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よりよいケアのファーストステップ! ~包括的アセスメントを理解しよう~①全身状態・身体機能編
みなさんどうも!HAMTマガジン緩和ケア担当のいなとらこと古田です。
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この連載では【鍼灸師が知っておきたい緩和ケア】についてお伝えしています。
今回からは緩和ケアの根幹である「症状緩和」に関してお伝えしていければと思います。
鍼灸師として知っておきたいことや鍼灸師だからこそできることについても併せてお伝えしていきます。
今回は症状ケアの基本となる包括的アセスメントについてです。
包括的アセスメント
医療におけるアセスメントとは、対象者の心身機能の状態を評価・分析することです。対象者からえられる「主観的所見」と医療者の観察からえられる「客観的所見」をあわせて総合的に評価・分析します。
緩和ケアの対象者についてアセスメントする場合は多職種によるアプローチが必要となることや、患者さん個人だけでなく家族にも焦点をあてて多次元的に評価していくことが求められています。この多次元的に評価していくことを包括的アセスメントといいます。
この記事では、緩和ケア領域の中でも特に”悪性腫瘍”や”心不全”、”慢性閉塞性肺疾患(COPD)”など、慢性的な疾患の方に関わる場合を想定して進めていきます。
今回は包括的アセスメントの第1段階として全身状態と身体機能の評価について解説していきます
緩和ケアにおける包括的アセスメント
緩和ケアにおいては様々な視点を加味して多元的に評価していくことが求められます。これは「全人的苦痛」(Total Pain)の考えにも通じますが、多岐にわたる問題が混在していることを前提としています。
身体的・精神的・社会的・スピリチュアルな領域まで視野を広げておくことは大切です。
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