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やさしい食ぱん・国産小麦の魅力
こんにちは、お久しぶりです。Threebread店主です。
書きたいことは常々あるものの、心に余裕がなくて刺々しい文章しか書けなさそうなので自粛していました。
さて、今月から国産小麦を使った食パンの販売を始めました。
私、実は国産小麦を敬遠してきました。
理由は様々あるのですが、私のイメージするパンは外国産小麦のものが近い、というのが1番の理由です。
私の感覚として、外国産小麦は香りの華やかさ、食感の軽さ、丸みを帯びた味わいがあります。焼かれたパンの香りは幸せですよね。
対して国産小麦は、香りは控えめ、食感はもちもち、味は強くて旨味も強い。というお米っぽさがある気がしています。
去年行った展示会で国産小麦を試食させていただいて、その味に衝撃を受けたものがありました。食パンを作るならこれだと思って帰ってきたものの、当店の設備ややり方ではすぐには取り掛かれませんでした。
最近設備を増やしたことや、営業日を変えたことで、発酵種という選択肢が出てきました。
そして、いろんな条件を線で繋いだ結果の食パンの製造販売。
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1斤よりは小さいので製造数の確保ができること、発酵の時間が少ないこと、一人でも食べ切れる量ということ。今回はこれらを意識しました。(食べざかりのお子さんがいらっしゃると全然足りないですよね。すみません)
それから、この型かわいくないですか?この型も使いたいなーと以前から思っていました。
味に関しては、展示会で試食したあの味に近づけるように技術など磨いていきますね。
今回国産小麦を扱うことで、地元で採れたものを地元で加工するという魅力にも気づき始めています。
県産小麦に『ゆきちから』というものがあります。先日、こちらでリュスティックを作りました。今までにない国産小麦のクラストの香りが不思議で、食べても美味しいなぁと感じました。
地元の粉、水、空気、それらが合わさる贅沢な世界は、見聞きしてはいたものの、実感するのは初めてでした。
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けっこうもちもちしていて、高温で焼くからか、お煎餅のようなお米を焦がしたような香りです。
やっぱり国産小麦は、その味わいから主張の少ないフィリングが合うかもと感じています。このリュスティックひとつとっても、外国産小麦はオリーブやチーズ、ベーコンとかの具材と相性がいいのに、国産小麦はもっと優しい和食を連想させるような具材が合う気がします。
風土が生むってこういうことなのかなと感じます。それと同時に、我々作り手は、材料たちから試されているような感覚もあったりして、プレッシャーは高いよなぁとも感じます。
外国産、国産と比べるだけでも、小麦粉の世界ってとても面白いんですよね。やっとパン生地と向き合える時間ができそうなので、魅力にどっぷりと浸かっていこうと思います!