人はどん底まで堕ちると這い上がるしかないという。
だけど、私には底なし沼にしか思えない。
私の人生は底なし沼だ。
私は泥をすすって生きている。
この状態を生きている、というならば、だ。
誰も救いの手を差し伸べてはくれない。
泥にまみれて私は救いの手を求めている。
こんなにも求めているのに、誰一人応えてくれる人はいない。
私は底なし沼から出ることもできずに、出なくなった声を張り上げる。
「誰か、助けて」
やっと出たその一言。
それが私の本音だ。
2013年12月28日の作品。
ある人の心の中を覗く。