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LEAN IN:女性、仕事、リーダーへの意欲

今回はFacebook COOのシェリル・サンドバーグさん著書の「LEAN IN:女性、仕事、リーダーへの意欲」を読みました。
LEAN IN(リーン・イン)」とは「一歩を踏み出す」という意味で、仕事や働き方に悩む女性に勇気を与えてくれる一冊です。

1. 真の男女平等はまだ実現されていない

・先進国の女性を取り巻く状況は、かつてより改善されているが、男女平等の約束はまだ実現されていない
・世界の議会に占める女性議員の割合は20%程度
・フォーチュン500社でCEOを女性が勤める企業は4%
・米国では上級執行役員の14%、取締役の17%が女性だが、過去10年でほとんど変化が無い

2. チャンスをためらう女性は多い

・いまだに仕事と子育ての両立が難しいと考えている女性は多い
・マッキンゼーの調査によると、CEOになりたい男性は36%に対して女性は18%
・多くの女性は自分に自信がない
・女性は自分の仕事の成果を実際より低く見積もる傾向があるのに対し、男性は高く見積もる傾向がある
・女性は新天地に移る事や新しい課題を探す事に概ね慎重である
・ティアラシンドローム(よい仕事をしていれば、きっと誰かが気づいて冠をかぶせてくれると期待する傾向)では出世できない

3. リスクをとることが飛躍のチャンス

・一般に女性は仕事の選択でもっとリスクをとるべきである
・女性はリスクを男性よりも重く考えがちだが、ビジネスではリスクを取ることは必要
・女性は、「自分はまだふさわしくない」と考えるのを止め、「きっとやりながら学んでいける」と考える事が良い
・まだ結婚、妊娠していない段階からキャリアを悩む女性もいるが、直前になってから決めればよい
・事前にあれこれと心配しキャリアを決めてしまうことは自分の選択肢を狭めることになる
・「怖がらなければ何ができる?」と考えよう
・パートナー同士で家事育児を分担し、雇用主と同僚からの理解を得ることで真の選択肢が生まれる

私が言いたいのは、子育てのために仕事を辞めるのはその必要ができたとき、つまり子供が生まれたときだということである。その前ではない。まして何年も前ではない。実際に子供が産まれるまでの年月は、けっして後退りする時期ではない。前に進むべき大切な時期である。(シェリル・サンドバーグ)

4. 感想

この本を読んで一番心に残ったのは、「辞めなければいけないときまで辞めないで」というシェリルの言葉です。
無意識の内に「(いつかの妊娠出産に備えて)仕事を調整する」と考えている女性は多いのではないでしょうか。
私も無意識の内に年齢の事を考えて仕事を選んでいます。「もうすぐ結婚、出産したいからマネージャーに上がりたくない」「今からベンチャーに入社したら子供持てるかな」など。
女性のキャリアはどうしても年齢やライフステージに左右されてしまうと感じます。
これを改善するには、本当に対等なパートナー関係やベビーシッターなどのサービスがより普及してくれることが必要です。
女性の家庭と仕事との両立をサポートしてくれる社会にしていきたいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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