BTSにハマる:推しとの距離感
推し活語り
ハマる過程
何だかんだで推しの多い人生を送ってきたような気がします。
アニメ、声優、プロレス、歌舞伎、宝塚、歌手、アイドルと、ジャンルは様々でしたが。節操がないタイプです。
私の場合、推しにハマる過程は大体こうです。
見た目やスキルで好きになる
周囲との関係性込みで好きになる
自分の解釈を語り始める
1はまだライトなファン状態ですが、2になると自分から情報を集めに行くようになり、3だと完全にオタク沼に落ちています。
BTSの場合は、noteを始めたことで3への扉を開けてしまった、という段階です。わりともう引き返せない感じ。
推しを捨てる瞬間
長い推し活の中で自分が得た持論が、これです。
ハマった人は、嫌いになる瞬間を待っている
何かを物凄く好きになる、というのは幸福なこと。
でも、誰かに強い感情を支配される、というのはストレスでもあります。
「可愛さ余って憎さ百倍」という言葉もありますが、愛憎だと強い感情から強い感情への移行なので、ちょっと違う。
大好きという気持ちを煮えたぎらせる裏で、それを捨てるきっかけを待っている感じ?
好きであればあるほど、それは顕著になりやすい気がする。
死ぬほどハマっていた推しを物凄く些細なことでキッパリ捨てる人には、たくさん出会ってきました。
そういう時は、ああ離れるきっかけを待ってたんだなあ、それだけ好きだったんだね、というふうに理解しています。お疲れ様。
そんな持論のおかげで、長く好きでいたいものを見つけた場合、距離感を自分でコントロールするようになった気がします。
SUGAの「音楽への愛を長い間持続させるために、あえて距離を置く」という姿勢は、すごくよくわかります。
底なし沼の多方面展開
BTSにハマった時も、久しぶりの推し感に「楽しーい!」と浮かれる反面、待て待てとブレーキをかける自分がいました。
BTS沼は、わりとわかりやすく危険な香りがします。
歌詞やライブ配信などで、メンバーの人生やメンタル世界がダダ漏れになっているので、心理的距離が近くなりやすいところが罠。
「ここを深く知ったら情緒的に離れられなくなりそう」
「歌詞やインタビューを読みこんで解釈し始めたら危ないだろうな」
という空気が、ビギナーにもビシバシ伝わってきました。
あと、ファンのハマり方から伝わってくるものがあるじゃないですか。
ユンギの沼は一方通行の出口なしっぽいし、ホビのリアコ沼もすごそうだし、マンネラインの吸引力は地引網みたいだし……。
7人いるからユニットの組み合わせも多く(21通り)、年齢や役割によるライン分けも多彩で、皆のツボにマルチ対応可能。
こんなんやばいに決まってます。
初心者は浅瀬から始めるべき
私も色んな世界で推し活してきたので、多少ファンダム内がカオスだろうが、運営が何かやらかそうが、そういったことはさほど気になりません。
気にならないというより、人生には「それはそれ」で横に置いとくことが大事な時もある、という人生訓です。
「心に棚を作れ!」と共に、島本和彦先生から学んだ鉄則です。
ただ、「推しが異国人」というのは初めての経験でした。
BTSを解釈しようとすると、背景としての国・歴史・言語までが、切り離せない要素として視界に入ってきます。
彼らを取り巻く物語の層は非常に厚く、生々しくて、「好きになるほど辛くなる」状況も容易に予想されます。
何せ、ハマった瞬間、全員兵役に行っちゃいましたからね……!
とりあえず、しばらくは取捨選択をしながらお付き合いしよう。
今が物凄く楽しいので、この感情をできるだけ長く味わいたい。
危ないところは、まだ触りたくない。
というのが、咄嗟に出た結論でした。
逆に言うと、BTSと長く付き合う決心をした瞬間と言えます。
現状、危険な予感がする場所には「ここは後で見る」と看板を建てて、回避しています。
そのうち「好き」が積み重なって、彼らが私の人生の一部になったら、少しずつ回収していく予定。
準備運動もせずに沖へ泳いでいくと、溺れて死にますからね。初心者は浅瀬から始めないと。
結論
とはいえ、noteも始めてしまったし、自ら沼の深みへグイグイ泳いで行っている真っ最中の私。
いつまでブレーキを踏んでいられるかな?とドキドキするのも、推し活動の醍醐味だと思います。
結論、楽しければ何でもいい。
【追記:一か月強でぎゃーって叫んでます。わりと早かった】