【BTS×HYBE】私が会社に好感を持つ理由【最初の子供】
【追記:2024/9/17】パンPDの発言の多い記事(TIME)を思い出したので、リンクと引用を追加。
いつの間にか好感度が上がっていた
沼落ちした当時は、HYBEとBIGHIT MUSICの違いもわからなかった私。
その後も「BTSの事務所」くらいの感覚で見ていたので特に感情はありませんでした。強いて言うなら、動画字幕やプレイリストの管理をもうちょっと……くらいは思っていたけどw
最近ふと気づいたんですが、私は何となくHYBE(以下、特に言及がない場合はBIGHITも含む)が好きなんですよね。この感情はどこから来たんでしょう。
私はBTSを通してしかHYBEを見ていないので、そう感じる理由は
「私が見たバンタンは会社を好きだから」
だと思われます。
推しが好きなものは私も好き、の理屈です。「情動感染」ってやつですね。
果たしてそれは正しいのか、この好感はどこから来たのか、今回はそのへんを考えてみましょう!
HYBEに好感を持つ理由
スタッフとの関係が良好
基本的に、私が受け取っている情報は動画経由が多いです。
色んな動画を見ていて、何となく「バンタンとスタッフの関係が良さそう」という印象を受けています。
時々映り込むスタッフや番組テロップが、ARMY目線でバンタンを愛していること。
バンタン自身もスタッフを愛し、感謝を述べまくっていること。
わりと会社に文句を言ったり反抗したり(特に年下2人w)、自由にできていること。
この辺の印象はわりと大きいです。
アーティストの表現に対する信頼
バンタンは初期からSNSを利用しているので、ずっと自分達の言葉を発信してますね。これ、バンタン沼に来た時結構ビックリしました。
普通に考えると、若いアイドルに直接SNSやらせるとか、危険でしかないですからね。アイドルのメンタル面も心配になるし、リスクヘッジとしては制限かけた方が安全です。
今ほど炎上リスクが広まる前だった、デメリットより安価でファンにアプローチできるメリットの方が大きかった、などの理由も考えられますが、実際どういう判断でそうしたのかは謎です。
※それに関する発言を見つけたので、貼っておきます。
バンタンがずっと発信の権利を持ってて、会社の事も念頭に置きながら、自分達でルールを決めてコントロールしてきたようだ、というのは印象的です。
時々「それしないようにしようって話したじゃん」みたいなセリフがでるので、ルールについて話し合ってる様子が窺え、自治力が高いなと感じます。
まずグループで話し合って、会社へ持っていく、というルートができているように見えますね。
会社に対しても色々自分たちの意見を出していますし、そうできる事を疑っていないあたりに、それが日常なのだということが察せられます。
『BE』作成時の映像では、会社とお仕事している姿が見られて、興奮した会社人ARMYは多かったと思います……!
グクテテのインスタライブ配信の時も、「会社に何か言われても関係ないよ」じゃなくて、「(怒られたら)ヒョンが責任取る」って言ってましたしね( *´艸`)
そうね、意図的にやっちまう場合でも、責任取るのは大事ですwww
それは健全な関係だと思いますし、双方向性の信頼関係を感じます。
ちなみに、バンタンでの経験を生かして、練習生にネットリテラシーを教えるようにした、という話も好きです。
大量のミクテを許容する度量
バンタンは何本もミックステープを出しています。初めてミクテ(無料配信曲)というものの存在を知り、そこで発表された楽曲の量を知った時はビックリしました!
ミクテのアルバムだけで5本(「RM」「Agust D」「Hope World」「mono」「D-2」の計45曲)出ていますし、それ以外の単発曲やカバー曲を入れると、公式アルバムの売り上げに直接関与しない非公式リリース曲が合計70曲以上あります。
それを許す会社が凄い、と思った私は大分資本主義脳ですが、いやでも凄いと思います。
アーティストを育てるため、商業的な採算をちょっと置いておいて自由にやらせようと決めたのは英断ですし、彼らが売れだした後もまだ続けているあたりには信念を感じます。
ここは、音楽プロデューサーであるパンPDの意向が強く出た方針なのかなと思いました。
メンバー同士が刺激し合える環境
こういった、発信や音楽作成に関する自由さは、既に音楽制作経験を持っているSUGA&ナムさんにはすごくよかったと思います。二人のアルバム解説コンテンツなども、そういった土壌から生まれているように感じます。
また、ナムシュガの活動が同じラップラインのホビに刺激を与え、「Hope World」を生むきっかけにもなった様子がインタビューで語られているのですが、ここでは互いへのリスペクトがそれぞれの世界を広げていっている様子が窺えます。
会社が与えられるものには限界がありますから、より多くのものを求めようとすると、メンバー同士が互いに与え合い自主的に育っていける環境を作るしかありません。
その面では、メンバーへの信頼と彼らをアーティストとして育てようという信念が、良い結果を生んだように感じられます。
会社とBTSの関係性
戦友、家族、そして運命共同体
先にも述べましたが、バンタンの発言からは、会社やスタッフに対する愛と感謝が感じられます。
過去のコメントを振り返っても、弱小事務所の時代から共に「BTS」を作り上げ、育ててきた仲間であり、彼らを含めて1つのチームなのだという認識だということがわかります。
今だと「Are You Sure?!」を見ていてもわかりますが、彼らの周りには常に大量のスタッフがいます。私たちに見えているのは、カメラに映った一部分でしかありませんが、実際にはもっといるんだろうと思います。
それでも普通に振舞えるバンタンの豪胆さには、毎回驚愕しますね。慣れもあるでしょうが、周囲を信頼しているのだろうと感じさせられます。
一緒に育ちあう関係
子育て業界では、「子育ては親育て」ってよく言われますが、HYBEとBTSの関係も、それに似ているような気がします。
HYBEの実質的長男であり、何者でもない状態から一緒に世界へ駆け上ったBTS。バンタンの成功は、弱小事務所を世界的企業に育て上げました。
『BEYOND THE STORY』という本を読むと、初期のバンタンの話が詳しく書かれており、「無名の貧乏事務所からデビューする」というのがどれだけの逆境だったのかが、よくわかります。
人脈も環境もなく、ただ今できることを必死にやり続けるバンタンと、乏しい資金の中で彼らのためにできることを探す事務所の姿が印象的でした。
軍白期への対応
BTSと共に学びながら成長していくHYBE。
軍白期を乗り越えるための方策も、バンタンと一緒に検討していたと思われ、会社の上場も本来予定されていたと思われる兵役入りのタイミングで行われています。
TXTやセブチなどの弟グループが次に控えていますから、BTSで最大限の学びを得なければならないのは当然なのですが、BTSの兵役問題に関しては業界や政府も噛んできてしまったため、正直メンバーも会社も大変だったと思います。
軍白期のやり過ごし方を、兵役が与えるダメージを最低限に押さえる方向で決定したのがいつかはわかりません。
ですが、今バンタンが次々コンテンツを投下し、私たちに嬉しい悲鳴を上げさせてくれているのは、彼らと一緒に制作し、スケジュールに従って展開してくれているスタッフの支え合ってこそ……と思うと韓国に足を向けて眠れませんね!
失敗も前進の一過程
「韓国初」「史上初」を次々塗り替えていくバンタン。
私たちはその姿に歓声を上げ応援しますが、それを支える側は本当に苦労するだろうと思います。
この状況はHYBEにとって、「BTSで初めて経験することが多い」「前例がないのでノウハウがない」ということなので、BTSで失敗する確率も高いだろうと思います。初めてなのでそれは仕方ないですね。
そこはできるだけ効率よく経験値を積んでもらい、兄弟グループの対応に生かしていってもらうしかありません。
親は何でもできると信じる子供のように、私達は「会社側は何でもできる」と思ってしまいがちです。でも企業は人が作るもの。魔法は使えません。
正直、K-Mediaの喧しさは日本人の予想を軽く超えてくるため、何がどう炎上するか予想がつかない状態で私たちもついつい心配になりますが、そこは落ち着いて見守りたいものです。
HYBEの経営戦略
経営面で見た場合、BTSは巨大IPなので大事にするのは当然です。
メンバーに株式を分け与えたり、マルチレーベル化してBIGHITを子レーベルにするなどの対応から、どう大事にしているのかをもう少し深堀としてみましょう。
BTSに株式を分け与えた
これは前に別の記事にまとめたので、転載しておきますね。
アーティストへの株式付与は他の事務所でも例がないことではありませんが、やはり例外的です。HYBEはBTSの存在を重要視しているということを、形にして内外に示した、と言えるでしょう。
マルチレーベル体制の進行
BTSの成功は、HYBEにとっては諸刃の剣です。依存しすぎると、彼らと共倒れになる可能性があるからです。
そのため、HYBEは企業としての安定性を保とうと、様々な手を打っているように見えます。例えばマルチレーベル化もその1つだと思われます。
各レーベルに分かれることで、市場やジャンルを分散・特化できるため、運用が効率化できますし、一つのアーティストやグループの成功に依存しすぎるリスクも、軽減できます。カラーも固定されません。
ちなみに、マルチレーベルシステムは分業なので、資金調達やM&A、メディアや株主対応はHYBEが引き受け、子レーベルの防波堤になります。
HYBEは金儲けばかりだという意見を見かけたことがありますが、そういう役割なので当然だと思いますし、HYBEがそれをやってくれているおかげで、BIGHITはアーティストに専念できるという側面があることは覚えておきたいと思います。
こういった経営戦略はK-POP界に影響を与え、従来の大手エンターテインメント企業の構造もこれに追随して変化しつつあります。
「新しい会社」の企業風土
K-POPは業界自体が若いのですが、HYBEは2005年にパンPD(当時33歳)が設立したBig Hit Entertainmentがベースになっている会社なので、中でもかなり新しい部類です。
どれくらい新しいかというと、Big Hit Entertainmentができた年に入社した新卒が60歳で定年退職すると仮定した場合、2043年になります。
設立時にいたスタッフの年齢はまちまちだと思われますが、HYBEで定年退職した人はまだあまりいないんじゃないかと予想されます。退職規定とかまだ整備しきれてなさそうな勢いで若い。
ちなみに、パンPDが60歳になるのは2032年です。
バンタンが一位を取った2015年~ビルボードで初受賞した2017年前後で、従業員が大きく増加し、2021年からのマルチレーベル化を経て企業規模は一気に拡大。
この会社規模を支えるため、短期間で大量の人員が入ったと見られ、正直まだ「企業風土」と言えるものはあまりないんじゃないかと思われます。
個人的には、早く社内が安定し人員が定着して、企業内が成熟していくといいなと願っています。
それはもちろんバンタンのためでもありますが、もう一つ理由があります。大量にあるBTSのデータ管理状況を追っていると、まだ社内遺産の整理には手がついていない様子が伝わってくるからです。
めちゃめちゃ個人的な欲望ですが、早くそっちまで手が回ってくれるよう願ってやみません!!
最後に
最初に大人になる子
私は子育て中です。こう言うと語弊があるかもしれませんが、最初の子は特別です。
親として初めての経験を全部共にするから、失敗や戸惑いが多い分、思い入れも深くなるんですよね。最初に大人になる子なので、庇護者から同志へ変わっていく経過も共有しますし。
(もちろん下の子も特別なのですが、子育てを一度経験したという余裕が親にあるので、初回のような切羽詰まった気持ちはないため、「特別」の形が違います)
HYBEの中で最初に大きな成功を収め、会社が成長する上での屋台骨となったBTS。彼らは会社と共に成長し、互いに支え合う関係を築いてきました。
BTSの成功がHYBEの成長を促し、逆にHYBEのサポートがBTSの更なる成功を支えています。
共に多くの「初めて」を経験した両者には、私たちには見えない絆があるように感じられます。
この絆こそ、私がHYBEに好感を持つ主な理由ではないかと思います。
色々ありますが、HYBEもBIGHITも頑張って! 次はホビの転役です!!
余談:何故私たちは会社に不満を持つのか
色んな意見を読んでいると、推しの扱いについて会社に不満を持つ人が多いようです。
私から見たら「そうなのかなあ」ということもありますが、何故そういうすれ違いが生まれるのかと考えると、
「ファンの視点は推し中心だから」
だと思います。
「確証バイアス」みたいなもので、自分の推しが大事すぎるあまり他の要因が見落とされ、結果として「何でうちの推しばっかり……!」という結論が導かれてしまうのだと思われます。
ファン心理としては致し方ない部分もありますが、推しがそれを苦にしてWeverseで打ち明けたなどの事実がない限り、考えすぎだと思っていいんじゃないでしょうか。
とりあえず強く生きてる元モー娘。の圭ちゃんでも見てください。
推しについて妄想するのはオタクの嗜みですが、ネガな方向に行き過ぎないようにしたいですね!
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