『Weekend』

『Weekend』　No.016

僕たちは何のために生きているのだろう
無知の状態から目に見えるものを信じるしかない
僕たちは社会という戦場で如何に生き残れるのか
いつも見えない何かに怯えながら笑わされている
週末に訪れる高揚と憂鬱
自分の中で何かが噛み合わない
どれだけこの身を捧げても心はいつもそこにはない
ただひたすら皆との調和に美徳を掲げる
繰り返された偏見に明日はあるのだろうか…

僕たちは誰のために苦しむのだろう
知識を手に入れることで自分を守るしかない
僕たちは性差という標識で判断されているだけなのか
いつも聞こえない何かに震えながら踊らされている
終末に蔓延る権力と絶望
自分の中で何かがつながらない
どれほど我が身で訴えても道はいつもそこにはない
ただひたすら皆との協調に正義をかざす
満たされた虚構に未来はあるのだろうか…

僕たちは連綿と受け継いできた何かを少しずつ喪失している
果たしてこれから先もこの地球に生存する人たちには、
命を育むラブソングを奏でることが出来るのだろうか…