
そもそも「映画祭」ってなに??わかりやすく解説します!【TIFF紹介企画①】
学生応援団それぞれの目線でTIFFを紹介するこの企画、第一弾は、わたくし田巻柚乃が「そもそも映画祭とは何か?」についてまとめていきます!
東京国際"映画祭"とありますが、そもそも"映画祭"って何をやるの?何のためにやっているの?そんな疑問にお答えします!
「映画祭」の定義
例えばコトバンクでは、「映画祭」は以下のように定義されています。
世界各地で開催される映画業界の祭典で、多様な作品の上映を中心に、優れた作品の選考や、映画売買のマーケットとしての機能も備えている。
つまり、映画の上映・選考・売買を含む映画業界におけるお祭りということです。音楽には多様なアーティストのライブを鑑賞できる音楽フェスがあるように、映画にも多様な作品を鑑賞できるフェス(=映画祭)が存在するんですね!
何が行われるのか?
・コンペティション🏅
世界各国から集まった映画作品から、俳優やプロデューサー、映画監督など国際的な審査員が優秀な作品を選出し、称える行事です。TIFFでは、毎年2000近くの作品を審査員、昨年のグランプリ作品には賞金300万円が贈られました!

TIFFのトロフィーがこちら。
江戸切子が施されていて…オスカーとは違ってなんだか凛としてますね!
ちなみに、かの有名なアカデミー賞には賞金がないそうです…賞金なんて要らないほどの宣伝効果があるのでしょう…
・作品の上映🎬
コンペティションに応募された作品を含め、様々な作品が映画祭の管轄で上映されます。映画祭で"世界初上映!"という作品も多いので、映画ファンとしては見逃せないイベントですね!

学生なら当日券500円で映画を観ることもできます!
・レッドカーペット🟥
映画祭の開幕を祝うイベントで、上映作品に出演した俳優や監督などが華やかな装いでレッドカーペットを歩きます。ファッションを見るのが楽しい眼福イベントですね…
レッドカーペットを一般で観覧したい方は、以下のHPから更新される最新情報をご確認ください!近年ではクラウドファンディングにご協力いただいた方などが観覧できるようです…
その他にも…
監督・俳優陣によるトークショーや、映画のワークショップなど、他にも様々なイベントが行われます!!
誰がやっているの?
主催は映画祭によって様々ですが、基本的には映画祭の実行委員会・協会といった組織が運営、企業や国が資金を融資する形が主流です。国の文化力をアピールする重要なイベントでもあるため、公的機関が共催していることが多いようですね。
例えば、カンヌ国際映画祭ではフランス政府の映画振興政策によって融資が行われおり、TIFFも外務省や経産省、東京都など政府機関の支援を受けて行われています!
「映画祭」の意義
では、映画祭が開催されるとどんな良いことがあるのでしょうか?
個人的に思う映画祭の意義をまとめてみました!
優れた作品を称える
もちろん"一番いい映画"なんて決めることはできませんが…賞の授与は映画クリエイターの才能を公式的に認める、という重要な役割を担っています。映画祭で認められることが、今後の作品制作に大きく影響することは間違いありません!
映画人の交流の場
世界各国から映画業界の人々が集まる映画祭。俳優やプロデューサー、監督らが一同に会し、クリエイティブな会話を繰り広げることでしょう…
*個人的にはホン・サンス監督、俳優のキム・ミニとイザベル・ユペールがカンヌ国際映画祭の会期数日間を使って撮影したという「クレアのカメラ」を思い起こします…(クリエイティブな会話どころか映画作っちゃうんですね🥲)
人々に勇気を与える
映画祭という華やかな舞台での、映画人によるスピーチ、賞の受賞にはパワーをもらいますよね…!特に、海外の映画祭で自国の作品が賞を獲る瞬間はいつも感動します。
*コロナ禍だった2020年のTIFFでは、映画『はちどり』のキム・ボラ監督と橋本愛さんを是枝監督が引き合わせた対談に勇気づけられました!
"いままでも毎日どこかで人は死んで、誰かが生まれていて、"
"コロナによって世界的にそれが顕在化されたようにも見えるけど、私のなかでそれは変わっていなくて" 橋本愛
地域の活性化
映画祭では、基本的にそれに特化した施設を持っている訳ではありません。人々の暮らしに根付いている地域の映画館や、商業施設を利用して行われ、周辺のレストランなどを巻き込むイベントです。
TIFFでは、日比谷や丸の内、有楽町といった町全体が、映画祭一色に染まります🎨
まとめ
世界中から集まってきた映画を、選考し、上映し、表彰し、売買につなげる映画祭。映画クリエイターの将来を左右したり、新たなビジネスが生まれたり、地域に経済効果をもたらしたり、自国の文化をアピールしたり…かなりその意義は大きいものです!
入賞作品をみたり、ワークショップに参加したり、野外上映に行ったり、一般の方々も気軽に"お祭り"を楽しめます!
観客の方々あっての映画祭!ぜひ今年の東京国際映画祭にも足を運んでください〜!!
13期ゆずの
今年の第36回東京国際映画祭は2023年10月23日(月)〜2023年11月01日(水)の10日間です。ぜひご来場ください!!
執筆/13期田巻
編集/12期相馬
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皆様大変お待たせ致しました!🙇♂️
— 東京国際映画祭 学生応援団 (@TIFFgakusei) June 26, 2023
東京国際映画祭 学生応援団 新メンバーの13期生4名が正式に決定致しました!👏
12.13期 全9名で今年度は活動していく予定です!
進取果敢に活動して参りますので引き続きよろしくお願い致します!🙌🙌#東京国際映画祭#学生応援団
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