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【第7日】で、ブンゴ・キャナールってどこやねん?(四国旅 avec Anne)
2023年11月27日(月)
今日の行程は中々の難問だった。
前夜に、明日は是非とも”ブンゴ・キャナール”と”足摺岬”へ行きたいと言われた。宿毛とか宇和島とか…。
例のフランス人ブロガーの情報源が絶賛していたようだ。
日本に来る前に四国旅行の後半部ははっきりと示してくれなかったので、そこはノーマークの場所だった。
観光案内所に行く時間もないし、スマホだけを頼りにナビタイムで調べるしかない。
最大のネックは今日は高知市内のホテルへ着かなければならないこと。
足摺岬へ行ってたら、その後、高速を使っても高知市内まで3時間ほどかかる。で、足摺岬は断念して、ブンゴ・キャナールへ行くことにした。
で、問題。
ブンゴ・キャナールってどこ?
豊後運河ってあったっけ?
豊後水道やったら知ってるけど…
どこに行ったらいいか分からず、検索していると、だるま夕日で有名な宿毛市の「咸陽島(かんようとう)公園」が出てきたので、そこを目指すことにした。
【走行距離】115.9Km
内子町ー咸陽島公園
(高速道路)松山自動車道
きっと何かあるはずと思って行ったら、何もなかった。
Anneは ‘canal’ の定義をgoogleで翻訳して見せてきた。
運河(うんが、英語: Canal)とは、船舶の移動のために人工的に造られた水路であり、河川・湖沼を利用しているものもある。
人工的な水路!
canal=運河とは知っていたが、運河がどんなものかよく分かっていたなかった。私の中では、運河、水道、海峡がよく似たイメージで混在していた。
さすがに私もイラっと来て、「ブンゴ・キャナールの眺めが素晴らしい」と書いてある記事の写真を見せてほしいと言った。
写真があれば何かヒントがあるかも知れない。
そしたら、「写真はない」と。
つまり、文章だけの旅行記のようなものらしい。
そんなものを100%信じ込むな!!と心中ぶちぎれそうになった。
後日談になるけど、愛媛県・運河で検索したら、「船越運河」「細木運河」というのが出てきた。でも由良半島のほうだ。
多分これのことを言ってたのだろう。
ブンゴ(豊後)っていうから分からなかったんや!
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このまま高知市内に向かうだけも悲しいので、気持ちを立て直し、佐田の沈下橋に寄ることにした。
【走行距離】35.4Km
咸陽島公園ー佐田沈下橋
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沈下橋とは、
川が増水したときに、水中に沈むように設計されており、橋につきものの欄干がない。川が増水すると、沈下橋はそのまま川に沈み、たいていは1日~2日経って水が引くと、もとに戻る。四万十川のシンボルだそう。
だが、沈下橋はフランスにもあるらしく、あまり二人のテンションは上がらなかった。
沈下橋、チーン⤵︎
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【走行距離】119.5Km
佐田沈下橋ー高知市内
(高速道路)高知自動車道
やっと高知のホテルに着いた!
と思ったら、また一悶着が待っていた。
チェックインしようとしたら、Booking comでの予約が取り消されているらしい。3日間も泊まる予定なのに。
空室はあるので部屋は用意できるが、料金はBooking comを通してないので、倍ほどになるということ。
頭が真っ白になった。
Anne は「ちゃんと予約したのに」とフロントに怒り出す。
自分が悪くないのに、高いお金を出したくない。
こんな時、フランス人は強い。
絶対に折れない。
フロントでもあれやこれやとやってくれたけど、多分、Booking comの問題と言うか、Anne がBooking.comからのリコンファームに返信をしなかったからではないかと考えられる。
でもそんなん、言うてる場合じゃない。
この二人を連れて、夕方のこの時間に3日間の宿探しをしやなあかんのか!
添乗員なら、どうする?
フロント前の椅子で、すったもんだしていた。
すると見るに見かねてか、フロントのお姉さんが何か上手いことして、元の予約していた料金で泊まれるようにしてくれた。
感謝感激!
人には親切にしとくものだ。
ご先祖様のご加護や!
このご恩は一生忘れない。
何とか危機を免れた。
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