人生という喜劇
将来の夢は一軒家に住んで庭をたくさんの花でうめつくすこと。
その頃に既婚でも未婚でも、田舎に大きな家を建てると決めている。もちろん南向きで。
花で季節の訪れを知る暮らしは、私にとって重要なことであり、一番の裕福だと思っている。
私の好きな花はチューリップで、いつかオランダに行ってチューリップに囲まれながら風車を見上げたい。それも夢のひとつ。
同じ花でも、花弁の形や咲き方に違いがある。
それを知った時に、私も「私」でありながら、ずっと自由なまま綺麗でいたいと思った。
お気に入りのロングスカートや、オレンジ色のヒールは、私にとっての花弁なのかもしれない。
クローゼットに眠った初恋も、そのままでいい。
心を救われる瞬間というものは、特別であたたかい。
どんなに辛い過去があっても、「昔はさ」と話し始めれるような時がいつか来ると、信じて疑わない。
その頃には、「人生はなんて喜劇なんだ」と笑っていられたら、間違いや過去すらも愛にできるような気がして。
隣の芝生は、とてもとても青く見える。
でも、青く見せなきゃいけない決まりなんてないから、引けを取らないほどの花で埋めつくそう。
私の光はただここにあるのだから。
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