はまた彼の室に聖書を見ました。私はそれまでにお経の名を度々彼の口から聞いた覚えがありますが、基督教については、問われた事も答えられた例もなかったのですから、ちょっと驚きました。私はその理由を訊ねずにはいられませんでした。Kは理由はないといいました。これほど人の有難がる書物なら読んでみるのが当り前だろうともいいました。その上彼は機会があったら、『コーラン』も読んでみるつもりだといいました。彼はモハメッドと剣という言葉に大いなる興味をもっているようでした。」(下 二十 より)
https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/773_14560.html

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