【第2日】初めてのレンタカーで高松へ(四国旅 avec Anne)
2023年11月22日(水)
事前にORIX徳島中央店で11日間のレンタカーを予約していた。
9時前にホテルまで迎えに来てもらい、営業所で運転免許証をコピーし、カード決済する。
初めてのレンタカー。
レンタカーの手配は私がすることになっていたが、この件でもすごく悩んで色々と調べた。
Bernardが国際運転免許証で運転して、私がたまに代わるという話だったが大丈夫かなと、それも心配の種だった。
まず、どんな大きさ?
(普段、軽自動車しか乗ってないので、大きな車は怖い)
→結局、SAクラス 5人乗りにした。
保険は?
→レンタカー会社で無制限の保険に入っているので、大丈夫なようだ。
外国人は運転してもいいの?
→国際免許証を持っていればOK
年齢制限とかないの?
(因みにBernardは72歳)
→これも別に制限はないようだ。
私の旅行中に夫が使うことがあってはいけないので、自分用のETCカードも発行した。
それから、自分が入ってる自動車保険もレンタカー運転時に同条件で使えることを損保会社に確認。
当日、用意された車は”TOYOTA ヤリス”
少ししか走っていない新車同様のものだった。 ORIXさんありがとう。
だが実は、これは狭すぎた。
つまりトランクスペースが、だ。
二人の2ヶ月分が詰まったスーツケースと私のもあるので、後部座席を一つ潰して収めると、Bernardが助手席に長い身を折りたたんで座るしかなかった。
午前中は『藍の館』と『阿波十郎兵衛屋敷』に行く。
ヤリスの純正カーナビは優秀だ。これがあればどこへでも行けそう。
【走行距離】約23Km
ホテル~藍の館~阿波十兵衛屋敷
★『藍の館』
「藍の館」は大藍商であった奥村家旧屋敷を資料館として開館したもの。
阿波藍は徳島県の藍染めで、室町時代から記録が見られる。
暴れ川・吉野川はたびたび氾濫して被害をもたらす一方で、それにより肥沃な土が運ばれ、藍作に適した土壌をもたらた。
さすが、自然のやることには勝てない。
江戸・明治時代が最も生産が盛んで、国内市場を席巻した。
生産量は少なくなったものの、「ジャパンブルー」として今も受け継がれている。
★『阿波十郎兵衛屋敷』
定期上演が11時からだったが、何とか間に合った。
「ととさまのなわ、あわのじゅうろべえ〜」
という件は何度も聞いたことがあったが、こんな話だったのかと初めて知った。ホンマに何も知らずに長く生きてきたものだ。
淡路島から伝えられた人形浄瑠璃が徳島で盛んになったのも、藍商などの富豪の力があったからだと聞いた。色んな事が繋がっているのが分かると面白い。
午後は高速に乗って高松に入り、『栗林公園』へ向かう。
【走行距離】約72Km
(高速道路)徳島自動車道+高松自動車道
阿波十兵衛屋敷~栗林公園
結婚して以来、多分、初めて高速を運転。
夫と乗る時は私は助手席を決め込んで、高速を運転したことがなかった。
はじめは、高速はBernardに運転してもらおうと思っていたが、よく考えるとナビは日本語だ。
彼は日本語は全く分からない。
英語も話さない。
彼はナビに示されるスクリーンを見たら行けるというが、ナビの音声案内は日本語だし、道路標識も英語併記してあると言えども、日本語だ。
しかも日本はフランスと反対の左側通行だけど、大丈夫だろうか?
高速はスピードが出るし、ちょっとしたハンドル操作で大事故になりかねない。
私が心配し過ぎだろうか?
最近はレンタカーを借りる外国人も増えていると聞くので、案外大丈夫なのかも知れない。
でもおじいちゃんやし、運転させてもいいだろうか?
朝から頭の中で問答を繰り返す。
これが、ずっと気になっていてクリアしなければならない問題だった。
考えた結果、日本語の分からない人の横に乗っていて事故を起こされるくらいなら、自分が運転した方がマシかとなった。
高速も含めて、そんな長距離を運転する自信などなかったけど、何かあった時に納得できる。
Anneにおそるおそる、
「ねぇ、ずっと考えてたんだけど、今回の旅行は私が全部運転するっていうのはどう思う? それともやっぱり彼と交代で運転した方がいいかな?
彼は日本語が分からないので、ナビの案内が分からなくて、もし事故とか起こしたら大変かと心配で。」と相談した。
せっかく国際免許を取って来たのに!
みたいな感じで怒るかと思いきや、
あっさりと、
「うん、そうしてくれるなら有難いわ。」と言われた。
そういう成り行きで、私が今回の四国一周を一人で運転をすることになった。
もうやるしかない。これから先は、私が問題をひとつずつクリアして行くしかない。
つまり、腹をくくったのだ。
私はいつもそう。
やる前に色々考え過ぎて、細かい心配ばかりするのだけれど、一旦腹をくくれば、すごい馬力が出る。
これで正解なのかどうかは分からないけど、決断したらなんだかホッとした。
無事に栗林公園に着き、庭園を早足で回ると、日が暮れる前に松山港近くのホテルにチェックインできた。