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Logoのお話:世界一有名なThe Rolling StonesのLogoはどうやってつくられたか?
The Rolling Stonesの新作スタジオアルバムが18年ぶりに発売されます。
AngryのVideosがリリースされました。かっこいいですね。
ご覧になった方も多いと思いますが、以下にシェアさせてください。
巧みな情報設計
情報戦略も巧みに展開しています。
ティザーは大型メディアを巻き込んだブリーフィングコンテンツなど、充実しています。
リアルとかヴァーチャルとかにとらわれずにスケールを追求する壮大な仕掛けです。
https://t.co/5LeGdRdQpX pic.twitter.com/f4SbqcjmAg
— The Rolling Stones (@RollingStones) August 30, 2023
*HACKNEY DIAMONDS*
— The Rolling Stones (@RollingStones) September 6, 2023
The brand new studio album!
Yours October 20th. Pre-order now & listen to ANGRYhttps://t.co/vaMZOCL0M5#therollingstones #hackneydiamonds pic.twitter.com/OGVEkreCnj
世界一のロックバンド
ワクワクさせる仕掛けもスケールが壮大です。
広告的にも羨ましいです。
もはや社会的な存在です。
音楽専門誌以外にもいろいろなメディアが取り上げています。
先日、日経新聞も取り上げました。
バンドの狙いの通り、きっと社会現象化するでしょう。
今回もお馴染みのLogoが大活躍しています。
ティザーでもたくさん使われました。
Videoの中でもたくさんできてきます。
Logoは何者か?
以前投稿したTBWA WWのRobさんのポストを再度アップします。
Logoについて考える上でとても大事な要素が詰まっています。
Advertising can help you decide. #AgencyLife
— Rob Schwartz (@Schwartzie14) September 5, 2023
(@h/t @Super70sSports) pic.twitter.com/DTpqKBoBdP
Core Valueの象徴
LogoはCore Valueの象徴です。
Core Valueは商品サービスを提供する企業とそれを愛するターゲットユーザー(顧客)の対話により実体化します。
それは共通の行動様式(Culture)とその象徴(Icon)として実体を持ちます。Icon=Logo=ブランド価値として僕は認識しています。
マーケティング4Pにおけるプロモーション
逆説的な言い方をすれば、企業のプロモーションはそのLogoに意味を持たせていくことです。単なる記号がCore Valueの象徴としての意味を持ちます。
プロモーションの過程でスローガンが必要になるケースがあります。
スローガンはずっと使われるものもあれば、キャンペーンとして一度だけで消えてしまうものものもありますね、
スローガンは単なる名前や記号に意味を吹き込みます。
そして
Cultureの象徴(symbol)
Iconに集う人たちは、Culture(行動様式を共にする)になります。
つまり仲間です。
Cultureは消費されない価値の連鎖を生みます。
経済的な言い方をすればLTVを最大化します。
“ロゴを見ると背景情報がデコードできるものとそうでないものがあります。それは購買の意思決定にまで影響します。 これが広告のチカラです。”
Logoはマーケティング・プロモーションにおいて重要
The Rolling Stonesのミュージックビデオのみならずティザー展開においてお気づきなったと思いますが、OOHの役割が日本よりも大きいです。
OOHではLogoの役割が際立ちます。
LogoはCore Valueの象徴(Icon/Symbol)です。
Core Valueは商品サービスを提供する企業とそれを愛するターゲットユーザー(顧客)の対話により実体化します。
それは共通の行動様式(Culture)とその象徴(Icon)として実体を持ちます。Icon=Logo=ブランド価値の象徴=Symbolとして僕は認識しています。
Logoは顧客の情報接点・情報導線上でとても大事な役割を果たします。
情報接点においてLogoを通じて顧客がCore Valueを認知することになります。
自分と共通の価値観であれば手に取ること=購入することになるでしょう。
情報導線、特にリアルの情報導線においてOOHの役割は重要です。
日本では、OOH(ペイドメディアとしてのOOH)スペースをどう使うか、そこれのクリエティブ(広告表現)をどうするかについての議論はたくさんあります。
しかし、店舗(つまりオウンドメディア)までの情報導線におけるCreativityの考察は遅れているように思います。
Web上では、オウンドメディアとかペイドメディアとか、UGMも含めて議論・検証されているのですけどね…。
Logoの広告的役割は店舗と店舗内でも:Fender Momentsについてこちらに書きました。ぜひ読んでみてください。
ここにもデジタルとリアル(トラディショナル)の分離がありますし、その分離・壁をつくっているのは広告代理店側と考えることも…。
OOH上の情報導線とLogoのあり方を考えた時に、マクドナルドUKのMアーチアクションシリーズの"Next Step"に注目しています。
Mアーチアクション込みのCreativity、カンヌでアワードを取った前作よりターゲットからの評価が低いようですが、LogoとOOHの関係を理解するヒントになると思います。
本年度のカンヌ広告祭においてBrand Experience & Activation シルバー賞 / Film ブロンズ賞受賞をしたRaise Your Archesの続編になります。
眉毛を上げるアイコニックなアクション(Brand Action)とマクドナルドを食べたくなる瞬間(モーメンツ)を上手に使ったフルスケールキャンペーンです。
どうやってブリーフしたのか?
話をThe Rolling StonesのLogoに戻します。
先ほどのRobさんがLinkedInでこんなポストをアップしました。
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