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『イバラードな海の図書館』
たまには旅の話だけをしようと思います。2023年にトルコを旅しようと思ったとき、イスタンブールでどうしても見たいと思った場所がありました。
イスタンブールにはたくさん魅力ある場所があるのですが、わたしが見たいと思ったのは海辺の図書館。
Googleマップを見ながら旅の計画をしていた時に何となく目に入った写真がきっかけでした。
Moda Pierという場所にあるその図書館はモダンでシンプルでありながらどこか懐かしい…というべきかレトロというのか。井上直久氏が描くイバラードの世界観を思いおこさせる不思議な図書館でした。
ちなみにイバラードの世界はスタジオジブリの作品にもつよく影響を与えています。
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賑やかなカドゥキョイ地区からローカルな雰囲気を味わいながら南に歩いていくとモダ海岸に出ますが、海岸近くには洒落たカフェなんかがあって、落ちついた雰囲気に変わります。そのモダ海岸にちょこっと埠頭がのびていて埠頭の先に、なんと、図書館があるのです。
建物のなかはひと昔前を感じさせるようで、小さな小さな図書館なのですが、本を読むのにこんな贅沢な空間はあるだろうか…と思わされます。
1ᖴには小さなカフェカウンタがあって、珈琲を片手に思い思いにくつろぐ地元の人たちがいます。
こんな空間が暮らしの一部にあるなんて、羨ましいと思ってしまいます。イスタンブールで暮らすなんて考えたことなかったんですが、それもいいなと思えてくるのです。
それから…
この図書館をイバラードの世界観で描いたら…どんな絵になるんだろうと思っています。
いつか描いてみようかな。